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全勝の東レを制し、デンソーがファイナルへ駒を進めるか【V1女子ファイナルステージ見どころ】

  • SV女子
  • 2021.02.18

 いよいよV・ファイナルステージが幕を開けるバレーボールのV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)。

 このV・ファイナルステージでは、V・レギュラーラウンドの1位~4位、5位~8位、9位~12位がそれぞれ3会場に分かれ、順位が拮抗するチーム同士の最後の順位争いが繰り広げられる。優勝の栄冠を手にするのは、果たしてどのチームか。V・ファイナルステージの見どころをご紹介。

 

■全勝の東レにデンソーが下克上を果たすか

 V・レギュラーラウンド最終局面での順位争いで意地を見せると、4位に滑り込み、1位~4位決定戦への出場権をつかみ取ったデンソーエアリービーズ。王座をかけて4チームが火花を散らす大田大会の初戦では、そのデンソーと、V・レギュラーラウンド全21試合を全勝で駆け抜けた東レアローズが対峙する。

 他を圧倒するチーム力を見せつけている東レは、日本一にあと一歩手が届かなかった『天皇杯・皇后杯』での悔しさも胸に、2011/12シーズンぶりのリーグ優勝を狙う。今シーズンの得点王(最多得点)に輝いたクラン・ヤナの攻撃力はもちろん、関菜々巳や石川真佑ら経験豊富な若手選手がチームをけん引する姿にも注目だ。

 対するデンソーは、昨シーズン、V・レギュラーラウンドを首位通過したものの最終順位は4位と、無念の結果に。東レ同様、敗戦の悔しさを糧に優勝への望みを繋いできた。ファイナル進出を懸けた一発勝負で底力を発揮し、東レを打ち破れるか。

 高い技量でチームの司令塔をこなす田代佳奈美と技巧派選手たちの息の合った攻撃で相手の隙をつく。また、要所でコートに送り込まれるベンチメンバーたちの活躍も、チームの命運を左右する一戦となりそうだ。

 攻守にわたり堅実なプレーを見せるチーム同士が対峙するセミファイナルの初戦。この大一番で、デンソーが東レに一矢報いるか。勝負の行方をお見逃しなく。

 

■白熱必至のJT対NEC戦。リーグ連覇へ意気込むJT

 V・レギュラーラウンドを2位でフィニッシュしたJTマーヴェラスは、リーグ連覇へ向けて、絶対に負けられない一戦を迎える。

 そのJTに立ち向かうのは、3位のNECレッドロケッツ。順位こそ下だが、V・レギュラーラウンドでは、2レグ共にNECがJTに勝利している。この戦績がセミファイナルにどう影響するか。JTに負けなしのNECには、精神的なアドバンテージがあるかもしれない。スパイク賞(V・レギュラーラウンドの成績で決定される個人賞)を受賞した島村春世らを軸に、多彩なバレーを展開し優位に立てるか。

 とはいえ、JTは昨年末の『天皇杯・皇后杯』でトーナメント戦を勝ち抜いて優勝を果たしており、“一発勝負”で力を発揮できる強みがある。「リーグ連覇」のプレッシャーを気負いすぎず、JTらしい元気で粘り強いバレーを展開できるかで試合の展開も変わってくるだろう。

 その声とガッツあふれるプレーで檄を飛ばす小幡真子のリーダーシップや、実力のあるベテランと若手の融合で見せるチーム力は必見だ。

 

チーム一丸、勝利へ挑む東レアローズ。全勝優勝なるか【写真:月刊バレーボール】

 

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