V・レギュラーラウンドも残り4週となったバレーボールのV.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)。今週は5会場に分かれてリーグが開催される。日本代表選手はもちろん、世界トップレベルの外国籍選手も多く在籍するV1男子の、今週の見どころをご紹介。
■首位独走のサントリーに黒星をつけるか、ホームで堺が奮起
堺大会では、5位の堺ブレイザーズが、首位のサントリーサンバーズをホームで迎え撃つ。先週もホームゲーム開催となった堺は、東レと対戦。27日(土)は惜しくも敗れたものの、28日(日)には、途中交代でオポジットとして起用された千々木駿介の活躍も光り、フルセットの末に念願の勝利を飾った。
相性がよくなかった東レにやっとの思いで黒星をつけた堺。その勢いのままに、ファイナル3に駒を進めるためにも、上位チームに対して白星を重ねていきたいところ。とはいえ、サントリーもそう簡単に勝たせてくれる相手ではない。
前回の対戦ではサントリーのホームで連戦を戦い、初日はセットカウント3-1で勝利するも、2日目はフルセットの17-19までもつれ込んだ激闘の末、堺が悔しい敗戦を喫した。前回対決の雪辱を果たすべく、ホームでの勝利を誓う。スターティングメンバーの活躍はもちろん、苦しい場面で流れを呼び込む途中出場選手の活躍にも注目だ。
対するサントリーは、先週のJTサンダーズ広島戦に快勝すると、連勝記録を16に伸ばし首位を独走している。“チームの顔”である柳田将洋ら、前衛後衛をいとわない高い攻撃力で得点を重ねるサイド陣の活躍はもちろん、巧みなブロックやクイックなど要所で存在感を示すミドルブロッカーの塩田達也や小野遥輝も大きな支柱として勝利に貢献している。
クイックやバックアタックを絡めた多彩な攻撃を持ち味とし、守備でも、技量の高いリベロを中心に堅実なプレーを見せる両チームの一戦。白熱したラリー戦で、観客をワクワクさせてくれることだろう。ぜひ会場で、その迫力をお楽しみいただきたい。
■ホームで連勝し3位キープなるか、WD名古屋
ウルフドッグス名古屋の本拠地「エントリオ」にて開催される稲沢大会では、3位のWD名古屋と6位の東レアローズが対戦。勝敗数が拮抗しているジェイテクトSTINGSや、あとに続く堺らと3位争いを繰り広げるWD名古屋は、ここまで2戦を戦い負け無しの東レに連勝し、順位をキープしたいところだ。
世界トップレベルの攻撃力に加え、守りでも積極的なプレーでチームを鼓舞するクレク・バルトシュや、器用さを生かし攻守で奮闘する高梨健太がいかにミスなく得点を重ねられるかが、勝敗のカギを握るだろう。
アウェーでの一戦を迎える東レは、ファイナル3進出へ残された希望を繋ぐためにも、今週のWD名古屋戦と来週のパナソニックパンサーズ戦が正念場となる。サーブに定評のある鈴木悠仁など、前回の対戦時とは異なる先発メンバーの起用が予想される東レ。主将の星野秀知かルーキーの小澤宙輝か、アウトサイドヒッターの選手起用も気になるところだ。
まずは、チームの強みでもあるサーブで崩し、相手の攻撃を絞っていけるか。そこから切り返し、一点一点を確実にものにしていきたいところ。勝負所での得点力に注目したい。
■ホームでの勝利が続くFC東京。今週はJT広島を迎え撃つ
27戦8勝で8位を走るFC東京は、28戦12勝で7位のJTサンダーズ広島との対戦を迎える。先々週の堺戦、先週のジェイテクト戦と、ホームゲームでの勝利が続くFC東京は、今週のJT広島戦でも地力を発揮し、勝利につなげることができるか。
これまで、フルセットにもつれ込むも勝利が遠かったFC東京だが、後半戦では、苦しい状況でも相手に押し負けることなく、勝利へとつなげることができている。今週も攻守の要である迫田郭志や得点源のプレモビッチ・ピーターを軸に序盤から積極的に攻撃を仕掛け、流れをものにしていきたいところ。中盤戦の悔しさを糧に成長を遂げているチームの、リーグ最終局面での躍進から目が離せない。
東京へと乗り込むJT広島は、終盤を迎えての選手起用も見どころの一つ。先週のサントリー戦では、内定選手の坂下純也(筑波大)をスターティングメンバーに起用。また、セッターは両日ともに若手の金子聖輝を先発でコートに送り出した。勝利にこそ結びついていないが、要所でベテラン選手に頼りながら、若手選手たちが積極的に試合経験を積んでいる。
その中で迎えるFC東京戦。過去の2戦を見ればJT広島がともにストレート勝利を飾っているが、リーグ終盤で勢いづく相手に対し、油断は禁物。相手のマークが厳しくなるであろう主砲のエドガー・トーマスに頼りすぎず、技巧派ミドルブロッカーの小野寺太志ら日本人選手たちをいかに生かして得点を重ねていけるか。冷静な試合運びで着実に勝利をつかみ取りたいところ。
■ジェイテクト戦で意地を見せたいVC長野。枚方大会では上位と下位が激突
4位を走るジェイテクトSTINGSのホームゲームとなる橿原大会では、9位のVC長野トライデンツとの一戦が行われる。
ホームでの負けられない戦いとなるジェイテクトは、先週のFC東京戦では、焦りからか実力を発揮できず。相手の堅実なブロックを前に大事な場面でのミスも響き、悔しいストレート負けを喫した。まずは気持ちを切り替え、今週に挑めるか。“西田らしさ”を欠いた先週の敗戦を火種に、西田有志の得点力が再び爆発することを期待したい。
対するVC長野は、何とか勝利をあげたいところだが、順位を見ても、ジェイテクトとの力の差は歴然。しかし、1レグの対戦ではフルセットにもつれ込んでいることや、先週ジェイテクトがFC東京に敗れていることなどを考慮すると、VC長野にも十分、勝機はある。
ネームバリューに怖気ずくことなく、チーム力をぶつけていきたいところ。攻撃はもちろん、リベロの山本憲吾を軸に粘り強いディフェンスで食らいつけるかも見どころだ。リベンジを誓うVC長野に注目だ。
また、枚方大会では2位のパナソニックパンサーズと10位の大分三好ヴァイセアドラーが激突。リーグも終盤に差し掛かり、主力メンバーの疲れも溜まってきている中で、今週はパナソニックの選手起用にも動きがあるか。とはいえ、どの選手が出ても変わらない強さを発揮できることもパナソニックの強み。チーム力で連勝を目指す。
上位チームに下位チームが挑む構図となる一戦。連敗続きの大分三好だが、その戦いぶりに着目したい。
《ホームゲーム情報》 ※各項目をクリックしてリンク先へ
■墨田区総合体育館(東京都墨田区)
試合開始時刻 13:00
FC東京 vs. JTサンダーズ広島
【ホームゲーム情報】(FC東京公式HP)
■日本製鉄堺体育館(大阪府堺市)
試合開始時刻 13:00
堺ブレイザーズ vs. サントリーサンバーズ
【ホームゲーム情報】(堺ブレイザーズ公式HP)
■パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
試合開始時刻 14:00
パナソニックパンサーズ vs. 大分三好ヴァイセアドラー
【ホームゲーム情報】(パナソニックパンサーズ公式HP)
■奈良県立橿原公苑第1体育館(奈良県橿原市)
試合開始時刻 14:05
ジェイテクトSTINGS vs. VC長野トライデンツ
【ホームゲーム情報】(ジェイテクトSTINGS公式HP)
■豊田合成記念体育館(エントリオ/愛知県稲沢市)
試合開始時刻 15:00
ウルフドッグス名古屋 vs. 東レアローズ
【ホームゲーム情報】(ウルフドッグス名古屋公式HP)
■墨田区総合体育館(東京都墨田区)
試合開始時刻 13:00
FC東京 vs. JTサンダーズ広島
【ホームゲーム情報】(FC東京公式HP)
■日本製鉄堺体育館(大阪府堺市)
試合開始時刻 13:00
堺ブレイザーズ vs. サントリーサンバーズ
【ホームゲーム情報】(堺ブレイザーズ公式HP)
■パナソニックアリーナ(大阪府枚方市)
試合開始時刻 14:00
パナソニックパンサーズ vs. 大分三好ヴァイセアドラー
【ホームゲーム情報】(パナソニックパンサーズ公式HP)
■奈良県立橿原公苑第1体育館(奈良県橿原市)
試合開始時刻 13:05
ジェイテクトSTINGS vs. VC長野トライデンツ
【ホームゲーム情報】(ジェイテクトSTINGS公式HP)
■豊田合成記念体育館(エントリオ/愛知県稲沢市)
試合開始時刻 14:00
ウルフドッグス名古屋 vs. 東レアローズ
【ホームゲーム情報】(ウルフドッグス名古屋公式HP)