10月31日(土)に開催したリーグも、いよいよ今週で最終戦を迎えるV.LEAGUE DIVISION2 WOMEN(V2女子)。この最終局面においても、熾烈な順位争いが繰り広げられる。
■1セットの勝敗が命運を分ける最後の大勝負
今週は、静岡県袋井市にてリーグ最終戦が開催される。ブレス浜松のホームゲームとなるこの一戦では、リーグ連覇を目指す群馬銀行グリーンウイングスと、V1リーグ昇格への挑戦権獲得(上位2チームがV・チャレンジマッチ〔V1との入替戦〕に進出)へ、ホームで勝利を手にしたい浜松が激突。互いの思いがぶつかり合う、最終戦にふさわしい戦いだ。
コロナ禍のリーグ開催で各チームの試合数にバラつきが出たため、本来予定されていた“勝利数”での順位決定方法から“勝率”での順位決定方法に変更されたV2女子。その中、すでに2位以上を確定させたルートインホテルズブリリアントアリーズが、V・チャレンジマッチへの出場権を獲得している(勝率0.79)。
群馬銀行は、現在首位を走るものの、その勝率は0.82。この一戦に勝利すれば勝率が0.83となり連覇達成の夢が叶うが、敗れた場合は勝率が0.75(12戦9勝)となる。対する浜松は、現在11戦8勝で3位につけており、最終戦に勝利したとしても群馬銀行と勝率が並ぶ。その場合、まずはセット率の差での順位決定となるが、これまでの戦績を計算すると、この最終戦でストレート勝利を飾ることが、2位以内でのフィニッシュへの絶対条件となる。
■群馬銀行が連覇を果たすか、浜松がV1への望みを繋ぐか
厳しい状況での戦いとなる浜松は、ホームの応援も力に変え、うれし涙で大会を締めくくることができるか。前衛後衛をいとわぬ攻撃力で貢献するルーキーの中野祐希や水上真悠子、ミドルブロッカー藤原ちひろらの決定力を生かし、新人セッターの島原玖南が軸となり展開する多彩なバレーに注目だ。V2女子のサーブレシーブ成功率ランキングでトップを走るリベロの松川美咲も、ガッツあふれるプレーでチームを鼓舞する。
前回対決ではストレート勝利を果たした相手に、今回もストレートで勝利することが2位入賞への絶対条件。勝てば2位、負ければ4位と、この差は大きい。気負うことなくいつも通りのバレーを展開していきたいところ。最後の大一番でプレッシャーに打ち勝ち、最高のパフォーマンスを発揮できるか。
連覇がかかる群馬銀行は、前回敗れた相手に、この最終局面でリベンジを果たせるか。今週の試合出場が叶えば総得点ランキングの首位に躍り出るであろう田中瑠奈や、攻守で柱となる新井祥、ともに市立船橋高出身の器用なミドルブロッカー鈴木日葵や安福若菜らの安定感も強みに、今シーズン積み重ねてきた経験と自信を最後の一戦にぶつけたいところ。
1セット奪取した時点で2位以上が確定し、V・チャレンジマッチへの出場権こそ得られる群馬銀行。しかし、目標はあくまでも優勝。負けられない一戦で地力を見せることができるか。白熱必至の一戦をお見逃しなく。
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■さわやかアリーナ(静岡県袋井市)
試合開始 13:00
ブレス浜松 vs. 群馬銀行グリーンウイングス
【ホームゲーム情報】(ブレス浜松公式HP)