今週で最終戦を迎える予定だったV.LEAGUE DIVISION2 MEN(V2男子)。しかし、コロナ禍でのリーグ開催において、再試合が設定できていない中止(延期)試合が25試合あることを考慮し、V・レギュラーラウンドの開催期間が3月28日(日)まで延長されることとなった(詳細はこちら)。
今週は、旭川市にて各日2試合が開催される。
■富士通が全勝優勝で4連覇を果たすか。首位対決でリベンジを誓うヴォレアス
リーグ期間は延長したものの、全勝(18勝)で首位を走る富士通カワサキレッドスピリッツは今週でリーグの全20試合を終了するため、最終戦を迎えることとなる。続く2位のヴォレアス北海道は、現在、5戦を残して13勝。これらの戦況を見ると、富士通は、6日(土)のサフィルヴァ戦に勝利した時点で勝数が19となり、優勝が確定する。
同時に、ヴォレアス北海道は6日(土)の埼玉アザレア戦に敗れた場合、リーグ優勝の可能性が潰えるため、まずは初戦から気を引き締めて臨みたいところ。
優勝を懸けて最終戦に挑む富士通は、オポジットの栁田百織が、高い得点力でチームをけん引してきた。また、V2男子のアタック決定率ランキングで首位に立つエバデダン・ジェフリー・宇意や、ブロックでの貢献も光る加藤大雄らミドルブロッカーの活躍も、勝利には欠かせない大きな柱。兵頭佳樹も、ルーキーならぬ活躍で戦力となり、高い総合力を発揮しリーグを全勝で駆け抜けている。
まずはサフィルヴァとの初日を制し、順位が拮抗するヴォレアスとの一戦を迎えたいところ。最後まで気を緩めずに戦い抜き、全勝優勝で締めくくるか。4連覇達成に大いに期待がかかる。
昨シーズンの悔しさも胸に優勝を目指すヴォレアスは、初日に12戦9勝で3位の埼玉、2日目に富士通と対戦。両日ともに気が抜けない戦いとなる。特に、前回対決ではセットカウント3-1で勝利しているものの、内定選手を加えチーム内競争が活発になっている埼玉は、さらにチーム力を増してぶつかってくるだろう。
その中で、負けられない一戦にプレッシャーを感じ過ぎず、ヴォレアスらしいパワフルな攻撃を展開していけるか。台湾出身のオポジット張育陞をはじめ、佐々木博秋ら日本人選手らが各試合ごとに役割を果たし、最後まで総力戦で戦い抜きたいところ。まずは埼玉戦を制し優勝への望みを繋ぐと同時に、虎視眈々と2位の座を狙う埼玉の勢いを止められるか。
優勝を決めて4連覇なるか。富士通の躍進に注目【写真:月刊バレーボール】
■地元・北海道で勝利を誓うサフィルヴァと、全勝で2位に近づきたい埼玉
ホームチームはヴォレアスとなる旭川大会だが、サフィルヴァ北海道も、北海道を拠点に活動するチーム。富士通や埼玉ら上位チームとの連戦となる中、より気持ちが入る地元大会で勝ち星を重ねられるか。
決定力を誇るミドルブロッカーの奥田基嗣や柏田樹、積極的に得点に絡む柿崎充らの活躍も冴える中、内定選手の谷越陽介も試合出場の機会を得てチームに刺激を与えている。直近のリーグでは連勝と勢いづいているサフィルヴァ。その戦いぶりに期待したい。
また、現在3位につける埼玉アザレアも、ヴォレアスに食らいつき上位進出を狙う。初日に2位のヴォレアス、2日目に9位のサフィルヴァとの対決となるが、上位チームに勝利できなければ2位入賞は厳しいものとなる。ヴォレアス戦で勝ち切れるかがチームの命運を分けるだろう。
チーム全体でリーグ2位の効果率を示すサーブを武器に、まずは相手の体制を崩していきたいところ。そこから、セッター浜田翔太を軸にどう攻撃を仕掛けていくかに注目だ。鋭いスパイクで存在感を見せてきた石井和希や、身長195センチの長身ミドルブロッカー佐藤匠、そして森田凌雅ら内定選手たちの躍動も必見だ。
土日それぞれで繰り広げられる、上位対決の行方をお見逃しなく。
本拠地の北海道での勝利を誓うサフィルヴァ(左)とヴォレアス(右)【写真:月刊バレーボール】
《ホームゲーム情報》 ※各項目をクリックしてリンク先へ
■旭川市総合体育館(北海道旭川市)
第1試合(10:00)
富士通カワサキレッドスピリッツ vs. サフィルヴァ北海道
第2試合(13:30)
ヴォレアス北海道 vs. 埼玉アザレア
【ホームゲーム情報】(ヴォレアス北海道公式HP)
■旭川市総合体育館(北海道旭川市)
第1試合(10:00)
埼玉アザレア vs. サフィルヴァ北海道
第2試合(13:30)
ヴォレアス北海道 vs. 富士通カワサキレッドスピリッツ
【ホームゲーム情報】(ヴォレアス北海道公式HP)