パナソニックとWD名古屋がサントリーとのファイナル懸け激突【V1男子見どころ】
- SV男子
- 2021.04.01
■3日にファイナル3、4日にファイナルが開催
いよいよ、V・ファイナルステージに突入するバレーボールのV.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)。3日(土)には、パナソニックパンサーズとウルフドッグス名古屋によるファイナル3が行われ、4日(日)には、ファイナルが実施される。そのファイナルには、V・レギュラーラウンドで首位通過を果たしたサントリーサンバーズが、すでに出場を決めている。
ファイナル3では、2位通過のパナソニックと、3位通過のWD名古屋が火花を散らす。今季の直接対決では、パナソニックが4戦3勝と分がある状況。とはいえ、負けたら終わりの一発勝負。試合当日のマッチアップや出だしの調子次第で、ゲームに動きが出てくるだろう。その中で力を発揮できるかが、チーム力の見せ所だ。
サントリーとの決勝に臨むのは、パナソニックかWD名古屋か。負けられない最終決戦が、いよいよ幕を開けるーー。
■昨季の雪辱を果たしたいパナソニックと5季ぶりの頂点を狙うWD名古屋
昨季、決勝でジェイテクトSTINGSに敗れて優勝を逃した悔しさも糧に、2季ぶりの優勝を誓うパナソニックは、清水邦広やミハウ・クビアクらを軸にサーブやスパイクで着実に得点を重ねていきたいところ。セッターの深津英臣を中心に、多彩な攻撃展開でWD名古屋にプレッシャーをかけていけるか。また、攻撃面での健闘はもちろん、守護神として熟練の守りで見せ場を作る永野健が、その声や威勢でチームを鼓舞する姿にも注目だ。
対するWD名古屋は、2015-16シーズンぶりの頂点を目指す。今季は、リーグ得点王にも輝いたバルトシュ・クレクを加えて、攻撃力を強化。また、ミドルブロッカーとして貢献する近裕崇主将らベテラン選手の奮闘をはじめ、アウトサイドヒッターの高梨健太やセッターの前田一誠、リベロでは、73.2%のサーブレシーブ成功率でVリーグ日本記録賞を受賞した小川智大が存在感を発揮するなど、若手選手の活躍も目立った。
気鋭の若手選手らのエネルギー、そしてベテラン勢の経験と自信も強みに、WD名古屋が改名後(2019年に豊田合成トレフェルサから現チーム名に改名)初のリーグ制覇へと邁進するか。それとも、フランスの名将ティリ・ロラン監督体制となって初のシーズンを戦うパナソニックが、意地と実力でファイナルへ駒を進めるか。
また、この両チームの対戦で気になるのはやはり、ポーランド代表(世界ランキング2位)の主軸として活躍し、「よき友であり、ライバル」であるミハウ・クビアクとバルトシュ・クレクの存在。今季、Vリーグをさらに盛り上げてくれた両外国籍選手の、コートを挟んだにらみ合いは必見だ。
パナソニックが優勢か。一発勝負の行方やいかに【写真:月刊バレーボール】
「ウルフドッグス名古屋」としてリーグ初優勝なるか【写真:月刊バレーボール】