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春高2025

残留誓うトヨタ車体とKUROBE,昇格目指すルートインと群馬銀行【V・チャレンジマッチ女子】

  • SV女子
  • 2021.04.02

■V・チャレンジマッチ概要

 2020年10月に幕を開けた2020-21 V.LEAGUEもいよいよ佳境を迎え、4月3日(土)~4日(日)には、昇格・降格を懸けた入替戦「2020-21 V・チャレンジマッチ ~2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 出場決定戦~」が開催される。

 

 このV・チャレンジマッチでは、V1・11位のトヨタ車体クインシーズとV2準優勝のルートインホテルズブリリアントアリーズ、V1・12位のKUROBEアクアフェアリーズとV2優勝の群馬銀行グリーンウイングスが、それぞれ対戦し勝敗を争う。2戦の結果によって来シーズンの命運が決まる、重要な大会となる。

 

■V1残留目指すトヨタ車体とチャンスをものにしたいルートイン

 トヨタ車体は、V1のV・レギュラーラウンドをセット率の差で9位通過。しかし、進んだ9位-12位決定戦ではフルセットの末にヴィクトリーナ姫路(V・レギュラーラウンド12位)に敗れ、最終順位を11位とした。この悔しさをV・チャレンジマッチにぶつけ、降格を免れることができるか。

 

 V1残留へ意気込むトヨタ車体は、V.LEAGUE DIVISION1 WOMENの閉幕後に実施された「V Cup」でチーム力を強化。日本代表合宿に参加中の荒木絵里香を欠く中、全敗に終わったものの、実力派揃いのJTマーヴェラスや岡山シーガルズとフルセットを演じるなど地力を見せた。

 

 アウトサイドヒッターでは、鴫原ひなたや藪田美穂子、村永奈央や内定選手の大川愛海らが切磋琢磨し合い、セッターも、サーブが冴えた山形理沙子を主力に据えつつ、山上有紀も要所でチームを鼓舞。それぞれが力を発揮した。今回は誰を先発起用するか。固定メンバーではなく、総力戦で戦うか。選手起用にも注目だ。

 

 V・チャレンジマッチでは、プレッシャーの中思い通りにプレーを展開できないことも予想される。精神的支柱の荒木が不在の中、特に若手選手が多くコートに立つトヨタ車体は、ミドルブロッカーの渡邊彩や主砲のインドレ・ソロカイテらが軸となって、得点力や精神力でリードしていけるか。そこも、勝利への重要なポイントとなるだろう。

 

 対するルートインは、堅実なスパイクやブロックで敢闘賞を受賞したミドルブロッカーの岸村恵実や、ルーキーの村山美佳、富澤結花らが存在感を発揮。セッター横田実穂や佐々木里菜を中心に、得点力のあるスパイカー陣を駆使してブロックを絞らせない攻撃を組み立てていきたいところ。

 

 また、トヨタ車体の外国籍選手に対し、どのようにアプローチしていくかも勝敗につながる大きな要素。V2では感じられないパワーと高さにどう食らいついていくかは見どころだ。

 

 V.LEAGUE参戦2シーズン目で手にした、V1昇格へのビッグチャンス。ルートインは、攻撃力のあるトヨタ車体に対し、守備で粘りを見せつつサーブから猛攻を仕掛けていけるか。初日でどうにか勝利をあげ、余裕を持って2戦目に挑みたいところ。

 

V1残留へ闘志を燃やすトヨタ車体【写真:月刊バレーボール】

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