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黒鷲旗/“月鷲賞”はこの選手!~高校生編~

 カテゴリーの垣根を超えて、学生やVリーガーが熱戦を繰り広げた黒鷲旗。今回は、5月2日~4日に行われたグループ戦にて、さまざまな場面でピカッと輝いた選手たちを“月鷲賞”としてご紹介。『黒鷲賞』、『若鷲賞』に続く(?)、『月鷲賞』の受賞選手にも注目だ!<取材/坂口功将(編集部)、永見彩華>

※『月鷲賞』は、実際の黒鷲旗の個人賞とは何の関係もございません

坂本(右)と山本(左)、2人の息の合ったコンビネーションにも注目

坂本雄大(市立尼崎高2年/188㎝/オポジット/平岡中出身)

vs.VC長野

 オポジットらしいガッチリとした体格とはかけはなれた、柔和な表情。しかし、そのプレーは力強く、相手ブロックにもひるまずスパイクを相手コートに叩き込む場面や、豪快なブロックアウトで魅せる姿が印象的だった。藤原和典監督は「今はいい部分を伸ばそう、と育てているところ。今後の課題は守備の部分」と語り、新人戦からコートに立ち、チームをけん引している。“どんな選手になりたいか”と尋ねると、「憧れの選手は西田(有志/ジェイテクト)選手! どんなトスも決め切っているところがすごいです」と坂本は目を光らせた。“高校バレー界を代表するエース”として活躍できるか、成長から目が離せない。

★サッカー界からやってきた逸材も発見!

 市立尼崎高の取材をしている中で、サッカー界からやってきた選手がいる、との情報をGET。バレーボールへの転向理由がおもしろかったので、お話を聞いちゃいました!

山本知己(市立尼崎高2年/176㎝/セッター/西陵中出身)

「小学2年生からサッカーをしていましたが、両親がバレー経験者でした。サッカーの競技人口は多いので、全国に行ってもなかなか勝てなかったり、将来プロになるのが難しいのならほかのこと始めたほうがいいかなと思って、中学生からバレーボールを始めました。中学1年生の夏の大会からセッターをしています。先生に勧められてセッターをやったので、最初は“スパイカーがいいな”と思っていましたが、今は、いろんなスパイカーとトスを合わせるのが楽しいです」

 まさに、“己を知る”と書く名前を表しているかのような転向理由! バレーボール界にやってきてくれて、ありがとう!(笑)

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Vリーガー相手に果敢にプレーした前嶋

前嶋亜弥(下北沢成徳高2年/171㎝/アウトサイドヒッター/北沢中出身)

vs.岡山シーガルズ

 取材中、ふと隣のコートを見ると、Vリーガーから連続でサービスエースを奪い、さらに、攻めたサーブで何度も相手を崩している選手がいた。それが彼女、前嶋だ。メンバーのケガもあり出場機会を得て、レギュラーに入ったのはこの黒鷲旗から。「こういう取材は初めてです」と謙そんする姿が初々しかったが、自身のプレーについて語る彼女の目は、たくましいかぎり。

 「サーブはリベロを絶対に狙わず、レフトの選手を狙うようにしています。いつもは先輩が入っているポジションですが、何か一つは絶対にチームに貢献しなければ、と思っていました」。自主練習の時間には必ず、本数を決めてサーブ練習をしているという。最後は「自信のあるプレーはスパイク」とほほえんだ前嶋。さらにパワーアップするであろう彼女の今後に注目だ。

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イギリス人の父を持つ酒井

酒井優英(洛南高1年/184㎝/ミドルブロッカー、アウトサイドヒッター/常翔啓光中出身)

vs.JTサンダーズ

 昨年末のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県中学対抗大会では「優秀選手賞」に選出され、年明けには全日本中学生選抜のオーストラリア遠征を経験した、将来有望なヤングアタッカー。黒鷲旗ではV.LEAGUEや大学生のチームと対戦し、「攻撃も速く、ブロックも追いつくことができなかった」と振り返るが、「クイックではコースを意識するなど、一本ずつ丁寧に打ちました」と意欲的にプレーした。中でもJT戦では、対峙した身長212センチのエドガー・トーマスのスパイクに目を丸くしたが、そうした経験を得られたことにうれしそうな表情を浮かべた。

 中学生時代はヤングクラブチームのパンサーズジュニアに在籍し、その後、洛南高に進むという歩みは、早稲田大のスーパールーキー大塚達宣とまったく同じ。偉大な先輩の背中を追いかけながら、まずは「春高やインターハイなどに出て、いい結果を残したい」と意気込んだ。

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入学まもない1年生ながらコートに立つ吉武

吉武美佳(金蘭会高1年/177㎝/アウトサイドヒッター/大木中出身)

 今年1月には春高2連覇を成し遂げた金蘭会高の、注目ニューフェイス。3月の全国私立高等学校男女選手権大会(さくらVOLLEY)に続いて、プレー機会を得ました。彼女は…5月15日(水)発売予定の『月刊バレーボール6月号』「それいけ!! NEW GENERATION」で紹介!!ぜひご覧ください♪

令和最初の全国大会『黒鷲旗』の総力レポートは

『月刊バレーボール6月号』(5/15発売予定)に掲載!!


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