FIVBバレーボールネーションズリーグ2019男子東京大会は本日開幕!
「サーブでしっかり攻めることがポイントになる」(中垣内監督)
6月7日(金)から9日までの3日間、武蔵野の森総合スポーツプラザにて行われる男子のバレーボールネーションズリーグ(VNL)。日本、ブラジル、アルゼンチン、イランの4チームが総当たり戦で対戦するが、本日6月6日、各チームの監督による記者会見と日本チーム選手のインタビューが行われた。
日本の中垣内祐一監督をはじめ、ブラジルのダルゾット監督、アルゼンチンのメンデル監督が「まだチームとしてはベストのコンディションではない。このVNLを通じて選手のコンディションやレベルを上げて、オリンピックに向けたチーム作りをしていきたいと思っている」という趣旨のコメントをする中、「コンディションはパーフェクト」と言うのがイランのコラコビッチ監督。「中国大会では3戦全勝でした。今回はブラジルが強いと思いますが、しっかり戦っていきたい」と強気のコメント。イランではバレーが人気スポーツということもあり、「国民みんながバレーの結果を期待しているので、それに応えたい」と意気込みを語った。
日本チームを率いる中垣内監督は地元での開催に「このVNLは日本の皆さんに男子日本代表のバレーを見ていただける数少ないチャンスです。イランの監督が『日本と対戦するときの一番の敵は観客だ』と言っていましたが、我々はそのお客さんからの声援に乗って試合を進めたいと思っています」とコメント。そのためには、「被ブロックの本数を減らすことと、サーブでプレッシャーをかけることが大切になってくると思います。セルビア大会でセルビア、ロシアと対戦した際は合計40本近くブロックされました。それに対し日本がブロックできたのは数本。そうしたことは改善していかなければいけません。その上で、サーブでしっかり攻めていくことがポイントになると思います」と中垣内監督。
また、注目されている石川祐希に関しては「『コートの中でリーダーシップを発揮するように』と指示しています」と言う。「コートの中での発言、コミュニケーション、表情、体の動き。そういう面でリーダーとしての動きを要求していています。実際、練習中の声かけなどは今までより積極的になっていますが、試合ではまだチームの調子に自分の調子が左右されることがあります。本当は、チームの調子が悪い時にもっと頑張ってほしい」と、さらなる奮起を期待している。
昨年はVNLまでに約40日間の準備期間があった日本代表だが、今年は1週間程度だったこともあり、「チームの仕上がりは去年よりは遅れている」と中垣内監督。そのため「まだチームというものが見えてきていない」という状態で「早くチームワークを確立させていきたい」とのこと。明日から始まるVNL東京大会では、そのチームワークの確立という点にも注目するとより観戦が楽しめるだろう。
≪柳田将洋コメント≫
「チームとしてはまだまだ未完成で、だからこそ、『これもできる。あれもできる』というポジティブな考え方ができ、可能性はすごくあると思います。僕自身もコンディションのクオリティ面で言うと、昨年のレベルまで達していません。このあと、ワールドカップで勝つということを考えた時、このVNLでレベルを上げて行きたいと思っています」
「東京大会で戦うブラジル、アルゼンチン、イランはそれぞれ特徴があり、世界でも上位のチームです。そういう上位の国は、こちらが対応すると、さらにそれに対応してくるということを昨年の世界選手権で経験しました。今回は、それを乗り越えて、駆け引きできるところまで持っていきたいと思っています」
≪西田有志コメント≫
「セルビア大会のロシア戦では日本とは違う海外の高さにとまどい、同じミスを何度もしてしまうという部分がありました。でも、課題が明白になりました。アプローチのかけ方、相手の手のどこを狙うのか、ミドル以外でどうやってブロックアウトを狙うのかということを考えるようになりました。日本ラウンドでもそうしたことは起こると思うので、試合中に修正をできるようになりたいと思っています。その上で自分の持ち味を前面に出して、チームと応援してくれているファンの方がさらに盛り上がるようなプレーをしたいと思います」