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春高2025

ハイQ/サントリー・柳田×藤中 未公開対談

  • SV男子
  • 2020.07.15

 7月15日(水)発売の『月刊バレーボール8月号』。今月の『ハイQランド』には、柳田将洋選手の加入でも話題のサントリーサンバーズが登場! メンバー対談や私服紹介、お部屋紹介など、選手たちの素顔満載な内容でお届けします★ そこで! 本誌には掲載しきれなかった対談内容を、月バレ.comにてお届け♪ 

 今回は、柳田将洋選手×藤中謙也選手未公開対談を掲載! 各々が思う「プロ選手とは?」についてや山村新監督への思いなどなど、本誌に掲載しきれなかった対談をお届けします。そのほか、8月号では様々な企画でサントリーサンバーズをさらに深堀り! ぜひご購入くださいっ(^^)(取材/永見彩華)

   

8月号の詳細はこちらから

※月刊バレーボールは「dマガジン」や「Kindle版」でも展開中!

柳田将洋(アウトサイドヒッター)×藤中謙也(アウトサイドヒッター)

取材はリモートで実施。ということで、スクショタイム★(右が柳田、左が藤中)

――柳田選手へ、今季日本でのプレーを考えられたのは新型コロナウイルスの影響も大きかったのでしょうか?

柳田 毎年、移籍のシーズンになるとどこでプレーするのかを考える中で、日本でやるか海外でチームに移籍するかを考えています。2月頃からその市場が開いてくるので、在籍していたチームや他のチームの話などを聞いて考えながら、どうしようかなという感じで。今回、タイミングなどが若干ズレ込んだりしたことは少なからず影響が出ているのかなとは思いますが、いわゆる“コロナの影響で”今回の選択をした、という訳ではないですね。

――バレーボールでも、昨季は様々なリーグや試合が中止になりました。

柳田 リーグもなくなったりして、そもそも競技ができることは当たり前じゃなかったな、というか。こういう状況下ではそういうことが往々にして浮き出てくるかとは思いますが、そういう意味では、またこうしてサントリーサンバーズからオファーをもらって、あらためてチームに戻ってこられるということも当たり前のことではないですよね。オファーしてくれるチームがあって、受け入れてくれる場所があってまた自分が戻れるということなので。そこにまず感謝をしながら、これからも一日を大切にしていきたいと思っています。

藤中 昨季のファイナル( V.LEAGUE DIVISION1 MEN V.FINAL STAGE FINAL)の無観客こそ経験していませんが、経験した選手の話を聞く限りといいますか見るだけでも、ファンの方が会場にいるのといないのでは、僕らからしたら大きく違うなと思いましたし、今までは“お客さんが入ってくれる”というのは当たり前なところが少し自分の中にあったなぁ、と。もう一度あらためて、ファンの方が応援してくださったり関係者の方がサポートしてくださっていることでバレーボールができているということに、感謝してやっていきたいなと思いました。

――おふたりともプロ選手として活動されていますが、“プロ”ということについてどのような見解をお持ちですか?

柳田 自由。まず自分で選択ができますよね、すべて。その選択に責任を持たなければ、誰も助けてくれないというか。社員時代は、来年のこととかよりも今だけ頑張っていれば、という感じもあったのかもしれないけれど、今は、もちろん今を頑張るのは当たり前。でも、その中で“どういうプランを組み立てていくのか”ということを誰もやってくれないから、ただやっているだけだと、そういった魅力のある選手ではなくなってしまうのではないかなと思うし、一歩間違えただけで「じゃあ来年どうやってやっていけばいいんだろう」となる可能性も多分、ある。そういったところまで考えられるか…というところができれば、すごく自分のいい経験になると思うと思います。そうじゃない場合はどうなるかっていうのは、ちょっと怖いなと思いますね。

藤中 僕はプロになってから、より1シーズン1シーズン、チームとしても個人としても結果を見るようになりました。1シーズンの評価が次の人生につながるし自分の評価につながるので、何ができるかなどを数字で見て考えたり。あとは、いい意味でも自由が利くのがいい点だと思います。セカンドキャリアも含めて、自分のこれからの可能性の幅を広げていきたいですね。

――今季、おふたりとは選手としても一緒にプレーされた山村宏太さんが新監督に就任されました。

柳田 僕が海外に移籍するタイミングで山村監督が現役を引退されて、今回も、僕が戻ってくるタイミングで監督に就任されて。「これって何かあるのかな」と勝手に思っています。山村監督とは数シーズンしか一緒にプレーすることができませんでしたが、僕のことを少しでも知ってくださっている方のひとりなので、これからもコミュニケーションを大事にして、チームに何が必要なのかをお互いに話し合いながらやっていけたらいいかなと思います。

藤中 山村監督とは選手として1年一緒にやらせてもらって、コーチになられてからは3年やらせてもらって。その2つの目線から僕のことを見てくれているので、よりコミュニケーションが取りやすいなと感じています。監督になられてから“距離が離れた”と感じることもないですし声もかけてくださるので、個人的にはやりやすいですね。

――アウトサイドヒッターが増えたことで、チームの攻守の幅も広がるのではないでしょうか。もちろん、ライバルも増えますね。

柳田 結局、アウトサイドヒッターとしてコートに立つのは2人。僕と謙也(藤中)は同じポジションだし、自分と謙也がコートに立つとしたら、他のアウトサイドヒッターはコートに立てない状況の中でプレーするということだよね。もちろん、僕たちのどちらかがコートに立たない可能性もあるだろうし。なので、常にどういう状況かということを想定してプレーしなければいけないな、と思います。

 個人的には、チームに戻ってきているということで、ちゃんとコートに立つということを確立していきたいですね。もちろん、コートでプレーするのが自分でありたい、と全員が思っていると思います。そこは人数が多い分、熾烈(しれつ)になってくる。でも、それは僕にとってモチベーションですね。練習も始まっていますが、同じポジションの選手を観察しながら、「コートには2人しか立てない」という気持ちでやっています。

藤中 マサさん(柳田)とまた2人でコートに立ちたいという思いはありますが、まずは自分がコートに立つことが最優先ですし、誰と対角になるかはチームが決めること。まずはその1人であれるように、僕は僕で頑張っていきたいです。僕がコートに立たずにマサさんと小川選手、とか栗さん(栗山)…という可能性もゼロではないかもしれないけれど、僕は僕で「2つのイスの1つをとる」という気持ちでやっていきたいと思います。

――今季は世界トップ選手も増え、柳田選手も帰ってこられたということで、さらにV.LEAGUEへの注目度が高まりそうですね。

柳田 バレーボールが少しでも盛り上がればうれしいですね。海外でもう少しレベルの高いクラブを経験してから戻ってこられたらよかったとも思いますし、それこそ新型コロナウイルスでリーグが終わってしまったので悔いもありますけど…。でも、国内のリーグが盛り上がるのがいちばんかなと僕の中では思いますし、その力になれれば、選手として一つ役割があるのかな。サンバーズとして、力を合わせてそういう部分にも取り組んでいけたらいいなと思います。

藤中 間違いなく注目度は上がると思うので、僕も一緒になって盛り上げていけたらいいなと思います。あとは、チームに「柳田選手が帰ってくる」という情報が流れた段階で、他の選手たちがちょっとソワソワしていて。“代表のキャプテンが…”という雰囲気があったけれど、そこはうまくマサさんからみんなに声をかけながら、すでに打ち解けているところもさすがだなと思いました。チームがいい方向に向いているな、と感じています。

柳田 とりあえず僕は加入選手なので、僕から「よろしくおねがいします」じゃないけれど、挨拶しながらコミュニケーションを率先して取りたいと思っています。それこそ、若い選手が多い中で、急に「何だこいつは」という感じなっていると思うから、まずはどういう人間かということを伝えるほうが、みんなの人間性も知れるし心を開いてくれると思う。“どういう立場だから”とか関係なく、もちろんある程度気を遣っちゃう可能性はあると思うけれど、少しずつその壁をなくしていきたいですね。チームの一員に、早くなりたいなと思います。

柳田選手と藤中選手の対談は、本誌にも掲載中♪

二人の関係性やリーグへの意気込みなど、見逃せない内容となっております!

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