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春高2025

石川祐希がコロナ感染予防へ啓蒙活動

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  • 2020.08.05

    男子バレー日本代表のエース、石川祐希が4日、オンラインで記者会見を行い、新型コロナウイルス感染予防を呼びかけた。選手自らが「考え」「実践」すべく、普段から石川自身も実践しているという感染予防活動を、神戸大学医学部監修、デサント協賛のもと、「手、指は汚れている」「全員に感染リスクはある」という2つの新しい意識と、「自分のカラダを知る」「免疫力を落とさない」「清潔を保つ」など、6つの切り口でわかりやすく紹介。「これからも全力でバレーボールを楽しむために、僕たちが今、できること」と題し、感染予防ガイドブックとワークシートを作成し、小中学生や高校生など、広い年代に向け啓蒙活動を行っていくことを発表した。

自身の体験も踏まえ予防について語った石川選手(写真提供:グッドオンユー)

 会見の冒頭、石川は活動の動機について次のように語った。

「僕自身もイタリアで、コロナウイルスの感染が拡大し、つらい状況を味わいました。日本でも同じ状況、大会が中断になるようなことは起きてほしくないという思いを持っていたので、このような状況の中でもどうしたら感染リスクを伴いながらでもバレーボールをやっていけるか。そのためには感染しないこと、感染させないことの2つしかないと思いました」

 東京オリンピック、パラリンピックの延期など、バレーボールに限らず、多くの国際大会や国内大会が中止や延期を余儀なくされ、思うように活動できない中、中高生に向けメッセージ動画などを配信するアスリートは少なくなかった。だが、石川はあえてそのような活動はしなかったと言う。

「1人1人立場が違う中、僕自身、当初は何ができるかわかりませんでした。何より自分自身がバレーボールをできていない状況で発信しても、どれだけの人の力になれるかがわからない部分もあったので、メッセージを出したり、行動はしませんでした。でもその期間も経て、僕ができることは感染しないため、感染予防を呼びかけることであり、再びバレーボールができるようになったら最高のパフォーマンスをして勇気や元気を届けられることだと思ったので、今回、感染予防の呼びかけをすることにしました」

 具体的には、特設サイト(https://www.goodonyou.tokyo/imadekirukoto/)からガイドブックやワークシートをダウンロードし、それぞれ感染予防に向けて何ができるか、1人1人が考え、チームとして共有して、実践することの大切さを石川は説くが、呼びかけるだけでなく、自分自身もバレーボール選手として実践することが組み込まれている。たとえば、普段何気なく行っていることの中にも感染リスクはあり、石川自身も今回の活動を開始するにあたり、より一層気をつけるようになった、と明かす。

「シューズの裏に触るのが、サーブを打つ前の1つのルーティーンでもあったのですが、それも感染リスクがある。気付かぬうちにクセとしてやっていた行動もあるので、絶対にダメ、と言われると最初はきついかもしれませんが、気をつけるようにするだけでも結果は変わる。練習や休憩の合間にその都度手洗い、うがいをするというのはなかなか難しいかもしれないけれど、消毒をすることは実践できる。これは無理でもその代わりに何をする、というように代わりの案を無理のない範囲でつくってもらえればと思います。僕自身も、まだ今は試合がないので(サーブ時の)ルーティーンは変えていませんが、シューズの裏は触らないようにしているし、これから試合に向けて新しいルーティーンをつくろうと考えています」

                  

 緊急事態宣言が発動されていた期間は、試合どころか練習もできず、自宅でできるトレーニングなど、限られたメニューしか行うことができず、苦しい思いをした選手はきっと少なくない。それは石川も例外ではなく、感染が広がるイタリアで試合や練習がままならない状況は「とても苦しかった」と振り返る。

 だからこそ、これ以上の犠牲を払わず、目指した大会が延期や中止にならないよう、いかに感染予防に努めるか。来る春高バレーの開催も現時点ではまだ確定していないが、今回呼びかける感染予防を徹底することでプラスの影響はきっとあるはずだ、と石川は言う。

「同じバレーボールプレーヤーとして、僕は春高はやってほしいという思いがあるので、そのためにもまずは、感染しないこと、させないことが一番大事。代表合宿がスタートしてからも、毎回練習前にはボールを拭いて、床を拭くモップもほこりや汗を拭くものと、消毒用に分けています。それによって何かが劇的に変わるかはわかりませんが、対策することに意味はあると思うし、少しでも感染リスクを減らすことができるならやるべきことだと思いますし、もし試合や大会を行いたいのであれば、今やれるべきものはやるべきです。今回打ち出している“手、指は汚れている”“誰にでも感染リスクはある”ということを頭に入れて行動するだけでもバレーボールや生活も変わってくると思いますし、僕が言っているからやろう、ではなく、『石川選手はこういうことをやっているから、僕たちはこういうことをしよう』とか、それぞれできることを考えて行動してくれたら嬉しいですね」

 まさに「僕たちが今、できること」をそれぞれが考え、実践する。その積み重ねが、大きな成果へとつながっていくはずだ。

特設サイトからワークシートをダウンロードしよう!(写真提供:グッドオンユー)
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