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WC2019男子/清水奮起、西田の弾丸サーブでカナダ制し8勝3敗

              

 10月15日(火)、広島グリーンアリーナ(大アリーナ)にて男子大会11日目(最終日)が行われた「FIVBワールドカップバレーボール2019」。世界ランキング11位の日本は、その第11戦でカナダ(世界ランキング6位)と対戦。

    

 日本は、24歳のアウトサイドヒッター、スティーブン・マーを軸に得点を重ねるカナダにフルセットに持ち込まれたものの、最終戦を勝ち切り8勝3敗。28年ぶりのベスト4入賞を果たした。これまでのスターティングメンバーから多く選手を変更して挑んだ一戦だったが、清水邦広が25得点をあげる活躍。また、大会ベストサーバー1位に輝いた西田有志も第5セット終盤に連続サービスエースで得点を重ね、勝利に貢献した。2020年、東京オリンピックでのメダル獲得へ向けて手ごたえを得た大会となったであろう今大会。日本代表のさらなる進化に期待したい。

 

 また、個人賞として、石川祐希がセカンドベストアウトサイドスパイカーを、西田有志がベストオポジットを受賞した。なお、戦評は以下の通り。

           

 約一カ月間の戦いが終了したワールドカップ。大会詳細は大会公式サイト(FIVBJVAフジテレビ)にてご確認を。

 また、10月26日(土)からはV.LEAGUEの男子大会も開幕!(女子大会はすでに開幕している) ワールドカップで活躍を見せた選手たちが、所属チームに戻ってリーグ戦を戦うこの「V.LEAGUE」。ぜひ会場をチェックしてご観戦へ♪ 詳細はV.LEAGUE公式サイトにてご確認を!

                                     

セカンドベストアウトサイドスパイカーの石川祐希(左)と、ベストオポジットの西田有志(右)

      

 日本のスターティングメンバーは、柳田将洋、山内晶大、清水邦広、久原翼、李博、藤井直伸、リベロは古賀太一郎。

                        

 第1セット、序盤は相手エースにアタックを決められて追う展開に。その後、カナダにサーブや攻撃時のミスが見られるのに対し、日本は藤井がトスを分散させて攻撃を組み立て、清水が両サイドから巧みに得点を重ねた。しかし、14-16から3連続失点。最後は2枚替えで投入された西田の強烈なスパイクで追い上げたが、あと一歩及ばずセットを先取された。

 

 第2セット、清水や久原が相手ブロックを見極めて得点し6-2とリード。10-7 から柳田のスパイクとサービスエースなど3連続得点で、日本はカナダを引き離した。しかし、16-10からスパイカー陣が相手ブロックに捕まるなど3連続失点を喫すると、相手のパワフルな攻撃で徐々に点差を詰められる。それでも終盤、21-17の場面で投入された石川祐希が得点を重ね、24-20のセットポイントからは清水選手がサービスエース。日本がセットを奪い返した。

 

 第3セット、開始早々に4連続失点を許すも、清水のスパイクや柳田のバックアタックなど3連続得点で巻き返した日本。3-5からは久原のアタックなど4連続得点で逆転。そこから柳田と久原を中心に得点を重ね、サイドアウトの応酬を繰り広げた。その後、清水のスパイクや藤井のサービスエースなど得点を重ねると、終盤では相手にサーブミスが重なり25-23。日本がセットを連取した。

 

 第4セット、4-5から相手のミスや藤井のサービスエース、柳田のブロックポイントも飛び出し、5連続得点で一気に逆転した日本。11-6からは相手の高いブロックとパワフルな攻撃を前に連続失点を喫し14-14で同点に追いつかれるが、清水の強弱をつけたアタックや山内のクイックなどで応戦する。16-15からは相手ブロックを前に攻めあぐねた日本。それでも、柳田のバックアタックや久原のスパイクで盛り返した。しかし、22-21からの3連続失点が響くと惜しくもこのセットを落とした。

 

 第5セット、久原のスパイクと柳田のバックアタックで2-0と好スタート。7-4とリードした場面で、西田、石川、関田誠大を3枚替えで送りこむが、攻撃時のミスが重なり日本は4連続失点を許した。だが、8-9 から西田のスパイクとサービスエースで逆転。そのまま西田のサーブを起点に得点を重ねると、12-9から西田が3本連続のサービスエースと躍動。終わってみれば7連続得点により逆転でこのセットを獲得し、日本が男子大会初となる 8 勝目をあげ大会を締めくくった。

                     

試合結果>

日本 3(22-25,25-20,25-23,23-25,15-9)2 カナダ

 

<ベンチ入りメンバー14人>

※氏名(所属)/身長/ポジション

1 清水邦広(パナソニックパンサーズ)/193センチ/オポジット

3 藤井直伸(東レアローズ)/183センチ/セッター

6 山内晶大(パナソニックパンサーズ)/204センチ/ミドルブロッカー

 柳田将洋(ユナイテッド・バレーズ)/186センチ/アウトサイドヒッター

10 古賀太一郎(ウルフドックス名古屋)/170センチ/リベロ

11 西田有志(ジェイテクトSTINGS)/186センチ/オポジット

12 関田誠大(堺ブレイザーズ)/175センチ/セッター

13 髙野直哉(堺ブレイザーズ)/190センチ/アウトサイドヒッター

14 石川祐希(キオエネ・パドバ)/191センチ/アウトサイドヒッター

15 李 博(東レアローズ)/193センチ/ミドルブロッカー

16 髙橋健太郎(東レアローズ)/201センチ/ミドルブロッカー

17 久原 翼(パナソニックパンサーズ)/188センチ/アウトサイドヒッター

20 小野寺太志(JTサンダーズ広島)/201センチ/ミドルブロッカー

22 山本智大(堺ブレイザーズ)/171センチ/リベロ

監督:中垣内祐一(公益財団法人日本バレーボール協会)

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