8月18日(土)、中央大附属高等学校(東京)をメイン会場に『平成30年度第14回むさしの国中学バレーボール大会』が開催された。この大会は多摩地区の普及と競技レベルの向上を目的とし、前身の「白門バレーボール教室」から含めると通算で34回の開催という歴史を持っている。〈続きはこちら〉
8月18日(土)、中央大附属高等学校(東京)をメイン会場に『平成30年度第14回むさしの国中学バレーボール大会』が開催された。この大会は多摩地区の普及と競技レベルの向上を目的とし、前身の「白門バレーボール教室」から含めると通算で34回の開催という歴史を持っている。
夏の総体を終え、新チームになった中学2年生、1年生たちが日頃の練習の成果を発揮。競技経験の浅い選手たちが並ぶチームにとっては、かっこうの実践機会となり、この大会で多くの収穫を得たことだろう。
この日は予選グループ戦が実施され、次週25日(土)に決勝トーナメントが行われる。大会の結果は、『月刊バレーボール』10月号(9月15日発売)にて掲載。
(撮影:むさしの国中学バレーボール大会実行委員会)
▼次ページは、今大会で注目したチームを紹介
■石神井西中 “さわやか素人軍団”の実戦デビュー
この春に、全日本中学生選抜でスタッフを務めた古賀旭先生が赴任したことをきっかけに、男子バレーボール部が誕生した石神井西中。経験者はおらず、1年生の部員7人の競技歴は半年にも満たない。サーブレシーブもまだ不安定で、コンビはおろか、3本で返すこともままならない。
それでも、1点が入れば、エンドラインにむかって猛然とダッシュし、喜びを爆発させる。試合後の挨拶も清々しい。“さわやか素人軍団”が今大会で初めての実戦デビューを飾った。
「緊張しましたが、楽しかったです」とセッターの小山泰知(1年)は笑顔。予選グループ戦は2試合を戦い、それぞれ東村山四中に0−2(14-25,17-25)、サレジオ学院中に0−2(12-25,17-25)だったが、主将の葛田陸生(1年)は「17点を取れたことは自信になりました」と得意げだ。
「楽しい、もっとうまくなりたい。そう思ってほしい」と古賀先生は新設チームを指導する。この日、サーブでラインを踏んでしまう失敗が見られたが、「3年分、踏んでおくんだ!! 2年生になってからだと承知しないぞ」と、ユーモアを交えた声がけ。選手たちがその場で地団駄を踏んでみせるところに、雰囲気の良さが伺えた。
「狙ったところにサーブが打てるようになりたい」と葛田が言えば、小山も「レフトへきれいにトスを上げられるようになりたい」と意欲的。競技歴ゼロから、目指すは『関東大会出場』。この夏の経験は、夢への思いをさらに強めたことだろう。