『男子世界バレー2018』は現地9月29日、トリノ(イタリア)にてセミファイナルが行われ、ブラジルがセルビアを圧倒、ポーランドがアメリカとの死闘を制し、ファイナル進出を決めた。
ポーランドのクビアク(右)とアメリカのアンダーソンによる、極上の空中戦
≪セミファイナル≫
ブラジルのルーカス(コート奥)は要所で得点し、攻撃のアクセントに
〇ブラジル 3(25-22,25-21,25-22)0 セルビア●
序盤からセルビアはブロックがはまらず、ブラジルの多彩な攻撃に受け身に。ブラジルはドウグラス・ソウザが要所で得点し第1セットを取ると、第2セットでは主将でセッターのブルーノ・レゼンデのトスワークが冴える。マウリシオ・ソウザやルーカス・サートカンプのクイックが決まり、セットを連取する。
セルビアはウロス・コバチェビッチが得点しチームを率いるも、エースのアレクサンダル・アタナシエビッチが決定率を上げられず。ブラジルがストレート勝ちを収めた。
試合後、セルビアのマルコ・イボビッチは「難しい試合だった」と表情に影を落とした。一方のレゼンデも「とにかく今は休みたいよ」と笑い、「決勝ではさらに集中して戦う、それだけだ」と意気込んだ。
セルビアのニコラ・ヨボビッチ(中央)の組み立ても力及ばず
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ポーランドのクレク(コート奥)が3枚ブロックを打ち破る
〇ポーランド 3(25-22,20-25,23-25,25-20,15-11)2 アメリカ●
堅守のポーランドに対し、豊富な攻撃陣をそろえるアメリカ。ともに持ち味を発揮する中で、ポーランドはバルトシュ・クレクが決定機での仕事を果たし、攻撃でのリズムを作る。
対するアメリカもマシュー・アンダーソンやアーロン・ラッセルが強烈なスパイクで相手ブロックをこじ開け、また、ベテランのデービッド・スミスが安定感を見せる。
フルセットとなった死闘は、最終セット、アメリカのアンダーソンのミスが目立ち、ポーランド優勢に。クレクがアメリカのブロックを粉砕すると、決めたのはやはりこの男、闘将ミハウ・クビアクがきっちりと得点。最終セットでつねに先行したポーランドが、2大会連続のファイナル進出を決めた。
アメリカはファイナル進出に王手をかけながら、最後に失速
≪ファイナル 組み合わせ≫現地30日
ブラジルvs.ポーランド
≪3位決定戦≫※同日開催
セルビアvs.アメリカ
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