『男子世界バレー2018』は現地9月30日、トリノ(イタリア)にて最終日をむかえ、ファイナルではポーランドがブラジルをストレートで下し大会2連覇を達成した。また、同日に行われた3位決定戦ではアメリカがセルビアに逆転勝ちを収め、銅メダルを手にした。
歓喜するポーランドのメンバーたち
≪ファイナル≫
ポーランドのクレク(コート奥)はアンストッパブルな活躍
〇ポーランド 3(28-26,25-20,25-23)0 ブラジル●
その強さは圧倒的だった。ポーランドが2大会連続での世界の頂点に立った。第1セットこそ、ブラジルが終盤で追い上げたが、ポーランドが先取する。勝負はここで決まった。
ポーランドはエースのバルトシュ・クレクが、ブロックが何枚つこうともお構いなしと言わんばかりに得点を量産。クレクだけでもなかなか止められないのだが、セッターのファビアン・ジズカがブロックを揺さぶり、ミハウ・クビアクやピヨトル・ノバコフスキがしっかりとポイントを重ねる。ディフェンスが崩壊したブラジルは、第3セットの最後でドウグラス・ソウザが連続得点を挙げるも時すでに遅かった。
円熟したクレクやクビアクに、ヤクプ・コハノフスキーら次世代の力も融合したポーランドが、総合力の高さを最大限に発揮したファイナルだった。
ブラジル(コート奥)はポーランドの攻撃に打つ手なし
+++++++++++++++++++++++
≪3位決定戦≫
アメリカのスミス(コート奥)は落ち着きのあるプレーを発揮
〇アメリカ 3(23-25,25-17,32-30,25-19)1 セルビア●
前日のセミファイナルにおける悲しみを背負ったものどうしの対戦は、アメリカが最後に気持ちの強さをぶつけた。
第1セットはアメリカのミスも目立つ一方、セルビアはエースのアレクサンダル・アタナシエビッチの豪快なアタックやネマニャ・ペトリックの闘志むきだしのプレーで先取する。
だが、2セット目以降はアメリカもブロックが機能し、セルビアの攻撃を封じ込める。エースのマシュー・アンダーソンやアーロン・ラッセルがサイドから、センターエリアからはマックスウェル・ホルトやデービッド・スミスが得点し、一気に、3セットを獲得。逆転勝利を収めた。
アメリカの攻撃陣を操ったセッターのマイカ・クリステンソンは「2セット目以降は僕たちみんなが、勝ちたい気持ちを出せた」と勝因を語った。
セルビアのペトリック主将は最後までファイテイングポーズを崩さず
≪男子世界バレー2018 最終結果≫
優 勝:ポーランド
準優勝:ブラジル
3 位:アメリカ
女子世界バレー日本大会が開幕中!!
直前特集掲載の『月刊バレーボール10月号』は大好評発売中!!