ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。男子世界クラブ選手権の開幕(ポーランド/現地11月26日)を前に行われた第9節では、ついにペルージャの無敗街道がストップしました。土をつけたのは…、モンツァ!(Photo:Legavolley.it)
■モンツァが激闘を制する。ペルージャの連勝は8でストップ
[MATCH OF THE ROUND]
◆モンツァ 3(17-25,25-23,17-25,25-20,15-13)2 ペルージャ
ペルージャは昨シーズンが終了してまもなく、今年の世界クラブ選手権には出場しない意向を発表していた。シーズンに集中したい思惑が当たってか、開幕から無傷の8連勝。だがしかし、ここで初黒星を喫するとは…。
ペルージャとのフルセットの激闘を制したモンツァは、オレイ・プロトニスキー(ウクライナ)が前節(ソラ戦)で4得点に終わった鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、この試合では3本のサービスエースを含む18得点をマーク。ドノバン・ドザボロノク(チェコ)が15得点と続き、トーマス・ベレッタ(イタリア)が3本のブロックポイントをあげるなど、それぞれが役目を果たし、激勝につなげた。モンツァは開幕戦こそヴェローナに敗れたものの、そこから3連勝をあげて、上位4強に食い込む気配を見せていた。だが、そこから足踏みし、この試合を迎える時点で4勝4敗に。今回、ペルージャを下したことで、力はあるとは示せたか。これを弾みにして再度、上昇気流に乗りたいところだ。
上位4強からの勝ち星を喜ぶモンツァの選手たち
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◆ルーベ 3(32-30,25-15,20-25,25-18)1 シエナ
第8節を前に行われたルーベとシエナの対戦カードは、既報のとおりルーベが勝利した。詳しくは、コチラ
ルーベのホアンデル・レアル(コート奥右)がシエナのブロックを攻略する
◆ミラノ 3(25-20,25-20,20-25,25-19)1 ヴェローナ
ミラノはニミル・アブデルアジズ(オランダ)が25得点をあげ、これで3試合連続の20得点越え。フライング・ダッチマンが、チームに翼を授けている。一方のヴェローナは2連敗で勝ち負けが同数に並んだ。
ミラノはアブデルアジズ(左から3番目)が存在感を放っている
◆トレンティーノ 3(18-25,25-21,31-29,25-19)1 パドヴァ
トレンティーノは第1セットの途中からルカ・ベットーリ(イタリア)に代えて、“巨人”ガブリエレ・ネッリ(イタリア)を投入すると、そのネッリが15得点の活躍。また、アーロン・ラッセル(アメリカ)やウロシュ・コバチェビッチ(セルビア)がともに17得点をあげ、逆転勝利を収めた。
トレンティーノの攻撃を操るシモーネ・ジャネッリ(イタリア/右から2番目)
◆ラティーナ 3(25-19,25-21,33-31)0 グロッテ
ラティーナはスワン・ヌガペト(フランス)がチーム最多16得点をあげ、グロッテを一蹴。こちら未勝利街道を突き進むグロッテ、フォルツァ(イタリア語で「頑張って」)!!
ラティーナ(コート奥)はグロッテの攻撃を跳ね返した
◆モデナ 3(25-19,25-17,25-14)0 ヴァレンティア
モデナはセッターのマイカ・クリステンソン(アメリカ)が満遍なくアタッカー陣にボールを配らせ、攻撃を展開。ここ2試合はペルージャ、ルーベといった強豪との対戦が続き、連敗を喫していたが、ここでストップ。再出発を切った。
イバン・ザイツェフ(イタリア/左端)とティネ・ウルナウト(スロベニア/右端)はモデナの主軸
◆ラヴェンナ 3(25-22,25-15,25-19)0 ソラ
ラヴェンナはカミル・リチリッチ(ルクセンブルク)がこの日も20得点と、チームを牽引。2連勝で勝ち星を先行させた。一方のソラはホア・ラファエレ(ブラジル)が15得点と気を吐いた。
ラヴェンナのリチリッチ(左端)はこの試合のMVPに選ばれた
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round9終了時)》
1 ペルージャ 8勝1敗(勝ち点25)-
2 ルーベ 8勝1敗(勝ち点21)-
3 モデナ 7勝2敗(勝ち点21)-
4 トレンティーノ 7勝2敗(勝ち点21)-
5 ラヴェンナ 5勝4敗(勝ち点15)-
6 ミラノ 4勝5敗(勝ち点15)▲
7 モンツァ 5勝4敗(勝ち点14)▼
8 ヴェローナ 4勝4敗(勝ち点11)-
9 ラティーナ 4勝5敗(勝ち点10)▲
10 ヴァレンティア 3勝6敗(勝ち点9)▼
11 パドヴァ 3勝6敗(勝ち点9)▼
12 ソラ 3勝6敗(勝ち点8)▼
13 シエナ 1勝8敗(勝ち点5)-
14 グロッテ 0勝8敗(勝ち点2)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移