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春高2025

【セリエA】[第11節]パドヴァ、ミラノがアップセット!

  • 海外
  • 2018.12.13

 ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。さぁ前半戦もいよいよ終盤へ。トップ4は揺るがずか、と思いきや、今節ではアップセットが実現! パドヴァ、ミラノが貴重な勝ち点3をゲットしました。全日本の石川祐希選手が所属するシエナも、名門モデナと対戦! 結果は…!?(Photo:Legavolley.it)

 

■パドヴァが首位ペルージャを撃破!! ミラノはルーベに完封勝ち

[MATCH OF THE ROUND]

パドヴァ 3(25-19,25-18,17-25,29-27)1 ペルージャ

 ホームで首位ペルージャをむかえたパドヴァは2セットを連取。1セットを返されるも、第4セットをジュースの末に制し、見事勝利。ルイジ・ランダッツォ(イタリア)がチーム最多16得点、エースのモーリス・トレス(プエルトリコ)が3本のブロックポイントを含む14得点をあげた。今季からチームに加入したトレスは、今年の男子世界バレーでもナショナルチームのエースとして活躍。第1次ラウンド未勝利という結果に終わったものの、フィンランド戦では驚異の37得点をマークした。身長201㎝、最高到達点305㎝と決して飛び抜けたステータスではないが、その得点能力の高さをイタリアの地で存分に見せている。

 対するペルージャはアレクサンダル・アタナシエビッチ(セルビア)が最多19得点をあげる一方、ウィルフレド・レオン(元キューバ)のサーブミス8本が響いたか。

パドヴァのトレス(コート奥)が、“ブロックデビルズ”ペルージャを打ち破る

 

ミラノ 3(25-17,25-22,25-21)0 ルーベ

 男子世界クラブ選手権を戦い終えたばかりのルーベは過密日程に、ややお疲れ気味? ロベルランディ・シモン(キューバ)を温存しながら起用したものの、オスマニー・ユアントレーナ(イタリア)、ツベタン・ソコロフ(ブルガリア)ら主力メンバーはコートへ。ただ、この日はミラノが上回った。マッテオ・ピアノ(イタリア)が3本のブロックポイントでルーベの攻撃を跳ね返すと、ニミル・アブデルアジズ(オランダ)が14得点、スティーブン・マー(カナダ)が13得点と続き、ストレート勝利。上位進出へのきっかけをつかんだ。

ミラノの“フライングダッチマン”アブデルアジズ(コート奥)がチームを牽引

++++++++++++++++++++

 

ラティーナ 3(25-19,19-25,25-21,28-26)1 ソラ

 ラティーナはシュテルン・トンチェク(スロベニア)が3本のサービスエースを含む19得点、スワン・ヌガペト(フランス)が16得点をあげて、きっちりと勝利。ソラはドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア)が両チーム通じて最多29得点も及ばなかった。


ラティーナのヌガペト(コート奥右から2番目)が、ペトコビッチと攻防を繰り広げる

 

ヴェローナ 3(25-27,25-23,29-31,25-16,15-10)2 ヴァレンティア

 3連敗中のヴェローナは第4節(下記)、そしてこの日フルセットを制し、2連勝。ステファン・ボワイエ(フランス)が27得点、セバスチャン・ソレ(アルゼンチン)が23得点(うち6本のブロックポイント)と、2トップがチームをリードしている。ヴァレンティアはモハメド・アルハクダディ(イラン)が37得点と奮闘したが…、3連敗。

ヴェローナは3連勝のち3連敗、そして2連勝。山あり谷ありのシーズン

 

モンツァ 3(23-25,20-25,25-21,25-20,15-9)2 グロッテ

 モンツァは登録13人中、11人をコートに送り出す総力戦で2セットダウンから逆転勝利。オレイ・プロトニスキー(ウクライナ)が21得点、シモーネ・ブティ(イタリア)が4本のブロックポイントをあげた。グロッテは第4節(下記)に続き、初勝利に王手をかけながらの黒星。あと一歩…!

総力戦で勝利したモンツァ

 

モデナ 3(23-25,25-22,29-31,25-22,15-8)2 シエナ

 シエナの石川にとっては初の海外挑戦を経験した古巣モデナとの対戦に。11得点をマークし、なおかつ勝利で恩返し! といきたかったが、ティネ・ウルナウト(スロベニア)、イバン・ザイツェフ(イタリア)の両エースがそろって20得点をあげたモデナの前に一歩及ばず敗れた。

モデナのザイツェフ(コート奥左)がシエナのブロックに襲いかかる

 

トレンティーノ 3(25-21,23-25,25-13,25-21)1 ラヴェンナ

 男子世界クラブ選手権王者のトレンティーノはセリエAに戻ってきてからの初戦を勝利で飾った。その大会MVPのアーロン・ラッセル(アメリカ)、ウロシュ・コバチェビッチ(セルビア)がともに15得点をマーク。クラブ世界一を経て、リーグ制覇へと突き進む。

世界一のタイトルを手にイタリアへ凱旋したトレンティーノ

 

===<第4節>===

ヴェローナ 3(20-25,25-23,19-25,25-19,15-11)2 グロッテ

 未消化だった第4節のカードが、第11節を控えた現地12月5日に実施。ヴェローナがステファン・ボワイエ(フランス)の31得点に導かれ、フルセットの戦いを制した。

 

===<第10節>===

ルーベ 3(25-23,25-17,25-18)0 ラティーナ

トレンティーノ 3(25-18,25-16,25-23)0 ミラノ

 第10節は男子世界クラブ選手権のため、2試合が未消化。第11節のあと、現地12月12日に実施された。第11節でミラノに惨敗したルーベはオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)が最多19得点をあげ、ストレート勝ち。エンジンをかけ直した。

 トレンティーノは、第11節で劇的勝利をあげたミラノに対し横綱相撲。ダビデ・カンデラーロ(イタリア)が4本のブロックポイントで跳ね返した。

 

セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round11終了時)》

1 ペルージャ 9勝2敗(勝ち点28)-

2 トレンティーノ 9勝2敗(勝ち点27)▲

3 モデナ 9勝2敗(勝ち点26)▼

4 ルーベ 9勝2敗(勝ち点24)▼

5 ミラノ 5勝6敗(勝ち点18)▲

6 モンツァ 6勝5敗(勝ち点16)▼

7 ヴェローナ 6勝5敗(勝ち点15)▲

8 ラヴェンナ 5勝6敗(勝ち点15)▼

9 パドヴァ 5勝6敗(勝ち点15)▼

10 ラティーナ 5勝6敗(勝ち点13)-

11 ヴァレンティア 3勝8敗(勝ち点11)▲

12 ソラ 4勝7敗(勝ち点10)▼

13 シエナ 2勝9敗(勝ち点9)-

14 グロッテ 0勝11敗(勝ち点4)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

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