ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。さぁ前半戦も終盤となり、途中加入の選手情報も。そんな中、昨シーズンまで日本でお目にかかっていたマテイ・カジースキがイタリアへカムバック。ヴェローナでの今季デビュー戦でさっそく活躍を見せてくれました!(Photo:Legavolley.it)
■勝利請負人カジースキが2015-16シーズン以来のイタリアへ。即、最多得点!!
[MATCH OF THE ROUND]
◆ヴェローナ 3(23-25,28-26,25-22,25-17)1 ラティーナ
ヴェローナはこの試合で、ポーランド・プラスリーガのシュチェチンから移籍したマテイ・カジースキ(ブルガリア)をさっそくスタメンで起用。そのカジースキがチーム最多21得点の活躍を見せ、逆転勝利を収めた。
日本でもジェイテクトSTINGSで昨シーズンまでプレーし、その世界トップレベルのパフォーマンスは記憶に新しいところ。かつては、トレンティーノ(当時はトレント)に所属、世界クラブ選手権で頂点に立ち、2009年大会ではMVPにも選ばれている。世界を知る“勝利請負人”の加入もあり、ヴェローナはこれで3連勝と、弾みをつけて年末年始をむかえることになった。
イタリア・セリエAにカムバックしたカジースキ(中央)。即座に勝利に貢献
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◆ルーべ 3(25-22,25-21,17-25,25-18)1 グロッテ
『FORZA,GROTTE(頑張れ、グロッテ)』なんて声も聞こえてきそうな開幕から11連敗中のグロッテ。この日は強豪ルーべを相手にレナン・ブイアッチ(ブラジル)が19得点、ウォダルシェク・ボジェック(ポーランド)が5本のブロックポイントを含む16得点をあげる。が、敗北。前半戦、未勝利ターンは避けたい…!
なお、ルーべは第11節(12月9日/対ミラノ)での敗戦後に、ジャンパウロ・メデル監督が辞任。続く第10節(12月12日/対ラティーナ)は監督不在で戦い、この試合ではマルコ・カンペーリ第2監督が指揮を執った。チームの発表によると、チームのOBであり一時代を築いたフェルナンド・デジョルジ氏が就任したとのこと。
グロッテ(コート奥)がルーべの攻撃を跳ね返す
◆トレンティーノ 3(24-26,25-23,25-23,25-20)1 モデナ
イバン・ザイツェフ(イタリア)が20得点、ティネ・ウルナウト(ブルガリア)が17得点と攻め立てたモデナに対し、トレンティーノはスレチコ・リシナチ(セルビア)が4本、シモーネ・ジャネッリ(イタリア)が3本のブロックポイントをマーク。攻めてはウロシュ・コバチェビッチ(セルビア)が3本のサービスエースを含む21得点の活躍を見せた。トレンティーノはこれでリーグ戦7連勝、世界クラブ王者の冠にふさわしい戦いぶりだ。
モデナのザイツェフ(手前)を、トレンティーノは3枚ブロック!!
◆ミラノ 3(25-17,25-21,25-19)0 ヴァレンティア
トップ4の背中を追うミラノはマッテオ・ピアノ(イタリア)が4本、ニミル・アブデルアジズ(オランダ)が3本のブロックポイントをあげ、ヴァレンティアの攻撃を跳ね返した。
上位4チームに引き離されまいと奮闘するミラノ
◆パドヴァ 3(25-19,25-19,25-14)0 ラヴェンナ
ラヴェンナはエースのカミル・リチリッチ(ルクセンブルク)が12得点と沈黙しては勝機を見出せずに3連敗。勝利したパドヴァはアルベルト・ポロ(イタリア)が5本のサービスエースをあげる活躍で、3連勝だ。
連勝中のパドヴァ
◆ペルージャ 3(22-25,25-16,25-18,25-16)1 ソラ
ペルージャはサーブでソラを圧倒し、逆転勝利。最多23得点のアレクサンダル・アタナシエビッチ(セルビア)、続いて18得点のウィルフレド・レオン(元キューバ)がともに6本のサービスエースをあげた。なお、ペルージャは途中加入のニコラス・ホーグ(カナダ)がこの試合からベンチ入りし、第1、2セットで途中出場を果たしている。
ソラのドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア/コート奥)は14得点
◆モンツァ 3(26-24,26-24,19-25,25-18)1 シエナ
シエナはスパダベッキア・ビンセンツォ(イタリア)が5本のブロックポイント、全日本の石川祐希が14得点をあげた。第1、2セットと競り合うも、取りきることができなかった。後半第2節(下記)も含め、3連敗となりシエナは監督を解任。エマニュエレ・ザニーニ氏が就任することが発表された。
シエナは監督交代のてこ入れで逆襲を図りたい
===<後半・第2節>===
◆ヴァレンティア 3(25-22,25-17,26-24)0 シエナ
後半の第2節が前倒しで現地12月13日に実施された。ヴァレンティアはチマフェイ・ズコウスキー(クロアチア)が4本のブロックポイントをあげるなど、シエナを跳ね返した。シエナは石川が11得点、フェルナンド・エルナンデス(キューバ)が21得点。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round12終了時)》
1 ペルージャ 10勝2敗(勝ち点31)-
2 トレンティーノ 10勝2敗(勝ち点30)-
3 ルーべ 10勝2敗(勝ち点27)▲
4 モデナ 9勝3敗(勝ち点26)▼
5 ミラノ 6勝6敗(勝ち点21)▲
6 モンツァ 7勝5敗(勝ち点19)▲
7 ヴェローナ 7勝5敗(勝ち点18)▲
8 パドヴァ 6勝6敗(勝ち点18)-
9 ラヴェンナ 5勝7敗(勝ち点15)▼
10 ヴァレンティア 4勝9敗(勝ち点14)▲
11 ラティーナ 5勝7敗(勝ち点13)▼
12 ソラ 4勝8敗(勝ち点10)▼
13 シエナ 2勝11敗(勝ち点9)-
14 グロッテ 0勝12敗(勝ち点4)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移