12月26日(水)から29日(土)にかけて、公益財団法人日本バレーボール協会による「平成30年度エリートアカデミー合宿」が大阪産業大学(大阪)で実施された。8月に行われたオーディションを経て、今回は小学生の男女各14名が参加。また、前年度にこの合宿を経験した中学生も男子13人、女子10人が加わり、総勢51名で行われた。
参加者一同による集合写真
今年度は比較的身長が高い子が多く、ボールを強く打てる一方で、パスを苦手とする点が印象的だったという。そのため、特にオーバーパスの精度を上げることを徹底して、練習メニューが組まれた。その根底には、将来の日本バレーボール界を担う人材育成が目的にあり、トスも上げられる、パスもできる、といった『オールラウンダー』がテーマとされている。そうした指導者側の狙いに対し、参加者たちは「吸収したい」という意欲を見せ、短い期間ではあったものの、その成果は表れた。
また、期間中には、大阪で開催されていたJOCジュニアオリンピック全国都道府県対抗中学大会(JOC杯)を観戦する機会も。同大会で特別表彰を受けた選手たちの中には、このエリートアカデミー合宿の経験者もあり、そうした“先輩たち”の姿に刺激を受けた様子だった。合宿の締めくくりに、指導者たちは「次はJOC杯で会いましょう!」と参加者たちにエールを添えて、送り出した。
今年度で男子は10回目、女子は7回目となった、この発掘・育成プロジェクトから一人でも多くの、有望なバレーボーラーが誕生することを願うばかりだ。(写真提供:公益財団法人日本バレーボール協会)