フェリーチェ、アンノ、ヌオーヴォ!(イタリア語で「明けましておめでとうございます!」) 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。リーグ戦は年が明けて、第16節が実施されました。2019年の幕開けを祝うかのようなビッグカード、ペルージャとトレンティーノがさっそく激突! 勝負のゆくえは…(Photo:Legavolley.it)
■“セルビアン・デュオ”が躍動! 世界クラブ王者が直接対決を制する
[MATCH OF THE ROUND]
◆トレンティーノ 3(25-23,25-19,35-33)0 ペルージャ
2018年の世界クラブ選手権を制したトレンティーノは新年初戦をホームで迎え、首位のペルージャと対戦。第3セットは壮絶なジュースとなったが勝ちきり、首位に立った。決定力にたけたエースサウスポーのウロシュ・コバチェビッチがチーム最多17得点、リーチの長さを生かしてネット際を支配するスレチコ・リシナチが4本のブロックポイントをあげるなど、セルビア代表の2人が攻守で存在感を放った。シモーネ・ジャネッリ(イタリア)を司令塔に据え、今シーズンからはアメリカ代表のスパイカー、アーロン・ラッセルが加入。現在11連勝中と、リーグ制覇へ突き進む。
対するペルージャはウィルフレド・レオン(元キューバ)が15得点も、首位交代。
リシナチ(中央)のクイックが炸裂。左端がコバチェビッチ
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◆ルーベ 3(23-25,26-24,23-25,25-19,15-12)2 ヴェローナ
ルーベは年明けにジリ・コバル(イタリア)が復帰・登録され、背番号もこれまでの9から2に変更。第3セットからはオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)の対角に入り先発出場、3得点とまずは試運転! 経験豊富なスパイカーが加わり、銀河系軍団はさらに豪華になった。試合はツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が5本のブロックポイントを含むチーム最多24得点でフルセットの戦いを制した。なお、ソコロフはこの試合でリーグ通算3000得点に到達した。
ヴェローナ(手前)の猛攻を跳ね返すルーベ
◆パドヴァ 3(25-20,32-30,25-18)0 グロッテ
3連敗中のパドヴァは、最下位のグロッテにストレート勝ちを収め、新年を白星スタート。モーリス・トレス(プエルトリコ)が16得点とけん引した。グロッテは第2セットこそ食らいついたが…。
◆ミラノ 3(22-25,27-25,25-23,30-28)1 ラティーナ
ミラノはトレボール・クレブノ(フランス)が4本のブロックポイントを含むチーム最多24得点で、3連勝。一方のラティーナはスワン・ヌガペト(フランス)が24得点も3連敗。
ミラノのスティーブン・マー(カナダ)は攻守の軸
◆モデナ 3(26-24,25-21,25-17)0 ラヴェンナ
負傷離脱していたイバン・ザイツェフ(イタリア)は5本のブロックポイント(14得点)をあげ、復帰戦を勝利で飾った。敗れたラヴェンナは3連敗と、今季ブレイクしたカミル・リチリッチ(ルクセンブルク)抜きでは厳しいか…。
スーパースター、ザイツェフ。その存在感は圧倒的
なお、第16節のモンツァ対ヴァレンティアは2月6日に、ソラ対シエナは2月8日に実施される。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round16終了時)》
1 トレンティーノ 14勝2敗(勝ち点41)▲
2 ペルージャ 13勝3敗(勝ち点38)▼
3 ルーべ 14勝2敗(勝ち点38)-
4 モデナ 13勝3敗(勝ち点37)-
5 ミラノ 9勝7敗(勝ち点29)-
6 ヴェローナ 8勝8敗(勝ち点23)▲
7 モンツァ 8勝7敗(勝ち点23)▼
8 パドヴァ 7勝9敗(勝ち点21)▲
9 ラヴェンナ 6勝10敗(勝ち点18)▼
10 ラティーナ 6勝10敗(勝ち点16)-
11 ヴァレンティア 5勝10敗(勝ち点16)-
12 ソラ 5勝10敗(勝ち点14)-
13 シエナ 2勝13敗(勝ち点10)-
14 グロッテ 0勝16敗(勝ち点5)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移