ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。トレンティーノ、ペルージャ、ルーベ、モデナ。4強がひた走る…、いや、そうはさせまい! 第17節で5位のミラノが完全勝利を挙げました…!(Photo:Legavolley.it)
■“フライングダッチマン”アブデルアジズが躍動! ミラノがストレート勝利
[MATCH OF THE ROUND]
◆ミラノ 3(25-22,25-22,25-20)0 モデナ
前節まで3連勝中と波に乗るミラノは、ホームに名門モデナを迎えての一戦。ミラノのポイントゲッター、ニミル・アブデルアジズ(オランダ)が両チーム通じて最多19得点をマークし、ストレート勝利。今季10勝目をあげた。
昨年、ナショナルチームでのアブデルアジズは、世界バレー男子大会でフランス、ブラジルから劇的勝利を収めるなどインパクトを残した。鋭いジャンプサーブに加え、相手ブロックを巧みに利用するアタックセンスが光る。世界バレー第2次ラウンドではミラノにてプレーし、地元ファンを前にプレーする姿を披露。「温かい人たちに囲まれて過ごせているんです」と感謝を口にした。
世界を震撼させた“フライングダッチマン”が、今度はイタリアの地を沸かすか…。4位のモデナとは勝ち点差が5と、まだ届かずにはいるが、この1勝は大きい!
ミラノのアブデルアジズ(右端)
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◆ペルージャ 3(25-23,26-24,18-25,25-15)1 ルーベ
前節でトレンティーノ、今節はルーベと上位チームとの対戦が続くペルージャ。この試合ではウィルフレド・レオン(元キューバ)が7本、そして、なんとセッターのルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)が5本のサービスエースをあげて勝利した。ルーベ、攻撃陣は豪華だが、サーブレシーブで苦しんでいては元も子もない?
大勢のファンが見つめる中、レオン(コート奥)がルーベの攻撃を跳ね返す
◆トレンティーノ 3(25-22,25-16,25-18)0 ヴァレンティア
トレンティーノの連勝街道はまだまだ続く! アーロン・ラッセル(アメリカ)が13得点、スレチコ・リシナチ(セルビア)がブロックで存在感を放ち、ストレート勝ち。12連勝とした。
◆ラヴェンナ 3(25-21,25-20,19-25,20-25,15-13)2 モンツァ
フルセットの大熱戦は、ラヴェンナが粘り勝ち。カミル・リチリッチ(ルクセンブルク)が25得点、ロベルト・ルッソ(イタリア)が5本のブロックをマークし、連敗を3でストップした。
◆ラティーナ 3(25-23,20-25,26-24,17-25,15-12)2 シエナ
シエナでプレーする石川祐希は古巣と今季2度目の対戦。前回は1−3、今回は2セットを奪ったが…、あと一歩が届かなかった。石川は17得点だった。ラティーナはシモーネ・パロディ(イタリア)が17得点をあげた。
◆パドヴァ 3(25-18,25-21,24-26,13-25,15-6)2 ソラ
こちらもフルセットのゲームはパドヴァが勝ち切った。ヤシン・ルアティ(フランス)が咲いた23得点、モーリス・トレス(プエルトリコ)が20得点と続いた。ソラはドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア)が25得点と奮闘した。
◆ヴェローナ 3(25-21,24-26,25-18,25-20)1 グロッテ
ヴェローナはステファン・ボワイエ(フランス)が6本のブロックポイントを含む最多24得点の活躍もあり、勝利。連敗を2でストップさせた。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round17終了時)》
1 トレンティーノ 15勝2敗(勝ち点44)-
2 ペルージャ 14勝3敗(勝ち点42)-
3 ルーべ 14勝3敗(勝ち点38)-
4 モデナ 13勝4敗(勝ち点37)-
5 ミラノ 10勝7敗(勝ち点32)-
6 ヴェローナ 9勝8敗(勝ち点26)-
7 モンツァ 8勝8敗(勝ち点24)-
8 パドヴァ 8勝9敗(勝ち点23)-
9 ラヴェンナ 7勝10敗(勝ち点18)-
10 ラティーナ 7勝10敗(勝ち点18)-
11 ヴァレンティア 5勝11敗(勝ち点16)-
12 ソラ 5勝11敗(勝ち点15)-
13 シエナ 2勝14敗(勝ち点11)-
14 グロッテ 0勝17敗(勝ち点5)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移