ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。レギュラーシーズンも残り4節となり、1試合1試合が最終順位に影響してきます。そんな中、モンツァが前半戦に続いて…(Photo:Legavolley.it)
■モンツァが、手負いのモデナから勝ち点3を奪う
[MATCH OF THE ROUND]
◆モンツァ 3(25-22,28-26,20-25,25-18)1 モデナ
リーグ前半戦の第9節(11月25日)ではペルージャから勝利するなど、中位グループの中でもジャイアントキリングを起こせるだけの力を秘めている今季のモンツァ。アウェーに乗り込んでの一戦は第3セットこそ奪われたが、勝ちきってみせた。ポール・バチガー(オーストラリア)がチーム最多の20得点、イアコポ・ボット(イタリア)とドノバン・ドザボロノク(チェコ)がともに15得点と続いた。
対するモデナは、ティネ・ウルナウト(スロベニア)が19得点をあげるも敗北。司令塔マイカ・クリステンソン(アメリカ)の負傷離脱が及ぼした影響は決して小さくはない。なお、モデナは中国リーグの北京でプレーしていたアウトサイドヒッター、ケバン・ティリ(フランス)と契約。ティリは3月7日付で登録された。
◆トレンティーノ 3(19-25,25-19,25-17,25-23)1 ミラノ
後半戦で無傷の9連勝をあげていたミラノだが、世界クラブ王者トレンティーノに逆転負け。前節を終えて4位モデナと勝ち点を並べていただけに、ここで勝っておきたかった~。なお、ミラノも中国リーグの上海でプレーしていたアウトサイドヒッター、クレメン・チェブリ(スロベニア)を呼び戻し、3月7日付で登録している。残す3試合にはルーベやペルージャとの対戦が控えているだけに、チェブリはジョーカーになれるか。
◆ペルージャ 3(25-19,25-23,25-22)0 ラヴェンナ
首位を走るペルージャはウィルフレド・レオン(元キューバ)が20得点をあげてストレート勝ち。7連勝で、20勝に到達!
◆ルーべ 3(25-23,25-18,25-16)0 ラティーナ
ラティーナに完勝したルーベはペルージャと同じく20勝に到達。その一方で、世界バレー2連覇の一員であるミドルブロッカーのマテウシュ・ビエニエク(ポーランド)の獲得に関心を示していると報じられ、そのことがファンの不信を買っている。というのも、これにより、チームの功労者でありキャプテンのドラガン・スタンコビッチ(セルビア)が去るのではないかという憶測が飛んでいるからだ。ミドルブロッカーのスタンコビッチは、ラティーナ戦で先発出場をしていたが、果たして…。
◆ソラ 3(25-27,25-16,25-23,25-20)1 ヴァレンティア
黒星が止まらないヴァレンティアは、モハメド・アルハクダディ(モロッコ)が19得点も逆転負け。6連敗となってしまった。ソラはドゥシャン・ペトコビッチ(セルビア)が25得点、エドアルド・カネッチ(イタリア)が5本のブロックポイントをマーク。
◆グロッテ 3(28-26,23-25,16-25,25-22,15-13)2 シエナ
前節で今季初勝利をあげたグロッテは、モジダバ・ミルザジャンプール(イラン)が3本のブロックポイントを含む21得点をあげ、フルセットの末に2連勝! 対するシエナ、残留争いをする上でこの一敗は痛すぎる…。なお、シエナの石川祐希は今季自己最多得点を更新する28得点をマークした。
◆パドヴァ 3(13-25,20-25,28-26,21-25)0 ヴェローナ
中位グループでの直接争いはパドヴァがモウリス・トレス(プエルトリコ)の17得点の活躍などでストレート勝ちを収めた。
≪セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round23終了時)≫
1 ペルージャ 20勝3敗(勝ち点60)-
2 トレンティーノ 19勝4敗(勝ち点57)-
3 ルーベ 20勝3敗(勝ち点56)-
4 モデナ 16勝7敗(勝ち点45)-
5 ミラノ 15勝8敗(勝ち点45)-
6 ヴェローナ 13勝10敗(勝ち点37)-
7 パドヴァ 12勝11敗(勝ち点35)-
8 モンツァ 11勝12敗(勝ち点33)-
9 ラヴェンナ 9勝14敗(勝ち点25)-
10 ソラ 8勝15敗(勝ち点24)▲
11 ラティーナ 8勝15敗(勝ち点23)▼
12 ヴァレンティア 6勝17敗(勝ち点19)-
13 シエナ 2勝21敗(勝ち点14)-
14 グロッテ 2勝21敗(勝ち点10)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移