ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。さぁ、レギュラーシーズンも残り2節。順位もほぼ確定してきました。首位を走るペルージャは勢い衰えず、一方、石川祐希が所属するシエナは悲しい結果に…。(Photo:Legavolley.it)
■“鳥人”レオンが3試合連続MVPの活躍!! ペルージャが9連勝
[MATCH OF THE ROUND]
◆ペルージャ 3(20-25,25-21,25-20,25-12)1 ソラ
首位を走るペルージャはホームにソラを迎えての一戦。第1セットを奪われたが、しっかり逆転勝利を収め、連勝を9に伸ばした。このゲームでMVPに輝いたのはウィルフレド・レオン(元キューバ)で、チーム最多21得点の活躍だった。
今シーズン、ペルージャに加入したレオンは、これが初めてのセリエAでのプレーだ。昨シーズンはロシア・スーパーリーグのゼニト・カザンでプレーし、そのワールドクラスの攻撃力をイタリアの地でも爆発させている。かつては“鳥人軍団”キューバ代表のアタッカーとして、その跳躍力を生かしたスパイクで国際大会を席巻したが、現在はポーランドの市民権を獲得。キューバ代表としてプレーすることはなく、ポーランド代表入りを果たすかが、ここ数年ファンたちの注目を集めている。世界選手権2連覇中の『POLSKA』に加わるか…、その前に、まずはイタリアの地で頂点を極めてみせる。
◆ルーベ 3(26-24,25-19,25-16)0 グロッテ
後半戦に入り黒星は一つだけのルーベは最下位グロッテをストレートで下し、8連勝。ツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が4本のサービスエース、3本のブロックポイントを含む最多19得点をあげて、MVPを獲得した。
◆トレンティーノ 3(25-23,25-17,25-22)0 モデナ
レギュラーシーズン最後となる“トップ4”の直接対決は、ウロシュ・コバチェビッチ(セルビア)が15得点、アーロン・ラッセル(アメリカ)とルカ・ベットーリ(イタリア)がともに14得点をあげたトレンティーノが、モデナを一蹴した。
◆ヴェローナ 3(23-25,25-14,25-21,37-35)1 ラティーナ
雌雄を決した第4セットのジュースは、30点台後半に至る大熱戦に。試合を通してステファン・ボワイエ(フランス)が24得点、セバスティアン・ソレ(アルゼンチン)が5本のブロックポイントをあげたヴェローナが勝利した。
◆ミラノ 3(25-16,25-21,24-26,22-25,15-12)2 ヴァレンティア
トレンティーノ、ルーベと上位チームとの対戦が続き、いずれも黒星を喫していたミラノはこの試合で2セットを先取しながら、フルセットに持ち込まれる。ヒヤリとさせたが、最後は勝ち切り連敗をストップ。ニミル・アブデルアジズ(オランダ)が最多27得点をマークした。
◆パドヴァ 3(28-26,25-19,16-25,12-25,15-12)2 ラヴェンナ
3連敗中のラヴェンナは2セットダウンからフルセットに。カミル・リチリッチ(ルクセンブルク)が27得点と気を吐いたが、あと一歩が及ばず連敗を4に伸ばしてしまった。
◆モンツァ 3(22-25,25-23,25-19,25-20)1 シエナ
残留のためには勝利が必須だったシエナは第1セットを先取するも逆転負け。この結果、13位が確定し、2部降格が決定した。石川は第1、第4セットのみの出場となり、2得点だった。
≪セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round25終了時)≫
1 ペルージャ 22勝3敗(勝ち点66)-
2 トレンティーノ 21勝4敗(勝ち点63)-
3 ルーベ 22勝3敗(勝ち点62)-
4 モデナ 17勝8敗(勝ち点47)-
5 ミラノ 16勝9敗(勝ち点47)-
6 ヴェローナ 15勝10敗(勝ち点43)-
7 モンツァ 13勝12敗(勝ち点39)-
8 パドヴァ 13勝12敗(勝ち点37)-
9 ラヴェンナ 9勝16敗(勝ち点26)-
10 ラティーナ 9勝16敗(勝ち点25)-
11 ソラ 8勝17敗(勝ち点25)-
12 ヴァレンティア 6勝19敗(勝ち点20)-
13 シエナ 2勝23敗(勝ち点15)-
14 グロッテ 2勝23敗(勝ち点10)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移