欧州クラブのナンバーワンを決める『2019CEVヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)』は現地4月10日、男女ともにセミファイナルの第2戦が行われた。男子は前年度王者のゼニト・カザンがファイナル進出を決めた。(Photo:CEV)
<男子セミファイナル>
■“進撃の巨神”vs.“ブロックデビルズ”は、ゼニト・カザンが勝利
第1戦:ゼニト・カザン 3(25-22,24-26,27-25,20-25,15-13)2 ペルージャ
第2戦:ゼニト・カザン 3(22-25,25-23,25-23,26-24)1 ペルージャ
珠玉のカードとなった、ロシア・スーパーリーグのゼニト・カザンとイタリア・セリエAのペルージャの一戦。第1戦をフルセットの末に制した前年度王者のカザンが、第2戦でホームの声援を受ける中、1セットを奪われてからの逆転勝利を収める。連覇への切符を獲得した。
カザンは今季、フランスのトリックスター、イアルバン・ヌガペトが加わり、マキシム・ミハイロフ(ロシア)、マシュー・アンダーソン(アメリカ)と、世界トップクラスのアタッカーがずらり。セミファイナルでは、その3人の“巨神”が2桁得点をマークし、攻撃力の高さを見せつけた。
対するペルージャは第1戦を、ホームの大歓声の前でフルセットの末に落としたショックが大きかったか。第2戦でアレクサンダル・アタナシエビッチ(セルビア)が両チーム最多24得点をあげたが、力及ばず。今季、カザンから移籍したウィルフレド・レオン(元キューバ)も、ロシアへのお礼参り、とはならなかった。
■“ドリームチーム”ルーべが貫禄の2戦連続ストレート勝ち
第1戦:ルーベ 3(25-14,25-20,25-23)0 PGEスクラ・ベウハトゥフ
第2戦:ルーベ 3(25-15,25-20,27-25)0 PGEスクラ・べウハトゥフ
イタリアとポーランド、各国内リーグの有力チームどうしの対決となった、もう一つのセミファイナル。イタリア・セリエAのルーベが、ポーランド・プラスリーガのPGEスクラ・ベウハトゥフを下し、ファイナルに駒を進めた。
ルーベは第1戦でツベタン・ソコロフ(ブルガリア)とホアンドリ・レアル(ブラジル)が13得点、オスマニー・ユアントレーナ(イタリア)とブルーノ・レゼンデ(ブラジル)がともに4本のサービスエースを決め、パウハトゥフを圧倒。第2戦をホームで戦い、勝利した。これで2年連続の決勝進出となり、その相手は前年と同じゼニト・カザン。果たして、リベンジなるか。
ベウハトゥフは、経験豊富なアタッカーのマリウシュ・ウラズウィ(ポーランド)が2戦ともチーム最多得点をマークし、チームをリードしたが、健闘及ばず。それでも、ポーランドの有望選手ヤクプ・コハノフスキーが存在感を放つなど、明るい話題もある。ベテランと若手の力を融合させて、引き続きプラスリーガのプレーオフを戦っていく。