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【セリエA】[準々決勝]トップ4が駒を進める

ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。さて、シーズンは上位8チームによるプレーオフに突入しました。ここからはトーナメント戦。クオーターファイナル(準々決勝)の模様を、まるっとお届け!!(Photo:Legavolley.it)

[MATCH OF THE QUARTER-FINAL]

■ ペルージャ(1位)vs.モンツァ(8位)/ブロックデビルズが勝利も後味は悪く…

第1戦:ペルージャ 3(31-29,25-16,25-11)0 モンツァ

第2戦:ペルージャ 2(17-25,27-25,20-25,25-22,12-15)3 モンツァ

第1戦:ペルージャ 3(25-22,25-22,25-17)0 モンツァ

ホームの応援を力に変えたペルージャ

 第1戦はリベロのマッシモ・コラーチ(イタリア)がスーパーレシーブを連発するなど会場を沸かしたペルージャが、幸先よく白星スタート。だが、第2戦ではモンツァが、オレイ・プロトニスキー(ポーランド)の5本のサービスエースを含む29得点、ビクトル・ヨシホフ(ブルガリア)が5本のブロックポイントの活躍を見せて、フルセットを制する。レギュラーシーズンでは初めてペルージャに黒星をつけただけに、モンツァのアップセットの気配が漂う。それでも第3戦は地元でファンの大歓声を受けたペルージャが完勝し、セミファイナル進出を果たした。

 

 この第3戦では、試合終了後に、モンツァのサンティアゴ・オルドゥナ(イタリア)が悪態をついたとして、ペルージャが申し立てをする事態に。オルドゥナは「誰かが言っているように、唾を吐いたのは事実ではない。(ペルージャのアレクサンダル・)アタナシエビッチはずっと挑発してきたけれど、応じなかったさ。ただ、握手の時に強く振り払ったように受け取られたかもしれない」と謝罪した。“ブロックデビルズ”ペルージャが連覇に向けて、勝ち上がったが、何とも後味の悪い結果となった。

今季、波乱を起こしてきたモンツァ(コート奥)だが終戦

モデナ(4位)vs.ミラノ(5位)/役者がそろったモデナが完勝

第1戦:モデナ 3(25-20,25-14,27-25)0 ミラノ

第2戦:モデナ 3(17-25,25-20,25-21,25-20)1 ミラノ

ポイントゲッターのウルナウト(右端)のスパイク

 レギュラーシーズンは勝ち点49で同数。名門復活へ突き進むモデナと、今季は着実に力をつけた印象のミラノによるがっぷり四つのカードは、最後は役者の差が出たか。モデナは第1戦でイバン・ザイツェフ(イタリア)が4本のブロックポイントを含む16得点をあげて文句なしのMVPに。続く第2戦ではセッターのマイカ・クリステンソン(アメリカ)が、ザイツェフに19得点、ティネ・ウルナウト(スロベニア)に15得点、バルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)に12得点、とアタッカー陣を操り、勝利した。

 

 なお、モデナは世界トップクラスのアタッカー、マシュー・アンダーソン(アメリカ)との来季の契約を発表。役者がまた一人増えることに。

サッカーに負けじと今季、バレーボールのミラノ(コート奥)も沸いた

トレンティーノ(2位)vs.パドヴァ(7位)/ストレート負けも、トレンティーノが通過

第1戦:トレンティーノ 3(25-21,25-20,25-23)0 パドヴァ

第2戦:トレンティーノ 0(22-25,24-26,22-25)3 パドヴァ

第3戦:トレンティーノ 3(25-18,25-23,25-17)0 パドヴァ

トレンティーノの司令塔シモーネ・ジャネッリ(イタリア/中央)が、そのトスワークで頂点へと導く

 世界クラブ王者のトレンティーノは第1戦でウロシュ・コバチェビッチ(セルビア)、ダビデ・カンデラーロ(イタリア)がともに3本のブロックポイントをあげて、パドヴァを跳ね返す。が、アウェーに乗り込んだ第2戦ではコバチェビッチ不在の影響もあり、パドヴァにストレート負けを喫する。その敗戦を受けて、さらにギアを上げたか、トレンティーノは第3戦でストレート勝ちを収め、セミファイナル行きを決めた。

 

 トレンティーノはアーロン・ラッセル(アメリカ)が3試合とも2桁得点をマーク、頼もしい。

パドヴァはヤシン・ルアティ(フランス/中央)が奮闘したが…

ルーベ(3位)vs.ヴェローナ(6位)/“ドリームチーム”ルーベが勝ちきる

第1戦:ルーベ 3(32-30,25-20,22-25,23-25,18-16)2 ヴェローナ

第2戦:ルーベ 3(25-20,25-23,21-25,25-17)1 ヴェローナ

世界トップレベルの顔ぶれがずらりと並ぶルーベ。タイトル獲得は至上命題だ

 いよいよシーズンも大詰め、超大型補強の真価が問われるルーベに対し、地力の強さを感じさせるヴェローナが激突したカードは、第1戦から激しい火花が散った。フルセットの激闘は、ホアンドリ・レアル(ブラジル)が28得点、ツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が27得点をあげたルーベが、マテイ・カジースキ(ブルガリア)が22得点、ステファン・ボワイエ(フランス)が19得点のヴェローナを上回った。

 

 続く第2戦はロベルランディ・シモン(キューバ)が7本のサービスエースをマークしたルーベに軍配。レアル、シモンの今季新加入メンバーがきっちりと結果を出した。

ヴェローナにシーズン途中加入のカジースキは、やはり最高級のパフォーマンスを披露した

【2018-19 プレーオフ セミファイナル組み合わせ】

ペルージャvs.モデナ / トレンティーノvs.ルーベ

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