ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。対戦成績2勝2敗でむかえたファイナル最終第5戦。リーグ史に残るゲームを制したのは…、ルーベ・チビタノーヴァ!!(Photo:Legavolley.it)
[MATCH OF THE FINAL]
■ ペルージャvs.ルーベ/大逆転勝利!! ルーベが5度目のスクデット獲得
第5戦:ペルージャ 2(25-22,25-21,12-25,21-25,10-15)3 ルーベ
究極の決戦–。2018/19シーズンのイタリア・セリエAのスクデットファイナルはこの先、そう語り継がれるかもしれない。連覇を狙う“ブロックデビルズ”ペルージャと、覇権奪回を目指す“ドリームチーム”ルーベ。ともに2勝をあげて臨んだ最終第5戦、先に王手を懸けたのはホームのペルージャだった。ファンたちの大声援を受けて、第1、第2セットを連取する。悲願の初優勝から1年、栄光は続く…、かと思われたが、ペルージャの野望はここから打ち砕かれる。
第3セット、ルーベはミドルブロッカーをエンリコ・チェステル(イタリア)からエンリコ・ディアマンティーニ(イタリア)に交代。大差をつけて第3セットを奪い取ると、流れを掌握した。第4セットを取りきりフルセットへ、勝負の第5セットは序盤からリードする展開に持ち込み、ペルージャの追撃を許さず。2セットダウンからの逆転勝利で、5度目のリーグ優勝を果たした。
ルーベはセッターのブルーノ・レゼンデ(ブラジル)が豊富なアタッカー陣に、満遍なくボールを配球。ポイントゲッターのツベタン・ソコロフ(ブルガリア)のチーム最多19得点を筆頭に、オスマニー・ユアントレーナ(イタリア)とロベルランディ・シモン(キューバ)がともに16得点、ホアンドリ・レアル(ブラジル)が15得点をあげた。また、シモンが7本、ディアマンティーニが3本のブロックポイントをマークし、“ブロックデビルズ”のお株を奪った。
対するペルージャはウィルフレド・レオン(ポーランド)が20得点、アレクサンダル・アタナシエビッチ(セルビア)が14得点、フィリポ・ランザ(イタリア)が10得点をマーク。今シーズン、チームの武器であったサーブも、レオンが7本、アタナシエビッチが4本をあげたが、失意の敗北を喫した。
ルーベは2016/17シーズン以来となるタイトル獲得。今季はレアルやシモンといった、元キューバ代表の面々が加入し、彼らがチームにフィットしたのはユアントレーナの存在が大きかったと言われている。そのユアントレーナはMVPを手に、「今の気持ちを表現することはできない。2セットを奪われて、リーグはこれで終わったと思ったよ。でも、僕たちは闘志を持ってコートに入り、とんでもないことをペルージャ相手にやってのけたんだ!!」と声をあげた。
シーズン途中から指揮をとることになったフェルディナンド・デジョルジ監督は「ペルージャが得意とするこの場所で、私たちはチームプレーに取り組み、そして勝利することができました」と喜んだ。
ルーベは今週末、チャンピオンズリーグのファイナルを戦う。主将のドラガン・スタンコビッチ(セルビア)は「次のファイナルがもうすぐそこに迫っているので、祝っている時間はほとんどありませんね。ですが、私たちは勝利に値するチーム。(チャンピオンズリーグの)ファイナルのあとで、たっぷりと喜びに浸りたいです」と意気込みを語った。
【2018-19 プレーオフ ファイナル】
ペルージャ(2勝3敗)vs.vs. ☆ルーベ(3勝2敗)☆
おめでとう、ルーベ!! さて、今シーズンのセリエAを席巻した、元キューバ代表のアタッカーたち。かつて“鳥人軍団”と呼ばれた彼らアタッカーを生んだカリブ海の秘密を、『月刊バレーボール』6月号の連載コラム「World Today」で紹介。イタリアの老舗スポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』の名物記者が語ってくれています。ぜひチェックを!!
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