ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けしてきたWEB限定コーナー『WEEKLY SERIE A』。2018/19シーズンの終了に伴い、月バレが独自に部門を設けて表彰しました(Photo:Legavolley.it)
[2018/19シーズン部門別表彰]
■ ベストチーム賞:ルーべ
今季は超積極的補強を敢行した強豪ルーベ。シーズン前半では2018世界クラブ選手権とコッパ・イタリアでともに準優勝、と悔しい思いを味わってきましたが、最後にスクデット(リーグタイトル)とヨーロッパチャンピオンズリーグの二冠を獲得。ロベルランディ・シモン(キューバ)の高さ、ホアンドリ・レアル(ブラジル)のアタックセンス、オスマニー・ユアントレーナ(イタリア)の決定力、それらを引き出したブルーノ・レゼンデ(ブラジル)のトスワーク。カリブ海と南米大陸の“凄み”を実感したシーズンとなりました。
■ ベストプレーヤー賞:ウィルフレド・レオン(ペルージャ/ポーランド)
ロシアスーパーリーグの強豪ゼニト・カザンから移籍し、今季セリエA初挑戦となった元キューバ代表の“鳥人”ウィルフレド・レオン(ポーランド)。高い打点からのジャンプサーブは猛威を奮い、レギュラーシーズンでのサービスエース94本はあっぱれの一言!! さて、シーズン中には2019年のポーランド代表入りも決定し、いよいよ世界選手権2連覇中の王者に加わることに。まだまだ、そのパフォーマンスから目が離せません。
■ ベストヘッドコーチ賞:フェルディナンド・デジョルジ(ルーベ)
自身のキャリアでルーベを指揮するのは2度目のこと。前回は2005/06シーズンから2009/10シーズンまで監督を務め、初年度(2005/06シーズン)にスクデットを獲得した経歴を持ちます。その手腕に白羽の矢が立ち、今シーズン途中から監督に就任。選手たちが持つ力を巧みに融合させ、とくにプレーオフに入ってからは強さを感じさせる戦いぶり。スクデットとヨーロッパチャンピオンズリーグの二冠を達成しました。
■ インパクトプレーヤー賞:カミル・リチリッチ(ラヴェンナ/ルクセンブルク)
ルクセンブルクからやってきた、“新たな才能”ことカミル・リチリッチ。セリエA初挑戦ながら、得点能力の高さを存分に発揮し、レギュラーシーズンの総得点494点は5番目の数字。調子の良し悪しが、勝敗に直結するほど、チームにおける存在感は絶大でした。ちなみにルクセンブルクはFIVBランキング(2018年10月最新時点)で65位。世界各地には、まだまだ逸材がいるものです…。
■ カムバックプレーヤー賞:カジースキ・マテイ(ヴェローナ/ブルガリア)
V.LEAGUEのジェイテクトSTINGSでもプレーしたことから馴染みのある方も多いはず。カジースキ・マテイは今季、ポーランド・プラスリーガのシュチェチンに所属も、チームがシーズン途中で消滅し、イタリア・セリエAのヴェローナに加入。ステファン・ボワイエ(フランス)らとともにアタック面で高い貢献度を示しました。かつてはトレンティーノの在籍し、2010-11シーズンには四冠達成(スーベル・コッパ、スクデット、ヨーロッパチャンピオンズリーグ、世界クラブ選手権)を果たした実績あり。
■ ユニフォーム賞:ヴァレンティア/Rosso-Giallo
チームカラーのレッド(rosso)をベースに、差し色でイエロー(giallo)、の形はこれまでと変わらず。2017/18シーズンは前面に雷のようなギザギザ模様がイエローで描かれていましたが、今シーズンは肩から袖そして脇下の、両サイドに配色。そこには、波のような模様や魚が描かれており、どうやら海をイメージしているよう。茶目っ気もあるデザインに◎を。
世界最高峰リーグの模様をお届けしてきた当コーナー『WEEKLY SERIE A』は、クラブシーズンの終了に伴い、今回で一旦お別れ。2019/20シーズンに、またお会いしましょう!! それでは、アリヴェデルチ&グラッツェ!!