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春高2025

男子日本代表・石川祐希が会見。新天地へ意気込み

  • 海外
  • 2019.06.07
2019/20クラブシーズンへの思いを語った

大学卒業後、プロの道へ。2018/19シーズンはイタリア・セリエAでプレー

 

 6月6日(木)、男子日本代表の石川祐希が東京都内で、2019/20シーズンの所属先について記者会見を行った。昨年春に中央大を卒業し、プロバレーボール選手としてキャリアを歩みだした石川は、大学時代にも経験していたイタリア・セリエAのステージを選択し、2018/19シーズンはエマ・ビラス・シエナでプレー。チームはレギュラーラウンドで3勝23敗、14チーム中13位の成績に終わる苦しいシーズンを過ごしたが、その中でも石川は全試合でスタメン出場を果たすなど奮闘を見せた。

 

 東京オリンピックを1年後に控え、その去就に注目が集まる中、石川が新天地に選んだのは、同じくセリエAのキオエネ・パドヴァだった。パドヴァは2018/19シーズン、レギュラーシーズンで7位の成績(プレーオフで同2位のトレンティーノに敗北)をあげた中堅クラブで、過去には元日本代表の越川優(現ビーチバレーボール)が2009/10シーズン(当時はA2)~2011/12シーズンをプレーした過去がある。

2018/19シーズンは自身にとっては充実したものになった

全試合出場することは大前提。より高いレベルでプレーすることを求めて

 

 今回の移籍先を選ぶにあたり石川は『出場機会が得られること』を重要視した。プロとして生きていくと決めた以上、評価されるためには試合に出て、長らくプレーし続けることが不可欠だからだ。その点はプロ1年目、2018/19シーズンを通して実感した部分だという。実際、次のシーズンに向けてセリエAの3分の2ほどのチームからオファーがあったというが、先発出場ができる点から、パドヴァを選択した。

 

 現在は日本代表シーズンのため、ワールドカップバレーを終えた後に、チームに合流し、そこで求められる役割と向き合う形になるわけだが、「個人としてもディフェンスができないことには、どこに行っても通用しない」と語るように、守備の意識を高めて臨む。そして、“選手の個々の平均レベルが高い”という印象を持っているパドヴァにおいて、「チームを引っ張る存在になりたい」と意気込む。まだ経験したことのない、セリエAの『プレーオフ出場』も、自身のミッションに掲げた。

 

 2018/19シーズンを終えた際には、日本国内でのプレーも選択肢にあったというが、石川が下した判断は、海外でのプレー、だった。そこには、自分自身を高めること、そして、それを代表や日本のバレーボール界に還元したいという思いがある。

 

 「(今の自分にとっては)世界を経験することが何より重要だと思いますし、世界を知らないことには世界で勝てない。今以上にもっと世界のレベルを肌で感じて、その経験を東京オリンピックにつなげたいと思います」

 

 次のシーズンで、どのようなプレーを、そして進化を見せてくれるのか、注目したい。

■フェルナンド・エルナンデスが新天地でもチームメイトに

パワフルなスパイクが持ち味のエルナンデス

 2018/19シーズン、シエナで石川がともに戦ったオポジット、フェルナンド・エルナンデス(キューバ)もパドヴァへの入団が発表されている。石川は「非常に『個の力』が強い選手。そうした選手と2年連続で一緒にプレーできることは、うれしく思いますし、彼から学ぶこともあるので、刺激を受けながら戦っていきたいと思います」と語った。

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