女子U20代表/石川真佑「色々なことに挑戦したい」
- アンダーエイジ
- 2019.07.12
パワフルなスパイクやプレーセンスは言うまでもないが、その一方で石川にとっては“壁”を感じる機会もあった。それは5月に行われた合宿でのこと。アメリカの大学選抜チームが来日し、練習試合を行なったのだが、石川は高いブロックを前にことごとく阻まれた。練習後には「ほんとうに何もできずに終わってしまいました」と悔しさをあらわにしていた。
石川の身長は171センチ。世界を通してみれば、けっして大きくはない。本人もそれを自覚しており、「その上でコースを見極めるなど、テクニックの部分でも得点できるようになりたい」と口にしていた。アメリカの大学選抜チームとの試合で世界の高さを痛感したわけだが、以降は東レに戻ってからも、ブロックを利用することなどを意識して取り組んだという。そうして世界ジュニアを前に味の素ナショナルトレーニングセンター(東京)で実施された直前合宿では、「これまで経験してきたことを生かしてプレーできたらと思います。色々なことに挑戦したい」と意気込んだ。
またゲームキャプテンとして、「世界一を目指して頑張りますが、一つ一つ目の前の試合を戦って、勝ちたいです」という思いも。自身にとって初めてとなるアンダーエイジカテゴリーの世界選手権。今年度のシニア代表にも登録された期待の星が世界を経験し、さらなる成長への一歩を踏み出す。
(文/編集部 坂口功将)
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