シカゴ(アメリカ)で行われている『FIVBネーションズリーグ男子大会ファイナルラウンド』は現地7月14日に最終日を迎え、3位決定戦ではポーランドがブラジルに勝利。ファイナルではロシアがアメリカを下して大会2連覇に輝いた。
【ファイナル】完成度の高かったロシアが連覇。アメリカは自国優勝ならず
ロシア 〇3(25-23, 20-25, 25-21, 25-20)1● アメリカ
前年度王者のロシアと、自国開催での優勝に燃えるアメリカがぶつかりあったファイナル。一進一退の攻防が繰り広げられたゲームは、終わってみれば攻守で上回ったロシアに軍配が上がった。
第1セットは最後までサイドアウトの応酬となり、ロシアが制する。続く第2セットは序盤でアメリカがマックスウェル・ホルトの連続ブロックポイントでブレイクしリード。中盤でもテイラー・サンダーのバックアタックなど3連続得点で引き離して奪い返す。
第3セットは序盤、アメリカが途中出場のギャレツト・ムアグトゥティアのサービスエース、サンダーがスパイクにサーブと獅子奮迅の活躍を見せてリードする。だが中盤でロシアは、ムードメーカーのドミトリー・ボルコフが得点し勢いづくと、エゴール・クリュカがアメリカのマシュー・アンダーソンをブロックして14−14の同点に。ボルコフ、ビクトル・ボレタエフが得点を重ね、またイリアス・クルカエフがブロックでアメリカの攻撃を跳ね返す。ロシアが流れを支配し、このセットを獲得する。
ロシアが連覇に王手をかけた第4セット、アメリカはアンダーソンをオポジットからアウトサイドヒッターへ、新鋭ベンジャミン・パッチをオポジットに配置し、よりオフェンシブに。得点が行き交う展開になったが、15−13の場面からロシアはボルコフのスパイクなどで3連続得点し、リードを広げる。苦しくなったアメリカは終盤でアンダーソンがサービスエースを決めるも、反撃ならず。リードを保ったロシアが勝利し、初代王者に輝いた2018年大会に続く2連覇を達成した。
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【3位決定戦】ポーランドがストレート勝ちで銅メダル獲得
ポーランド 〇3(25-17, 25-23, 25-21)0● ブラジル
3位決定戦はファイナルラウンドのプール戦でも激突したポーランドとブラジルのカード。その際はフルセットの大熱戦となったが、この日はポーランドが完勝。バルトシュ・ベドノシュが両チーム通じて最多21得点。またチームとしてもブロックポイント計14本と、ブラジルの攻撃を完封した。
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<ネーションズリーグ2019 ドリームチーム>
MVP/ベストオポジット:マシュー・アンダーソン(アメリカ)
ベストアウトサイドヒッター:エゴール・クリュカ(ロシア)、ドミトリー・ボルコフ(ロシア)、バルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)
ベストミドルブロッカー:マックスウェル・ホルト(アメリカ)、イバン・ヤコブレフ(ロシア)
ベストセッター:マイカ・クリステンソン(アメリカ)
リベロ:エリック・ショージ(アメリカ)