1年後にせまった東京2020オリンピックにむけて、女子の大陸間予選が8月2日~4日に世界各地で実施された。4チームごとに6つのプール戦で分けられ、それぞれ上位国がオリンピックの切符をつかみとった。なお、今回の予選では日本の工芸品『ダルマ』が、東京2020オリンピック出場決定チームに授与された。(写真:FIVB)
【プールA】世界女王セルビアが地元ポーランドを下す
ポーランドで行われたプールAは、昨年の世界選手権で悲願の初優勝を遂げたセルビアが3勝0敗で突破。開催地ポーランドとの最終戦では、エースのティヤナ・ボシュコビッチが27得点をあげて勝利に導いた。
<プールA>1位:セルビア(3勝0敗)/2位:ポーランド(2勝1敗)/3位:タイ(1勝2敗)/4位:プエルトリコ(0勝3敗)
【プールB】リオデジャネイロオリンピック金の中国、連覇へ
2016年リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得した中国が、ふたたびオリンピックの舞台にやってくる。自国で開催されたプールBを全勝で突破し、連覇の挑戦権を得た。
<プールB>1位:中国(3勝0敗)/2位:トルコ(2勝1敗)/3位:ドイツ(1勝2敗)/4位:チェコ共和国(0勝3敗)
【プールC】VNL連覇で弾みつけたアメリカが切符獲得
大陸間予選前に行われたネーションズリーグで連覇を達成したアメリカ。キャプテンのジョーダン・ラーソンもさることながら、もう一人の“ジョーダン”ことジョーダン・トンプソンが活躍し、オリンピック出場権を手にした。
<プールC>1位:アメリカ(3勝0敗)/2位:ブルガリア(2勝1敗)/3位:アルゼンチン(1勝2敗)/4位:カザフスタン(0勝3敗)
【プールD】ブラジルが2度のフルセットを勝ち切る
前回のリオデジャネイロオリンピックでは5位に終わり、復権を期するブラジル。大陸間予選ではアゼルバイジャン、ドミニカ共和国にフルセットに持ち込まれるも、勝ちきってみせた。
<プールD>1位:ブラジル(3勝0敗)/2位:ドミニカ共和国(2勝1敗)/3位:アゼルバイジャン(1勝2敗)/4位:カメルーン(0勝3敗)
【プールE】ロシアが韓国との直接対決を制する
2勝0敗どうしでむかえたロシアと韓国の最終戦はエースの打ち合いに。ロシアはナタリア・ゴンチャロワが20得点、韓国はキム・ヨンギョンが25得点を挙げる中、チーム合計ブロックポイントで上回ったロシアに軍配。
<プールD>1位:ロシア(3勝0敗)/2位:韓国(2勝1敗)/3位:カナダ(1勝2敗)/4位:メキシコ(0勝3敗)
【プールF】全試合ストレート決着。イタリアがオランダ下す
全試合がストレートで決着するという、力関係が明確だったプールF。全勝どうしの対決となったイタリアとオランダの最終戦は、エースのパオラ・エゴヌが最多27得点をマークしたイタリアが勝利した。
<プールD>1位:イタリア(3勝0敗)/2位:オランダ(2勝1敗)/3位:ベルギー(1勝2敗)/4位:ケニヤ(0勝3敗)
今大会の結果により、セルビア、中国、アメリカ、ブラジル、ロシア、イタリアの東京2020オリンピックの出場が決定した。今回の大陸間予選で敗れたチームは、来年の年明けに実施される大陸別予選に臨み、最後のチャンスを懸けて戦うことになる。なお、男子は8月9日から世界各地で実施される。