1年後にせまった東京2020オリンピックにむけて、男子の大陸間予選が8月9日~12日に世界各地で実施された。4チームごとに6つのプール戦で分けられ、それぞれ上位国がオリンピックの切符をつかみとった。なお、女子と同様に今回の予選では日本の工芸品『ダルマ』が、東京2020オリンピック出場決定チームに授与された。(写真:FIVB)
【プールA】リオデジャネイロ金メダルのブラジルが窮地からの大逆転
ブルガリアで行われたプールAは最終日、2016年リオデジャネイロオリンピック金メダルのブラジルと、地元ブルガリアが2勝無敗どうしの直接対決を迎えた。大声援に後押しされたブルガリアが2セットを先取するも、第3セットでブラジルが32-30と首の皮一枚をつなぎ、そこから3セット奪う大逆転勝利。ブラジルが連覇への切符をつかんだ。
<プールA>1位:ブラジル(3勝0敗)/2位:ブルガリア(2勝1敗)/3位:エジプト(1勝2敗)/4位:プエルトリコ(0勝3敗)
【プールB】2015年ワールドカップ王者のアメリカが切符獲得
ネーションズリーグ2019では地元優勝に一歩及ばなかったアメリカだが、仕切りなおしの今大会を3戦全勝でクリア。きたるワールドカップバレーで連覇達成となれば、2020年に弾みもつくことだろう。
<プールB>1位:アメリカ(3勝0敗)/2位:オランダ(2勝1敗)/3位:ベルギー(1勝2敗)/4位:韓国(0勝3敗)
【プールC】イタリアが悲願の金メダル獲得へ挑戦権を得る
2016年リオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得したイタリア。2戦目のオーストラリアはフルセットとなったが、最後のセルビア戦で完勝し、出場権を獲得。目指すは金、ただひとつ。
<プールC>1位:イタリア(3勝0敗)/2位:セルビア(2勝1敗)/3位:オーストラリア(1勝2敗)/4位:カメルーン(0勝3敗)
【プールD】地上最強アタッカーが加わったポーランド、まずは第一歩
元キューバ代表のウィルフレド・レオンが帰化し、今年7月下旬に代表入りが解禁されたポーランド。地上最強アタッカーが加わり初めて臨んだ公式戦で、まずはオリンピックの切符獲得というファーストステップを踏んだ。
<プールD>1位:ポーランド(3勝0敗)/2位:フランス(2勝1敗)/3位:スロベニア(1勝2敗)/4位:チュニジア(0勝3敗)
【プールE】ネーションズリーグ連覇のロシアが3戦全ストレート勝ち
ネーションズリーグ2019で連覇を遂げたロシアは、この予選でも盤石の強さをうかがわせ、3試合すべてでストレート勝ち。2012年ロンドンオリンピック以来の金メダルを目指す。
<プールD>1位:ロシア(3勝0敗)/2位:イラン(2勝1敗)/3位:キューバ(1勝2敗)/4位:メキシコ(0勝3敗)
【プールF】混戦を制したのはアルゼンチン
実力伯仲のプールFを制したのはアルゼンチン。地元の中国が粘り強く食らいついてくる中、最終戦をフルセットの末に勝利し、切符をつかみとった。
<プールD>1位:アルゼンチン(3勝0敗)/2位:カナダ(2勝1敗)/3位:中国(1勝2敗)/4位:フィンランド(0勝3敗)
今大会の結果により、ブラジル、アメリカ、イタリア、ポーランド、ロシア、アルゼンチンの東京2020オリンピックの出場が決定した。今回の大陸間予選で敗れたチームは、来年の年明けに実施される大陸別予選に臨み、最後のチャンスを懸けて戦うことになる。
男女ともに出場権をつかんだチームの皆さま、東京でお待ちしております☆