さらなるステップアップを目指して。プロバレーボールプレーヤーの石川祐希が6月11日(木)にリモートによる記者会見を開き、2020/21クラブシーズンの所属先がイタリア・セリエAのミラノであることを発表した。2018年に中央大を卒業後、2018/19シーズンのシエナ、2019/20シーズンのパドヴァに続き、イタリアでプロ3シーズン目を戦うことになる。
会見で強く口にしたのは、「世界のトッププレーヤーになる」という目標だ。これは、世界最高峰リーグの一つと称されるセリエAで戦い続ける理由でもある。
2019/20シーズンを振り返ると、石川が所属したパドヴァはトレンティーノやモデナといった強豪4チーム“トップ4”の一角から勝ち星を挙げ、石川も自身初となるゲームのMVPを獲得した。対するミラノも同様に、ペルージャやルーベというトップ4勢から勝利をあげ、一時は4位につけるなど上位4強に食い込む戦いを見せていた。
コロナ禍のためレギュラーシーズン終盤で中止となったが、最終成績はパドヴァが7位、ミラノが5位。石川にとって来季の所属先を考えるうえで、「パドヴァ以上の成績を残しているチーム」への思いが背景にあり、「レベルの高いチームで戦えることは自分にとってプラスである」と語った。
ミラノは昨シーズン、オポジットのニミル・アブデルアジズ(オランダ)がリーグ最多得点をマークする活躍でチームを牽引、ネマニャ・ペトリッチ(セルビア)とトレボール・クレブノ(フランス)の両アウトサイドヒッターが攻守双方で高いパフォーマンスを発揮した。
だが、すでにペトリッチはモデナへ、クレブノはピアチェンツァへの移籍が決定。中でもクレブノについて石川は「自分とタイプが似ている選手」と分析しており、「おそらく、その(クレブノ)のポジションに入るのかなと。何より自分は世界と比べると身長も低いので、期待されるディフェンス面だけでなく、全部できないといけない。ディフェンス、オフェンス両面で要になることが求められていると感じています」と意気込んだ。
世界のトッププレーヤーへの階段を着実に上がる石川の、新天地での戦いが始まる。
2019/20シーズンを振り返る、ロングインタビューを掲載
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