《短期企画》ユニを語ろう-その2-
- コラム
- 2020.07.14
7月15日(水)発売の『月刊バレーボール』8月号に掲載の『栄光のユニフォーム特集』。月バレ編集部イチのユニフォームフリークを自称するGUCIIがあくまでも個人的な観点から「ユニフォーム」を語る短期連載コーナー(全3回)
<<短期連載>>
ユニを語ろう
GUCII 私が入社したのが2016年3月になりますので、バレーボール界のユニフォームを注視し始めてから4年と少しになります。ですから、すべてを“網羅している”わけではありませんので、その点に関してはあしからずご容赦いただきたいのですが、今回はいつも私がユニフォームをチェックする中で意識している“3つの視点”から、気ままに語りたいと思います。
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【その2】 日本ならではの切り口!!
豊田合成トレフェルサ:2016/17 2nd
ユニフォームのデザインを見たときに、そのチームが所在する土地の風土にあったものをデザインに落とし込むという手法があります。例えば、ナショナルチームだとアメリカは星条旗を採用して星柄や紅白のストライプを用いるパターンが、ほかにもスコットランドはチェック柄を採用するケースがあります。日本のV.LEAGUEでも、ホームタウンにちなんだデザインを使うチームも見られますね。
その一方でV.LEAGUEは現状、実業団いわゆる企業チームとしての形態が多いのも事実で、その点が純粋なプロクラブチームによって構成されている各国リーグとは異なります。いわゆる母体会社の広告塔としての意味合いも強くなるわけで、それはユニフォームにも表れます。
なかでも衝撃的だったのが、2016/17シーズンのV・プレミアリーグ(現・DIVISION1)男子で、豊田合成トレフェルサ(現・ウルフドッグス名古屋)が採用した一着。サプライヤーのテンプレートに落とし込まれたデザインの、その発想に思わず「こんな切り口があるのか!!」とワクワクしました。
このグラフィックに採用されているのは、母体会社が取り扱う製品のピクトグラム。豊田合成株式会社が手がける自動車部品が図案化されたものでした。また、コーポレートカラーである【赤】【青】【白】も全体的にパステル調に仕立てており、どことなく幻想的な雰囲気をまとっていました。
前年度は当時のマスコットキャラクター「トレフェルサ君」を全面に描くデザインが印象的で、このシーズンも目を引くもの。やがて2019-20シーズンからはチーム名も変わり、その名のとおり“ウルフドッグ(=狼犬)”のグラフィックがインパクトを放っています。デザインへのこだわりが光るWD名古屋、今後の展開から目が離せません。<文・GUCII>
次回、ユニを語ろう-その3-で連載はフィニッシュ!!
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バレーボール史を彩ってきたユニフォームを振り返る『栄光のユニフォーム特集』は、月刊バレーボール8月号に掲載!!
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