ボンジョールノ! 半年ぶりに帰ってきました。世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大を受けて、中断という悲しい結末でした。あれから半年、いよいよ2020/21シーズンが始まります。レギュラーシーズン開幕に先駆けて、まずはスーペルコッパ、そして開幕直前の話題を総まとめ!!(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■これぞ、キング!! レオンが31得点の大暴れでペルージャがスーペルコッパ2連覇
[MATCH OF THE ROUND]
◆ペルージャ 3(22-25,25-23,25-19,19-25,16-14)2 ルーベ
2020/21シーズン最初のタイトルとなる『スーペルコッパ2020(スーペーカップ)』は現地9月25日にヴェローナのAGSMフォーラムで行われた。当初の予定では、古代ローマ時代の屋外円形闘技場『アリーナ・ディ・ヴェローナ』で開催されるはずだったが、選手たちのコンディション面などを考慮した結果、第2案として用意されていた屋内アリーナに移された。
決勝を争ったのは、連覇を目指すペルージャと、6年ぶりのタイトル獲得を目指すルーベ。舞台は変われども、その戦いはまさにグラディエーター(闘士)たちの競演さながらだった。
試合は両者一歩も譲らず、一進一退の攻防が繰り広げられた。ペルージャは第1セットを奪われるも、OHウィルフレド・レオン(ポーランド)を中心に攻撃を展開し、第2、第3セットを奪い返す。第4セットはルーベが獲得し、フルセットとなったが、最後は接戦を制し、3−2で勝利。スーペルコッパ2連覇を果たし、2020/21スーペルリーガ(レギュラーシーズン)へ弾みをつけた。
MVPは両チーム通じて最多31得点をあげたレオン。自身のSNSで「最高のシーズンのスタートだ!!」と喜びをつづった。また、ペルージャは今季新加入のMBセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)が最多5本のブロックポイントをあげるなど活躍した。
対するルーベは、今季新加入のSルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)が満遍なくアタッカー陣へトスを供給する姿が印象的だった。OHイオアンディ・レアル(ブラジル)がチーム最多17得点、MBロベルランディ・シモン(キューバ)が3本のサービスエースを含む14得点と続き、キャプテンのOHオスマニー・ユアントレーナ、MBシモーネ・アンザーニ(ともにイタリア)が12得点で並んだ。最終第5セットには新加入のOPヤン・ハドラバ(チェコ)がカミル・リキリチ(ルクセンブルク)に代わり出場し、5得点をマークするなど新戦力の姿が見られた。
今季最初のタイトルはペルージャが獲得。世界最高峰リーグのシーズン到来を告げるにふさわしい、熱き一戦だった。
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<<<開幕直前の話題を総まとめ>>>
◆ミラノの石川祐希、コッパイタリア初戦でMVPの活躍
現地9月13日に行われたコッパイタリアのグループラウンド・グループA第1戦、ミラノ対ヴェローナで先発出場を果たしたミラノのOH石川祐希は攻守で活躍し、3本のブロックポイントを含む11得点をマーク。3−0(25-21,25-17,25-17)の勝利に貢献し、試合のMVPに選ばれた。
◆ロレンツォ・ベルナルディがピアチェンツァの監督に電撃就任
今季に向けて大幅な選手補強を敢行したピアチェンツァ。だが、コッパイタリアのグループラウンドは3戦全敗、と苦い船出となった。これを受けて、チームは監督に“20世紀のベストバレーボールプレーヤー”ロレンツォ・ベルナルディ氏を監督に招聘した。ベルナルディ氏は2017/18シーズンにペルージャをスーペルリーガ初優勝に導いた実績がある。その手腕に、大きな期待が集まる。
◆フィリッポ・ランザがモンツァへ移籍
レギュラーシーズン開幕直前に、モンツァがペルージャからOHフィリッポ・ランザ(イタリア)を獲得。コッパイタリアのグループラウンド第3戦、ミラノ戦では観客席にさっそく姿が見られた。ランザはディフェンス面でも定評があるアタッカー。攻守で高い貢献度を見せてくれるだろう。
(責任編集:GUCII<坂口功将>)
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