ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 時期早々とはいえ、混戦模様の気配が漂う今季。昨季からのジャンプアップを目指すヴァレンティアが今季初勝利(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■“サイッタ・マジック”発動!! ヴァレンティアがミラノにコッパのリベンジ
[MATCH OF THE ROUND]
◆ヴェレンティア 3(25-19,23-25,27-25,25-20)1 ミラノ
〔10/7@ミラノ〕
開ここまで開幕2連敗のヴァレンティアは、アウェーに乗り込んでの第3節。相手のミラノとは9月20日にコッパイタリアのグループラウンドで対戦していたが、そのときは1−3で敗戦。怒涛の攻撃で連続得点をあげたと思いきや、ずるずると連続失点に歯止めがきかない、といった具合に波の大きさが目立つ戦いぶりだった。とはいえ、その爆発力は脅威であることには違いなく、この日はそれを証明する試合となった。
アタッカー陣たちの導火線に火をつけたのは、Sダビデ・サイッタ(イタリア)。トスワークが冴え渡り、OPアバウバカル・ドラメ(ブラジル)とOHチボー・ロサール(フランス)がともに20得点、OHトレイ・デファルコ(アメリカ)とMBバルテレミ・シネニエズ(フランス)がともに14得点をマークするなど分厚い攻撃を展開。守っては、サイッタがチーム最多となる4本のブロックポイントをあげるなど、魔法のようなパフォーマンスで今季初白星に導いた。
対するミラノは今季初黒星。OH石川祐希(日本)がチーム最多19得点を健闘するも、3連勝とはならなかった。
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◆ルーベ 3(25-15,26-24,25-18)0 トレンティーノ
〔10/7@チヴィタノーヴァ・マルケ〕
今季レギュラーシーズン最初のトップ4対決は、ルーベがMBシモーネ・アンザーニ(イタリア)が5本のブロックポイントをあげるなど、トレンティーノをシャットアウトした。トレンティーノ、2連敗…!!
◆ペルージャ 3(25-18,25-14,25-21)0 パドヴァ
〔10/7@ペルージャ〕
豊富なアタッカーがそろうペルージャは、昨季ブレイクのOHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)を先発起用。プロトニスキはOHウィルフレド・レオン(ポーランド)の14得点に続く、11得点をマークする。マッチポイントから最後はサービスエースを決めて、3連勝を決めた。
◆モデナ 3(24-26,25-22,25-20,25-19)1 ラヴェンナ
〔10/8@ラヴェンナ〕
モデナはOHモーリツ・カーリツェク(ドイツ)が7本のサービスエースを含む最多21得点。ポイントゲッターがどっしりと構えれば、積極的な選手起用も可能だ。第3セットからはOPマツォッラ・エストラーダ(キューバ)、OHダニエレ・ラビア(イタリア)を投入、2人とも途中出場ながら揃って12得点をあげて、モデナが勝利した。
◆ヴェローナ 3(25-21,22-25,25-16,25-23)1 モンツァ
〔10/7@ヴェローナ〕
両者の“壁”が激突!! ヴェローナはMBジョナス・アゲニエ(フランス)が5本、モンツァはMBマックスウェル・ホルト(アメリカ)が6本、とブロックポイントをマークする。試合は、OPステファン・ボワイエ(フランス)が19得点、OHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が17得点をあげたヴェローナに軍配。
◆ピアチェンツァ 3(22-25,25-21,25-22,25-21)1 チステルナ
〔10/7@チステルナ〕
今オフ大補強のピアチェンツァは、その中の一人OHアーロン・ラッセル(アメリカ)がこの日の主役に。5本のブロックポイント、3本のサービスエースを含む、チーム最多24得点の活躍。仲間の追随さえ許さない圧倒的なパフォーマンスで、逆転勝利に導いた。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round3終了時)》
1 ペルージャ 3勝0敗(勝ち点9)▲
2 ルーベ 3勝0敗(勝ち点8)▲
3 モデナ 2勝1敗(勝ち点6)▲
4 ミラノ 2勝1敗(勝ち点6)▼
5 ヴェローナ 2勝1敗(勝ち点6)▼
6 ピアチェンツァ 2勝1敗(勝ち点6)▲
7 モンツァ 1勝2敗(勝ち点3)-
8 トレンティーノ 1勝2敗(勝ち点3)▼
9 パドヴァ 1勝2敗(勝ち点3)▼
10 ヴァレンティア 1勝2敗(勝ち点3)▲
11 ラヴェンナ 0勝3敗(勝ち点1)▼
12 チステルナ 0勝3敗(勝ち点0)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)