RUS20/21[第3節]クリュカ不在もサンクトペテルブルク本領発揮
- 海外
- 2020.10.10
世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。第3節は男子ロシア代表の若き才能たちをそろえるゼニト・サンクトペテルブルクの戦いから(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■サーブで圧倒したサンクトペテルブルクが2連勝
[MATCH OF THE ROUND](現地10/7)
◆ゼニト・サンクトペテルブルク 3(26-24,25-16,20-25,25-17)1 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ
昨季から現・男子ロシア代表のトーマス・サムエルボ監督が指揮を執るゼニト・サンクトペテルブルク。気鋭のMBイバン・ヤコブレフ(ロシア)のほか、今季はOHイゴール・クリュカ(ロシア)、OPビクトル・ポレタエフ(ロシア)が加わり、代表チームさながらの顔ぶれが並ぶ。開幕戦ではケメロヴォに敗れたものの、前節ではしっかりと勝利した。
第3節は、ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチとの“レニングラード・ダービー”。この日はコンディション面からクリュカが欠場したものの、各々が力を発揮した。ポレタエフが3本のブロックポイントを含むチーム最多22得点をマーク、OHハロ・カメジョ(キューバ)が20得点と続く。カメジョが3本、そしてSアントワーヌ・ブリザール(フランス)が最多5本のサービスエースをマークして勝利した。
勝利したサムエルボ監督は「ダービーマッチは素晴らしいもの。相手は前節で快勝していただけに、その攻撃をはね返すことが大切だった。うまく試合をコントロールできました。私たちはまだ完成しているわけではないけれど、勝利をうれしく思う」とコメント。ブロックで中心を担うヤコブレフは「難しい場面もあったが、勝利を届けられることができてよかった」と振り返り、今季加入のブリザードとのコンビについても「まだお互いを理解しきっているわけではないけれど、試合を重ねて深めていきたい」と意気込んだ。
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◆エニセイ・クラスノヤルスク 3(25-20,25-22,25-19)0 ベロゴリエ・ベルゴロド
OHトドル・スクリモフ(ブルガリア)が16得点、OPイバン・ポルヤンスキ(ロシア)が4本のサービスエースを含む11得点と続いたクラスノヤルスクがストレート勝ち。ベルゴロドはOHパベル・テチューヒン(ロシア)が12得点と奮闘も開幕3連敗。
◆ロコモティブ・ノヴォシビルスク 3(25-15,25-21,25-17)0 オイルマン・オレンブルク
ノヴォシビルスクは頼もしい大砲として君臨するOPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)がこの日は7本のサービスエースをマーク。大黒柱の両チーム通じて最多18得点の活躍で、ノヴォシビルスクは前節のカザン戦のショックを払拭した。
◆ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3(25-23,25-17,25-15)0 ガスプロム-ウグラ・スルグト
開幕2連敗中のウレンゴイはこの日、エースのOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)を欠いたが、OPマキシム・ジガロフ(ロシア)がチーム最多19得点と奮闘。今季初勝利をあげた。
◆ゼニト・カザン 3(25-19,25-19,23-25,25-21)1 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク
前節でスーパーカップ王者となったカザンはこの日、ブロックが冴え渡った。実に5選手が3本を記録するなど、ブロックポイントは合計18本。開幕から負けなしの3連勝!
◆クズバス・ケメロヴォ 3(25-18,25-22,25-21)0 ウラル・ウファ
ケメロヴォはOPイバン・ザイツェフ(ロシア)が静かでも、MBミハイル・スチェルバコフ(ロシア)が14得点、OHロマン・パクシン(ロシア)が13得点をあげて、首位をキープ。次節は強豪ノヴォシビルスクとの対戦だ。
◆ディナモ・モスクワvs.ASKニジニ・ノヴゴロドは未消化
《ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round3終了時)》
1 クズバス・ケメロヴォ 3勝0敗(勝ち点9)▲
2 ゼニト・カザン 3勝0敗(勝ち点9)▲
3 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 2勝1敗(勝ち点7)▲
4 ディナモ・モスクワ 2勝0敗(勝ち点6)▼
5 エニセイ・クラスノヤルスク 2勝1敗(勝ち点6)▲
6 ゼニト・サンクトペテルブルク 2勝1敗(勝ち点6)-
7 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 1勝2敗(勝ち点4)▼
8 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 1勝2敗(勝ち点4)▲
9 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 1勝2敗(勝ち点3)▼
10 ウラル・ウファ 1勝2敗(勝ち点3)▼
11 ASKニジニ・ノヴゴロド 1勝1敗(勝ち点2)▼
12 オイルマン・オレンブルク 1勝2敗(勝ち点2)▼
13 ベロゴリエ・ベルゴロド 0勝3敗(勝ち点1)▼
14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝3敗(勝ち点0)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)