ITA20/21[第4節]ミラノの石川がモデナ撃破へ牽引
- 海外
- 2020.10.13
ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 石川祐希がプレーするミラノが今季初めてトップ4との対戦に挑みました(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■ミラノがモデナ撃破。石川は今季レギュラーシーズン2度目のMVP!
[MATCH OF THE ROUND]
◆ミラノ 3(26-24,25-19,20-25,26-24)1 モデナ
〔10/11@モデナ〕
日本バレーボール界のトップランナー石川祐希(日本)が初めてイタリア・セリエAに身を投じたのは2014/15シーズンのこと。最多12度のスクデッド(リーグタイトル)を誇る名門モデナと短期契約を結び、さらなる高みを見た。“トップ4”モデナは、イタリアでプレーする石川のある意味、原点ともいえるだろう。今節はモデナとの今季初対戦、敵地に乗り込んでの一戦となった。
試合は拮抗した展開となった。第1セットはジュースに、それでもミラノはOPジャン・パトリ(フランス)が得点を重ね、2セットを連取する。対するモデナも、今季ブレイクの予感が漂うOPマツォッラ・エストラーダ(キューバ)、将来を有望視されるOHダニエレ・ラビア(イタリア)が第3セット開始からコートに立つと反撃をスタート。第3セットを奪い返し、第4セットも終盤までリードする。
あわやフルセットもよぎる展開だっだが、最後はミラノがひっくり返して、勝利した。ゲームのMVPにはこの日22得点をあげた石川が選出。コッパイタリアも含めると、すでに今季3度目のMVPであり、石川はミラノの大黒柱として君臨している。
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◆ラヴェンナ 3(25-22,25-21,25-21)0 チステルナ
〔10/11@ラヴェンナ〕
今季初勝利を懸けた、3戦全敗どうしの対戦はラヴェンナに軍配。OPジュリオ・ピナーリ(イタリア)がチーム最多19得点、OHパオロ・ゾンカ(イタリア)が13得点と、今季加入の2人が活躍を見せた。
◆ヴァレンティア 3(25-23,26-24,23-25,25-22)1 パドヴァ
〔10/11@パドヴァ〕
ホームのパドヴァはOPシュテルン・トンチェク(スロベニア)が22得点、MBマルコ・ビテッリ(イタリア)が5本のブロックポイントをあげたが、ヴァレンティアのアタッカー陣が前節のミラノ戦に続き好調をキープ。ヴァレンティア、2連勝で勝敗をタイに。
◆ペルージャ 3(25-22,25-22,25-23)0 ヴェローナ
〔10/11@ヴェローナ〕
題して、キングの刃(やいば)!? ペルージャのエースOHウィルフレド・“キング”・レオン(ポーランド)がこの試合もチーム最多20得点をマークし、ストレート勝ちに貢献。レオンは開幕4試合で3度の20得点超え、と絶好調だ。
◆ルーベ 3(25-21,25-23,25-20)0 モンツァ
〔10/11@モンツァ〕
今夏の測定で最高到達点379センチを記録した、ルーベの“鳥人”MBロベルランディ・シモン(キューバ)。その高さを存分に生かし、この試合ではブロックポイント3本、サービスエース5本、計14得点の活躍で、堂々のMVPに輝いた。
◆トレンティーノ 3(25-22,25-13,25-21)0 ピアチェンツァ
〔10/11@ピアチェンツァ〕
前節で大車輪の活躍を見せたピアチエンツァのOHアーロン・ラッセル(アメリカ)は昨季まで在籍したトレンティーノと対戦。古巣に勝利…、といきたかったが、この日は8得点と沈黙。トレンティーノがOHディック・コーイ(イタリア)が3本のブロックポイント、OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)がチーム最多20得点をあげるなど攻守で上回り、ストレート勝ちを収めた。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round4終了時)》
1 ペルージャ 4勝0敗(勝ち点12)-
2 ルーベ 4勝0敗(勝ち点11)-
3 ミラノ 3勝1敗(勝ち点9)▲
4 モデナ 2勝2敗(勝ち点6)▼
5 トレンティーノ 2勝2敗(勝ち点6)▲
6 ピアチェンツァ 2勝2敗(勝ち点6)-
7 ヴェローナ 2勝2敗(勝ち点6)▼
8 ヴァレンティア 2勝2敗(勝ち点6)▲
9 ラヴェンナ 1勝3敗(勝ち点4)▲
10 モンツァ 1勝3敗(勝ち点4)▼
11 パドヴァ 1勝3敗(勝ち点3)▼
12 チステルナ 0勝4敗(勝ち点0)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)