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ITA20/21[第8節]ルーベがモデナ下し開幕8連勝

 ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 前節で石川祐希選手が所属するミラノを圧倒した強豪ルーベ。今節ではモデナとの“トップ4対決”に臨みました(Photo:Legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■モデナにストレート勝ちも、「伸びしろがある」とルーベのユアントレーナ

[MATCH OF THE ROUND]

ルーベ 3(26-24,25-22,25-23) モデナ

〔10/31@ルーベ〕

 2019年に念願の世界クラブ選手権優勝を果たしたルーベ。今オフには司令塔ブルーノ・レゼンデ(ブラジル)のほか、マテウシュ・ビエニエク(ポーランド)、アミル・ガフール(イラン)がチームを去ったが、レギュラー陣、とくにアタッカー陣の顔ぶれに大きな変化はなく。在籍2シーズン目のMBシモーネ・アンザーニ(イタリア)が先発の座をつかみとったくらいで、OPにカミル・リキリチ(ルクセンブルク)、OHにオスマニー・ユアントレーナ(イタリア)とイオアンディ・レアル(ブラジル)、MBにロベルランディ・シモン(キューバ)、Lはファビオ・バラーゾ(イタリア)がほぼ固定でコートに立っている。

 

 レギュラーシーズンを前に行われたスーペルコッパでは準優勝に終わったが、それでもリーグ戦が始まると今節までに開幕7連勝。うち5試合でストレート勝ちを収めている。そして、今節では敵地に乗り込み、名門モデナとの対戦を迎えた。

昨季からキャプテンとしてチームを率いるユアントレーナ

 今季、公式戦では初対戦。ホームのモデナはOHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)、OPルカ・ベットーリ(イタリア)を中心に攻め立てる。なかでも第1、第3セットは中盤までモデナが優位に試合を進めた。

 

 それでも、ぶれないの今季のルーベの強さ。新加入のSルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)がトスを振り分け、レアルが14得点、リチリキが12得点、ユアントレーナが10得点をマーク。シモンはアタック決定率82%(11本中9本)と「上がったトスは決め切る」状態と、攻撃陣の厚さでモデナを圧倒する。終わってみれば今季6度目のストレート勝ちで、開幕8連勝とした。

 

 「敵地で勝利するのが決して楽ではない中、モデナで重要な勝ち点3を得ることができた。特に第1、第3セットで逆転できたのは、チームが備える強さを表していると思う。それに交代で入った選手の働きも素晴らしかった。とはいえ、まだまだ伸びしろがあるし、さらに高めていかねばならない。日々、努力を続けていくよ」とユアントレーナ。勝って兜の緒を締めよ、再び栄光をつかむまで、だ。

無観客で実施されたことが「出だしの難しさにつながったと思う」とレアル。それでもキッチリと勝利した

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ピアチェンツァ 3(16-25,25-20,25-19,25-22)1 パドヴァ

〔11/1@ピアチェンツァ〕

 そろそろ連敗を止めたいパドヴァは幸先よく第1セットを先取。だが、第2セット以降で立て直しに成功したピアチェンツァの前に逆転負けを喫し、6連敗とした。ピアチェンツァは今季途中加入のSミケレ・バラノビッチ(イタリア)が初先発し、OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)20得点、OHアーロン・ラッセル(アメリカ)15得点、OHトレボール・クレブノ(フランス)14得点と演出し、2連勝。

勝敗数をタイに戻したピアチェンツァ

トレンティーノ 3(25-17,25-20,22-25,26-24)1 チステルナ

〔11/1@ラティーナ〕

 これ以上は黒星を増やしたくないトレンティーノはOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が4本のサービスエースを含むチーム最多19得点、MBマルコ・ポドラスチャニン(セルビア)が3本のブロックポイントをあげて、勝ちきった。

チステルナはOHルイジ・ランダッツォ(イタリア/写真コート奥)を含め、3選手が13得点と上昇の兆し

ヴァレンティア 3(25-19,18-25,25-22,25-22)1 モンツァ

〔11/1@ビーボ・ヴァレンティア〕

 タイプが似たものどうしの一戦は、ここまで勝ち星が先行するホームのヴァレンティアが勝利。OHチボー・ロサール(フランス)がチーム最多18得点、OHトリー・デファルコ(アメリカ)が4本のサービスエース、MBバルテレミ・シネニエズ(フランス)が3本のブロックポイントと各々が役目を果たした。

ヴァレンティアはSダビデ・サイッタ(写真中央)のトスワークがさえわたる

◆ペルージャvs.ミラノ、ラヴェンナvs.ヴェローナは延期

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、第8節の2試合が延期。日程が調整され、ペルージャvs.ミラノは11月24日、ラヴェンナvs.ヴェローナは11月18日に実施される予定となっている。

セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round8終了時)》

1 ルーベ 8勝0敗(勝ち点23)▲

2 ペルージャ 7勝0敗(勝ち点21)▼

3 ミラノ 5勝2敗(勝ち点14)-

4 ヴァレンティア 5勝3敗(勝ち点13)▲

5 モデナ 4勝3敗(勝ち点12)▼

6 ピアチェンツァ 4勝4敗(勝ち点12)▲

7 トレンティーノ 3勝4敗(勝ち点10)▲

8 ヴェローナ 3勝4敗(勝ち点9)▼

9 モンツァ 3勝5敗(勝ち点7)▼

10 ラヴェンナ 1勝6(勝ち点6)▼

11 パドヴァ 1勝7敗(勝ち点4)-

12 チステルナ 1勝7敗(勝ち点4)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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