ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! さて、コロナ禍を受けて、第9節はミラノvs.パドヴァの1試合のみの実施。日本の石川祐希が古巣と対戦し、勝利に貢献しました(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■古巣パドヴァとのシーソーゲームを制す。ミラノの石川がMVP獲得
[MATCH OF THE ROUND]
◆ミラノ 3(25-16,21-25,25-15,18-25,15-11)2 パドヴァ
〔11/7@パドヴァ〕
前節(第8節)は相手のペルージャに新型コロナウイルス陽性者が出たとのことで、試合が延期となり、2週間ぶりのゲームとなったミラノ。今節は敵地のパドヴァに乗り込んでの一戦となった。試合は激しいシーソーゲームに。第1セットはミラノが序盤から点差を引き離して先取するも、第2セットは逆の展開。第3、第4セットも同様の展開となり、セットカウントをタイとして勝負は最終第5セットへ。
ここでミラノはメンバーは変えずに、ローテーションを回す策に打ってでる。というのも、第4セットでそれまでの3セットからローテを回したものの、はまらずに、元に戻したかたちだ。その冷静な判断も奏功し、セット序盤で先行すると、そのリードを保ったまま、このセットを奪い取る。フルセットのゲームを制した。
ミラノはブロック数で上回った。OHスティーブン・マー(カナダ)が最多5本、MBヤン・コザメルニク(スロベニア)、OH石川祐希(日本)がともに3本と続き、チーム合計14本のブロックポイントをマーク。マーの19得点に続く17得点の活躍を見せた石川が試合のMVPに輝き、シーズン4度目の殊勲を手にした。特に最終セットでは自身に集まったボールを「きっちり決めることができ、勝ちに貢献できたと思います」と喜んだ。
一方のパドヴァはOPシュテルン・トンチェク(スロベニア)がチーム最多22得点、途中出場ながらOHマッティア・ボットロ(イタリア)が16得点と続くも、勝利とならず。連敗を7としている。
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◆第9節は5試合が延期、第10節も4試合がすでに延期が決定
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、第9節の5試合が延期となっている。また、今週末の第10節も4試合の延期が発表。レギュラーシーズン前半戦も佳境を迎える中、カレンダーの変更を余儀なくされている。何よりリーグに携わる選手・スタッフ・関係者の健康を願うばかりだ。なお、延期ならびに再調整が発表されているカードは下記のとおり。(日にちは現地。変更の可能性あり)
【第9節】
ルーベvs.チステルナ →延期
ペルージャvs.モデナ →延期
トレンティーノvs.ヴァレンティア →延期
ヴェローナvs.ピアチェンツァ →延期
モンツァvs.ラヴェンナ →延期
【第10節】
モデナvs.ヴェローナ →延期
ペルージャvs.ルーベ →延期
パドヴァvs.ラヴェンナ →延期
ヴァレンティアvs.チステルナ →延期
トレンティーノvs.ミラノ →変更なく11月15日に実施予定
ピアチェンツァvs.モンツァ →変更なく11月14日に実施予定
【第11節】
ルーベvs.ヴァレンティア →11月15日に変更
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round9一部終了時)》
1 ルーベ 8勝0敗(勝ち点23)-
2 ペルージャ 7勝0敗(勝ち点21)-
3 ミラノ 6勝2敗(勝ち点16)-
4 ヴァレンティア 5勝3敗(勝ち点13)-
5 モデナ 4勝3敗(勝ち点12)-
6 ピアチェンツァ 4勝4敗(勝ち点12)-
7 トレンティーノ 3勝4敗(勝ち点10)-
8 ヴェローナ 3勝4敗(勝ち点9)-
9 モンツァ 3勝5敗(勝ち点7)-
10 ラヴェンナ 1勝6敗(勝ち点6)-
11 パドヴァ 1勝8敗(勝ち点4)-
12 チステルナ 1勝7敗(勝ち点4)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)