ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! コロナ禍を受けて、試合の延期が相次いていますが、その一方でできる限りのゲームが実施されています。そんな中、ついにルーベが今季初黒星を喫しました。相手は、ヴァレンティア!(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■チェステルが古巣を強烈ブロックシャット!! ヴァレンティアが金星
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第11節》ヴァレンティア 3(25-23,18-25,25-20,25-23)1 ルーベ
〔11/15@チヴィタノーヴァ・マルケ〕
コロナ禍によるスケジュールの変更もあり、2週間ぶりのゲームとなった両チーム。昨季は13チーム中12位だったヴァレンティアが、同1位のルーベに挑んだ一戦は思いもよらぬ結果が待っていた。
第1セットは終始競り合う展開となるが、ヴァレンティアが先取。第2セットはホームのルーベが序盤から引き離してセットカウントをタイに戻したが、勝利の女神は南イタリアの勇士たちに惹かれたようだった。第3、第4セットもヴァレンティアが試合を優位に進め、ついには勝利!! ルーベに今季レギュラーシーズン初黒星をつけてみせた。
ヴァレンティアはMBエンリコ・チェステル(イタリア)が両チーム通じて最多5本のブロックポイントをマーク。2015/16〜2018/19の4シーズンをプレーした古巣へ、自慢のブロック力で恩返しを果たしてみせた。攻めてはOHチボー・ロサール(フランス)が4本のサービスエースを含む、チーム最多19得点をあげて牽引した。
今季はミラノやヴェローナから勝利するなど、爆発力を感じさせるヴァレンティア。また、10月28日にはOHジュリアン・リネール(フランス)の加入も発表され、この第11節からベンチ入りメンバーに登録された。ロサール、MBバルテレミ・シネニエズに続き、これで今季3人目となるフランス代表経験者。歓喜の場面が甘いシャンパンのようにとめどなく溢れ出る−、そんなシーズンになる予感がする。
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◆《第10節》モンツァ 3(25-22,16-25,28-26,25-17)1 ピアチェンツァ
〔11/14@ピアチェンツァ〕
新ホームのピアチェンツァはOHアーロン・ラッセル(アメリカ)が17得点、OPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が4本のブロックポイントを含む16得点と続くも、第3セットのジュースを逃し、最後は失速。対するモンツァはOPアディス・ラグンジラ(トルコ)がチーム最多17得点と勝利に導いた。
◆《第18節》モデナ 3(25-23,25-17,30-28)0 パドヴァ
〔11/14@モデナ〕
前倒しで行われた後半第2節(第18節)。負ければ勝敗数がタイとなるモデナはホームでパドヴァと対戦。OPルカ・ベットーリ(イタリア)がチーム最多16得点、OHモーリツ・カーリツェク(ドイツ)が4本のサービスエースを含む14得点と続き、Sマイカ・クリステンソン(アメリカ)も3本のブロックポイントをマークするなど総力戦でストレート勝ちを収めた。
◆第10節のミラノvs.トレンティーノは延期
現地11月15日に実施予定だった第10節ミラノ対トレンティーノは延期(再調整日は未定※編集時点)。なお、ミラノは現地11月21日に第11節ピアチェンツァが予定されている。コロナ禍の影響を受けている現状について、ミラノのルチオ・フサロ会長はチームのインタビューで「私たちはプロスポーツチームとして大きな責任を負っています。この選手権(セリエA)を続ける必要がありますし、バレーボールそのものを止めることはできません。リーグの、また世界中のスポーツの模範である必要がある」とコメントしている。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round10一部終了時)》
1 ルーベ 8勝1敗(勝ち点23)-
2 ペルージャ 7勝0敗(勝ち点21)-
3 ミラノ 6勝2敗(勝ち点16)-
4 ヴァレンティア 6勝3敗(勝ち点16)-
5 モデナ 5勝3敗(勝ち点15)-
6 ピアチェンツァ 4勝5敗(勝ち点12)-
7 モンツァ 4勝5敗(勝ち点10)▲
8 トレンティーノ 3勝4敗(勝ち点10)▼
9 ヴェローナ 3勝4敗(勝ち点9)▼
10 ラヴェンナ 1勝6敗(勝ち点6)-
11 パドヴァ 1勝9敗(勝ち点5)-
12 チステルナ 1勝7敗(勝ち点4)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)