ITA20/21[第11節]ミラノ撃破のピアチェンツァ逆襲へ
- 海外
- 2020.11.23
ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 一部のカレンダー変更はあれど、レギュラーシーズンも今節が前半戦の最後。ピアチェンツァが後半戦での逆襲を誓う勝利をあげました(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■グロゼル砲が炸裂。ピアチェンツァが敵地で貴重な勝ち星獲得
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第11節》ピアチェンツァ 3(23-25,25-16,25-22,25-19)1 ミラノ
〔11/21@ミラノ〕
今オフは、レギュラーメンバー総入れ替えといえるほどに選手補強を行ったピアチェンツァ。スーペルリーガ(トップリーグ)挑戦2年目、上位進出への本気度が伺える。それはレギュラーシーズンに入ってからも顕著で、チームが波に乗れていないと見るや、早々に監督を交代。ロレンツォ・ベルナルディを招聘する。また、実績十分のアタッカー陣のパフォーマンスを最大限に生かすべく、第6節を前にベテランセッターのミケレ・バラノビッチ(イタリア)が加わった。
むろん、有力選手の獲得がすぐに結果に直結するわけではないのは勝負の世界の常だが、その手を緩めないのが今季のピアチェンツァ。今節を控え、ついにはアジアナンバーワンの呼び声高いMBセイエドモハンマド・ムーサビエラギ(イラン)の獲得を発表した。
今節はムーサビエラギの登録は間に合わなかったが、ピアチェンツァはこれまでどおりのベストな布陣で敵地ミラノへ乗り込む。その一戦は、世界各国のリーグを渡り歩いてきたOPジェルジ・グロゼル(ドイツ)が3本のサービスエースを含むチーム最多21得点をマーク。OHアーロン・ラッセル(アメリカ)が15得点、OHトレボール・クレブノ(フランス)が12得点と続き、逆転勝利。貴重な勝ち点3をあげ、レギュラーシーズン後半戦へ弾みをつけた。
対するホームのミラノは第3セットでOPジャン・パトリ(フランス)をOPルアン・ベベル(ブラジル)に交代、また第4セットにはOHスティーブン・マー(カナダ)をOPに起用するなど策を講じたが、勝利とはならず。マーが最多17得点、OH石川祐希(日本)は16得点だった。
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◆《第11節》モンツァ 3(25-20,25-21,25-22)0 ペルージャ
〔11/22@モンツァ〕
OPアディス・ラグンジラ(トルコ)とMBジャンルカ・ガラッシ(イタリア)がともに3本のブロックポイントをあげたモンツァの前に、今季初黒星を喫したペルージャ。とはいえ、第1セット途中と、第3セット開始からはキャプテンのOPアレクサンダル・アタナシエビッチ(セルビア)がコートへ!! 今オフの手術を乗り越え、チームの大黒柱が復帰したことは何よりのうれしいニュースだ。
◆《第11節》パドヴァ 3(25-21,25-27,25-23,35-33)1 ヴェローナ
〔11/22@ヴェローナ〕
8連敗中のパドヴァは敵地でOPトンチェク・シュテルン(スロベニア)が両チーム通じて最多31得点の奮闘。チームもMBマルコ・ビテッリ(イタリア)の最多4本、Sカウィカ・ショージ(アメリカ)の3本を含む、合計11本のブロックポイントをあげて、ヴェローナの猛攻をはね返した。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round11一部終了時)》
1 ルーベ 8勝1敗(勝ち点23)-
2 ペルージャ 7勝1敗(勝ち点21)-
3 ミラノ 6勝3敗(勝ち点16)-
4 ヴァレンティア 6勝3敗(勝ち点16)-
5 モデナ 5勝3敗(勝ち点15)-
6 ピアチェンツァ 5勝5敗(勝ち点15)-
7 モンツァ 5勝5敗(勝ち点13)-
8 トレンティーノ 3勝4敗(勝ち点10)-
9 ヴェローナ 3勝5敗(勝ち点9)-
10 パドヴァ 2勝9敗(勝ち点8)▲
11 ラヴェンナ 1勝6敗(勝ち点6)▼
12 チステルナ 1勝7敗(勝ち点4)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)