2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)今週の見どころ(11/30,12/1)
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先週末で1レグが終了した2019-20 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)。今週末は11月30日(土)に3会場(伊那市、小牧市、呉市)で計5試合が実施され2レグがスタートし、翌12月1日(日)は2会場(小牧市、呉市)で計4試合が行われる。
1レグを終えて、現在首位に立つのは前年度王者のパナソニックパンサーズ。先週23日には開幕から無敗街道を突き進んでいたジェイテクトSTINGSに初黒星をつけた。その試合ではオポジットの清水邦広の最多4本を筆頭にチーム合計で9本のサーブポイントをマーク。対するジェイテクトはお株を奪われた形で、西田有志、カジースキ,マテイのビッグサーバーもこの日はミスも多く、沈黙した。その翌日のウルフドッグス名古屋戦でパナソニックはオポジットに大竹壱青、アウトサイドヒッターにアジア枠で加入した劉鴻敏を先発で起用するも、第1セットを落とし、第2セットからは大竹を清水に、劉を久原翼に代えて逆転勝利。そうした選手層の厚さを生かし、同時にチームの底上げを行いながら、連覇と突き進む。
パナソニックとジェイテクトの1敗チームに続くのが、2敗のサントリーサンバーズとJTサンダーズ広島。サントリーは先週末の大田区会場でホームゲームを戦い、連勝を5に伸ばした。23日の東レアローズ戦では両チーム通じて最多となる38得点、アタック決定率は70パーセント超えという驚異的な数字を出したオポジットのムセルスキー,ドミトリーの圧倒的な存在感は変わらず、加えて藤中謙也の安定性が増したサーブや中国代表のキャプテンを務めた季道帥らのパフォーマンスがかみあっている印象だ。荻野正二監督は「これまでの2敗はシーズン序盤でチームづくりの段階でリズムを作れずに喫したもの。サーブレシーブや守りの面を強化し、リズムよく戦っていきたい」とコメント。首位パナソニックと対戦する、11月30日の2レグ初戦は激しい火花が散るゲームとなることだろう。
5位のウルフドッグス名古屋は先週のパナソニック戦で連勝は3で止まったが、ガスパリーニ,ミティアや劉鴻杰ら新加入の外国籍選手たちも戦術面に適応するなど、1レグ後半ではチームに上昇ムードも。今週末は堺ブレイザーズやサントリーと対戦し、2レグで好スタートを切ることができるか。
その堺はセッター関田誠大のセンターエリアからの攻撃を絡めたトスワークも光り、ベテランミドルブロッカーの出耒田敬がアタック決定率60.0パーセントでトップに立つ。ブロック決定本数(1セットあたり)でもJT広島の小野寺太志の0.97本に続く、0.86本で2位と、攻守で存在感を放っている。先週23日はJT広島から2セットを先取しながら逆転負けを喫するなど、勝ちきれない戦いが続くが、パナソニックとの対戦もある今週末で状況を好転させたいところ。
一方で、波に乗れないのが東レアローズで、先週23日にサントリーに敗れ3連敗。翌日のFC東京に勝利したものの、今季から指揮を執る篠田歩監督は「ルジェ,アントニンやアウン,トゥに頼っていた昨シーズンと違い、日本人選手がもっと頑張らなければいけないとは、選手たち自身が思っている。できなかったことを2レグではしっかりとやっていきたい」と奮起を促した。
東レに敗れたFC東京だが、前日23日の大分三好ヴァイセアドラー戦ではフルセットの戦いを制し、待望の今季初勝利。1年目ながら攻守で高い貢献度を示しているアウトサイドヒッターの迫田郭志は「この勝利をきっかけに、波に乗っていきたい」と2レグ以降のチームの飛躍を期した。
敗れた大分三好は1レグを終えて、1勝に終わったが、外国籍選手としてヤカン,グマが復帰し、先週末は今シーズン初プレー。来日して間もないため、まだコンディション面は十分でないが、昨シーズンまでチームに勝利を呼び込んできた豪快なスパイクは健在で、反撃の一手となること間違いないだろう。
そのFC東京や大分三好と同様に、1レグを終えて1勝のみに終わったVC長野トライデンツも、逆襲を誓う。2レグ初戦の今週30日は大分三好との“直接対決”。2勝目をつかむのは、果たしてどっちだ。
<写真・文:©︎V.LEAGUE>
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