セッター前田がサービスエース5発の清風が快勝 大阪産大附は初出場【春高大阪男子予選】
- 高校生
- 2021.11.01
第74回全日本高等学校選手権大会(春の高校バレー)の大阪府代表決定戦(男子)が10月31日(日)にフィットネス21東淀川体育館(大阪市立東淀川体育館)で行われ、清風が7年連続29回目、大阪産大附が初の本戦出場を決めた。
2年連続春高のセンターコートを経験する清風は、昨年度同大会に初出場した近畿大附と対戦。世代最注目セッターの前田凌吾がサーブでも存在感を放った。
第1セットのワンプレー目でいきなりサービスエース。その後競り合う展開が続いたが、中盤にこのセット2本目となるサービスエースを決めるなど、5連続得点でリードを広げた。その後も矢倉龍人や服部壮汰のクイックが要所で決まり、セットを先取する。続く第2セットも前田は2連続を含む3本のサービスエース。さらに自身のスパイクでも得点を決め、この日6得点と大暴れ。サーブから相手を崩してブロックも機能し、ストレート勝ちで大舞台の切符をつかんだ。今夏のインターハイでは全国ベスト4に終わっており、春高での雪辱に燃える。
対する近畿大附は、サウスポーの三木敢太郎キャプテンを中心に攻めたが、清風の総合力の高さの前に屈した。
春高での雪辱に燃える清風
前田凌吾(清風)「(コロナ禍で)バレーができることは当たり前ではないので、まずはプレーができることに感謝しています。インターハイから全員で厳しく、そして自分に厳しく練習してきたので、それをもう一度続けて、春高ではもっと上を目指したいです」
世代最注目セッターの前田凌吾はサーブでも存在感を放った
三木敢太郎(近畿大附)「インターハイ予選で清風に負けて、そこから勝つために頑張ってきたので、結果を残せず悔しいです。3年生と最後までやり遂げて、練習してきたブロックやスパイクを出せたことはよかったと思います」
近畿大附の三木敢太郎
勝てばともに初出場となる大阪産大附と昇陽が対戦したもう一つの代表決定戦。大阪産大附は身長180㎝ながら最高到達点340㎝をマークする箸中暁がチームの軸。前衛後衛関わらず高さのあるスパイクを打ち込み、第1セット中盤に3連続得点。リードを広げて25-22でセットを先取する。対する昇陽は2年生エース秦健太郎を中心に第2セットに反撃。いきなり3連続得点をあげると、中盤に秦のバックアタックなどで再び3連続得点。リードを保って1-1とし、最終セットに突入した。秦が足をつりながらもプレーを続ける中、大阪産大附は箸中がブロックを含む3連続得点で18-14とリード。その後、昇陽中出身の黒岡希竜翔の活躍も光りペースをつかむと、最後は箸中のバックアタックで勝利し、選手たちは涙ながらに喜んだ。
昇陽は1、2年生主体で、今夏のインターハイ府予選では2位。来年が楽しみなチームだ。
春高初出場を決めた大阪産大附
箸中暁(大阪産大附)「春高出場のために毎日練習してきたので、勝てて喜びしかなかったです。春高での目標は優勝。清風と対戦しても、しつこいブロックを打ち破りたいです」
大阪産大附のエース箸中暁
秦健太郎(昇陽)
「試合の途中から足がつって、チームに迷惑をかけてしまいました。3年生を全国に連れていけなくて悔しいです。来年はレシーブもできて打ち切れる選手になります」
1、2年生主体で挑んだ昇陽
<試合結果>
清風高 2-0近畿大附高
(25-17,25-14)
大阪産大附高 2-1 昇陽高
(25-22,19-25、25-22)
※抽選の結果、第1代表が清風、第2代表が大阪産大附