高橋慶帆、藤井海嘉のダブルエースを擁する習志野が優勝 女子は敬愛学園が3連覇【春高バレー2022千葉県予選】
- 高校生
- 2021.11.08
第74回全日本高等学校選手権大会(春の高校バレー)の千葉予選が11月7日(日)に明海大学浦安キャンパス(千葉)で行われ、男子は習志野(15年連続38回目)、女子は敬愛学園(3年連続11回目)が本戦出場を決めた。
男子はインターハイベスト8の習志野がストレート勝ち。10月に入って主力にケガ人が相次いだことから、コンビを多用せず、高橋慶帆と藤井海嘉の両エースを軸にしたシンプルな攻撃を展開した。身長193㎝で、最高到達点350㎝を誇る高橋のバックアタックを含めたスパイクや、身長189㎝の藤井のスパイクで得点を量産。さらに、ブロックを7本決めるなど、チームの持ち味を発揮し、第1、第2セットを連取した。
第3セットは市立船橋の野添凌のスパイクなどで中盤までリードを許したが、藤井のスパイクと高橋のバックアタックで逆転。その後はサイドアウトを取り合う展開が続く中、ジュースの末に高橋が得点を決め、選手たちは歓喜に沸いた。
優勝が決まり、喜びを分かち合う習志野の選手たち
<試合結果>
習志野高 3-0市立船橋高
(25-21, 25-17,26-24)
平山大陸キャプテン(習志野)
「今までつらい練習をしてきて、今回優勝することができてうれしいです。第1、2セットはサイドアウトが取れ、強みであるブロックから流れをつかめましたが、第3セットはブロックを絞れずに相手に気持ちよく打たれてしまいました。本戦ではブロックで相手のエースを抑え、全国優勝を目指したいです」
高橋慶帆(習志野)
高橋慶帆(習志野)
「ブロックがしっかり機能して、3-0で勝ててよかったです。自分が決めるという強い気持ちが入りすぎたので、もう少し落ち着いてプレーできるように修正したいです。今日の自己採点は40点くらい。力を出し切れずに終わってしまったので、本戦までのあと2ヵ月で修正して、力強いプレーを見せられるようにしたいです」
藤井海嘉(習志野)
藤井海嘉(習志野)
「3年間やってきたことを全部出すという気持ちだったので、優勝することができてめちゃくちゃうれしいです。バックアタックや守りの面で課題が見つかったので、春高に向けて改善していきます。(高橋)慶帆と2人でエースとしてやってきたので、本戦でも2人で得点を量産できるように頑張ります」
決勝で敗れた市立船橋
森 幸慈キャプテン(市立船橋)
「入学する前からイチフナ(市立船橋)で春高に出ることが目標だったので、悔しさしかないです。第3セットはここで負けられないという気持ちがベンチからも応援からも出ていたので、競ることができたと思います。イチフナのスタッフはすごい方が多いので、しっかりと付いていけばチャンスがあると思います。後輩たちには頑張ってほしいです」
女子は敬愛学園が失セット0で頂点に立った。第1セット序盤には保高愛のサーブから相手の守備を崩し、5連続得点。中盤には梅川愛邑理キャプテンのサーブから9連続得点をあげ、セットを先取した。第2セットは石毛萌のスパイクとブロックが要所で決まり、優勝に王手をかけた。
第3セットは市立船橋の大沼瑞季キャプテンや竹村莉琉郁の活躍で、8-8と追いつかれるも、油井佑月のサービスエースを含む4連続得点、梅川のスパイクなど7連続得点で突き放す。その後も梅川がスパイクで得点を重ね、一度もリードされることなく3-0で快勝。昨年度の春高は3回戦敗退に終わっており、目標の日本一を目指す。
3年連続で春高出場を決めた敬愛学園
<試合結果>
敬愛学園高 3-0市立船橋高
(25-16, 25-17,25-12)
梅川愛邑理キャプテン(敬愛学園)
梅川愛邑理キャプテン(敬愛学園)
「まずは春高予選が開催されたことに感謝をしなければいけません。声を出しての応援はできなかったものの、いつもは無観客開催の中、今回は保護者の姿を見ることができて心強かったです。これまでの大会では気が緩んでしまうこともありましたが、失セット0で勝ちきることができてうれしいです。春高では日本一を狙って、課題を明確にして練習していきます」
惜しくも敗れた市立船橋
大沼瑞季キャプテン(市立船橋)
「自分たちがやってきたことをすべて出せなくて、悔しいです。敬愛学園はブロックがよく、打っても打っても止められてしまいました。プレー面でも、それ以外でも成長できた3年間。来年は後輩たちに絶対に優勝してほしいです」
春高バレー本戦は、2022年1月5日(水)から東京体育館(東京都渋谷区)で開催。21年11月28日(日)に組み合わせ抽選会が行われる。