ITA20/21[第19節]クラシックはルーベの競り勝ち
- 海外
- 2021.01.20
ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! “トップ4”がルーベ、モデナ、ペルージャ、トレンティーノなのは皆さん、ご存知のとおり。そのチームどうしのカードは白熱必至です。今節は、ルーベvs.モデナのセリエA・クラシックから(Photo:Legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ
■今季5度目のフルセットも、“負けない”ルーベ。トップ4対決を制し5連勝
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第19節》ルーベ 3(25-20,28-30,25-19,16-25,15-10)2 モデナ
〔1/16@チヴィタノーヴァ・マルケ〕
今季の“トップ4”を振り返ると、ルーベとペルージャはリーグの中でも頭が抜けた存在。トレンティーノは前半戦で苦しんだものの、後半戦は負けなしの絶好調。そしてモデナは大型連勝もなく、気づけば黒星が積み重なっていたという具合。明暗分かれているとはいえ、お互いに対戦となれば、そこはプライドが激突するというものだ。
さて、今節はルーベとモデナによる、リーグきっての“クラシック”ゲーム。前回対戦の第8節(現地11月1日)はルーベがストレートで勝利していたが、今回は…アウェーのモデナが意地を見せた。第1セットは落としたものの、第2セットはジュースを制して奪い返す。王手をかけられた第4セットは、OHダニエレ・ラビア(イタリア)をOHモーリツ・カーリツェク(ドイツ)に交代すると、大差をつけてフルセットに持ち込んだ。
だが、今季はこれまで4度のフルセットを制しているルーベ(モデナはこれが今季2度目)は、どっしりと対応した。ローテーションを第4セットからぐるりと回すと、終盤で逃げ切り勝利。終わってみれば、ルーベはOPカミル・リキリチ(ルクセンブルク)とMBシモーネ・アンザーニ(イタリア)がそろって最多4本、MBロベルランディ・シモン(キューバ)が3本、とチーム合計14本のブロックポイントで、モデナのアタックに決定機を与えなかった。
それでもルーベのフェルディナンド・デ・ジョルジ監督は「勝つことが大事だが、犯したミスは認めなければいけない。冷静に改善していきたい」とコメントした。ルーベはこれで5連勝。銀メダルに終わったスーペルコッパの屈辱を胸に、じきに始まるコッパイタリアそしてスーペルリーガ制覇へ、ギアを緩めない。
モデナのOHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)のアタックを阻むルーベのリキリチ(写真中央)
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◆《第19節》ペルージャ 3(25-18,23-25,25-16,25-21)1 ミラノ
〔1/17@ペルージャ〕
ルーベが勝つなら、ペルージャも負けるわけにはいくまい。今季絶好調のOHウィルフレド・レオン(ポーランド)が両チーム通じて最多27得点をマーク。レオンのほか、ファビオ・リッチ(イタリア)とセバスティアン・ソレ(アルゼンチン)のMB2人がそろって3本のブロックポイントをあげて、ミラノの攻撃を封じ込めた。
◆《第12節》トレンティーノ 3(25-13,25-22,35-33)0 パドヴァ
〔1/13@トレント〕
コロナ禍によるカレンダー変更によって、ホームゲームが続いていることもトレンティーノの好調の要因でも? この日も、第3セットこそ30点台にもつれるジュースになったものの、OPニミル・アブデルアジズ(オランダ)が最多23得点の活躍で勝ち点3をゲットした。
◆《第19節》トレンティーノ 3(24-26,26-24,25-20,25-18)0 チステルナ
〔1/16@トレント〕
ホームゲーム4連戦の最後の相手は、12連敗を止めたいチステルナ。そのチステルナが第1セットを奪取したが、トレンティーノの勢いがまさった。サービスエースは10本に対し8本、ブロックポイントは11本に対し3本、と攻守すべてで上回ったトレンティーノが逆転勝ち。レギュラーシーズンも残り3試合、このまま突き進むか!?
◆《第14節》ヴァレンティア 3(25-21,18-25,25-22,25-12)1 ミラノ
〔1/14@ビーボ・ヴァレンティア〕
延期されていた第14節(後半第3節)が実施され、ホームのヴァレンティアがOHトリー・デファルコ(アメリカ)が両チーム通じて最多23得点、OPアボウバカル・ドラメ(ブラジル)が16得点と続き逆転勝利を収めた。一方のミラノは第2セットからOH石川をオポジットに配置するなど手を打ったものの、後半戦は苦しい戦いが続いている。抜け出したい…!
◆《第19節》ラヴェンナ 3(25-23,25-23,25-22)0 ヴェローナ
〔1/17@ヴェローナ〕
今節を前に4連敗としていたラヴェンナはそろそろ止めたいところ。今節の相手は、対照的に4連勝中のヴェローナだったが、そんな強敵を相手にOPジュリオ・ピナーリ(イタリア)が両チーム通じて最多22得点と奮闘。OHエリック・レプキー(カナダ)も16得点と続き、連敗をストップさせた。
《セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round19終了時)》
1 ペルージャ 16勝3敗(勝ち点49)-
2 ルーベ 16勝2敗(勝ち点43)-
3 トレンティーノ 14勝5敗(勝ち点41)-
4 ヴァレンティア 12勝7敗(勝ち点34)-
5 モンツァ 11勝6敗(勝ち点30)-
6 ピアチェンツァ 10勝9敗(勝ち点29)-
7 モデナ 9勝9敗(勝ち点27)-
8 ヴェローナ 7勝11敗(勝ち点22)-
9 ミラノ 7勝10敗(勝ち点21)-
10 ラヴェンナ 4勝14敗(勝ち点16)-
11 パドヴァ 3勝16敗(勝ち点13)-
12 チステルナ 1勝18敗(勝ち点5)-
※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移
(責任編集:GUCII<坂口功将>)