野瀬将平インタビュー【前編】イスラエルで求められる自己管理能力
- 海外
- 2021.02.08
求められる自己管理能力
――チームやリーグについて聞かせてください
チームは「ハポエル・クファルサバ」といいます。今村駿さん(現トヨタ車体コーチ)がこのクラブにいたんですよ。あと女子でJTにいた中村亜友美さんや上尾メディックスにいた南早希さん。3人がプレーしていたので、日本人に対しての評価がすごくいいんです。オーナーが「日本人選手がいい」と言っていて。だから今回オファーをもらえたのだと思います。
――チームに外国籍の選手は何人いるのですか?
今年は僕を入れて2人です。リーグの外国籍選手の制限は3人までです。首都のテルアビブのチームにはアメリカ人選手が3人います。うち1人はイスラエルのパスポートを持っており、そうなるとイスラエル人としてカウントされます。そのチームはさらにキューバ人が1人いるので、外国人は実質4人です。
――リーグ戦での状況はいかがですか?
今のところ全勝で1位です(取材日は2021年1月21日)。上位3チームが同じレベルです。4、5位のチームには外国籍選手の調子がいいと1セット取られますが、普通にやれば3―0で勝てる印象です。それより下には絶対負けないですね。何が起きても負けないです。
――イスラエルリーグでは年間何試合あるのですか?
詳しくは僕もまだ知らないところがありますが、チームが10チームくらいあるんですよ。あ、僕も結構こっちの適当さに慣れてきて、適当になってます。すみません(笑) あ、9チームです。ホームアンドアウェーなので、レギュラーシーズンは16試合あって、そこからプレーオフが何試合かあります。今季はコロナ禍でイレギュラーだと思うんですけど。
――成績などを見ようと思ってもリーグの情報になかなかたどり着けないのですが…
基本的にはヘブライ語で探さないと出てこないので、海外から見た日本と同じですね。イスラエル人のチームメートにリーグのウェブサイトを教えてもらいました。(http://iva.org.il/StatsNew.asp)内容はすべてヘブライ語ですが、3-0とか載っているので、見れば分かると思います。
――ホーム&アウェーということですが、試合のための移動は大変ですか?
いちばん遠いところで2時間くらいなので、基本的には当日移動です。ホテルには泊まりません。でも、試合1時間前に会場に着くんですよ。アップする時間ないじゃん、って。それが、イスラエルの当たり前なんですよ。
――対応力は身につきそうです
そうですね。本当に自己管理です。慣れていかなきゃいけないし。自分が体を作るのに30分が必要だとして、その30分をくれる世界ではないので。例えば、アップで1から10までやりたいことがあったら、その中から一番大事な3つをチョイスするとか、そういう対応力はつきましたね。みんなは会場に着いてから着替えるけど、僕は家で着替えておいて、会場に着いたら5分短縮できるとか。