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RUS20/21[第22節]ノヴゴロド連勝8で止まるもプレーオフへ前進

世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。レギュラーシーズンは4分の3が消化され、終盤戦へ。プレーオフ出場圏内の上位8チーム入りをめぐる戦いは、まだまだ激しくなりそうです(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■2021年は怒涛の8連勝。ウファに敗れるも、ノブゴロドはプレーオフ進出へ前進

[MATCH OF THE ROUND]

◆《第6節》ASKニジニ・ノヴゴロド 32 ベロゴリエ・ベルゴロド

(22-25,25-22,27-25,23-25,15-10)

(現地2/10)

◆《第22節》ASKニジニ・ノヴゴロド 1-3 ウラル・ウファ

(23-25,23-25,26-24,15-25)

(現地2/13)

 今季はレギュラーシーズンを折り返す時点で4連敗、6連敗と2度の大型連敗を喫していたノヴゴロド。だが、その成績が幻だったかのように、2021年が明けてからは連勝街道を突き進み、気づけばプレーオフ出場圏内に順位をつけている。

 

 その勢いで臨んだアウェーの第6節ベルゴロド戦は一進一退の攻防が繰り広げられ、フルセットに。ベルゴロドに合計15本のブロックポイントを浴びるなど苦しんだが、ノヴゴロドはサーブで対抗した。この試合で最多26得点をあげたOPディミトリ・ビエトスキ(ウクライナ)を含め、3選手が3本のサービスエースをマーク。連勝を8に伸ばした。

 

ウファ戦で攻撃をはね返すノヴゴロド(写真コート右)のブロック

 

 この調子で! といきたいところだったが、アウェー2連戦のうち今節のウファ戦は2セットを奪われる展開。ノヴゴロドはOHイバン・バレーフ(ロシア)をOHアレクサンドル・パトリキン(ロシア)にスイッチし、第3セットを奪い返したが最後は力及ばなかった。試合後、ノヴゴロドのユーリ・フィリッポフ監督は「第3セットはサーブで攻めて、相手のハイボールをブロックで仕留めることができたが、それ以降の集中力が持たなかった」と敗因を受け止めた。

 

 連勝がストップしたとはいえ、8連勝で勝敗数をタイに近づけ、その上でプレーオフ出場圏内にまで順位を押し上げたことは、チームに追い風が吹いている証し。次節は9位につけるニジネヴァルトフスクとの対戦。ここで勝利し、突き放したいところだ。

 

連勝がもたらしたのは自信と、ムードのよさか。上がり馬、ノヴゴロド(写真コート奥)

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◆《第22節》ウグラ-サモトロール・ニジネヴァルトフスク 3-1 ディナモ・ロ-レニングラード・オーブラスチ

(31-33,25-23,25-18,25-22)

(現地2/13)

 ホームのニジネヴァルトフスクはSイゴール・コバリコブ(ロシア)のトスワークが冴えた。MBユーリ・ツェプコフ(ロシア)は5本、MBキリル・ピュン(ロシア)は4本、のブロックポイントを含んでいるとはいえ、5選手がこの日は2桁得点をマークして勝利を収めた。スーパーリーグではようやく観客の動員制限も緩和され、アリーナにはお客さんの姿が。ニジネヴァルトフスクのOHディミトリ・マカレンコ(ロシア)は試合後、「今日、試合に来てくれた皆さんに感謝したい。ファンの存在は、私たちにとって7人目の選手のようなものですから」と喜んだ。

計11本のブロックポイントを繰り出したニジネヴァルトフスク(写真コート奥)

 

◆《第22節》ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3-1 ディナモ・モスクワ

(25-23,25-23,20-25,25-23)

(現地2/13)

 上位勢との連戦が続くウレンゴイが今節で、10連勝中のモスクワと対戦。エースOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)を中心に攻め立て、2セットを連取する。第3セットからモスクワはOHアントン・セミシェフ(ロシア)からOHサム・デルー(ベルギー)に交代し反撃に出るも、ウレンゴイが勝ち切った。モスクワは今季2敗目を喫したものの、なお首位をキープしている。

ウレンゴイのOHボルコフは両チーム通じて最多23得点の活躍

 

◆《第22節》ゼニト・サンクトペテルブルク 30 オイルマン・オレンブルク

(25-13,25-17,25-16)

(現地2/13)

 レギュラーシーズン2位に入り、プレーオフでアドバンテージを得たいサンクトペテルブルクはここからが正念場。取りこぼしのないように、一戦一戦に臨む。今節は格下オレンブルクを相手に、誰にも2桁得点を許さないゲーム運びで圧倒した。サンクトペテルブルクのトーマス・サムエルボ監督は「簡単そうに見えたかもしれませんが、そうではありません。サーブ、レシーブで優位に立ち、ブロックにも注意を払っていました。選手たちは非常に集中していました」と謙虚に、そして、選手たちをたたえた。

ネット際の攻防に挑む、サンクトペテルブルクのMBイバン・ヤコブレフ(ロシア/写真右から2番目)

 

◆《第22節》ロコモティブ・ノヴォシビルスク 31 ガスプロム-ウグラ・スルグト

(19-25,25-23,25-21,25-20)

(現地2/14)

 年明けの4連敗から、今節を前に3連勝、と立て直しに成功しているノヴォシビルスク。今節はエースOPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)がチーム最多21得点、OHマルコ・イボビッチ(セルビア)が17得点、OHロディチェフ・アレクセイ(ロシア)が16得点と続き、逆転勝利を収める。4連勝とした。

ノヴォシビルスクのOPルブリッチ(写真右)の豪快なアタック

 

◆《第11節》ゼニト・カザン 30 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

(25-18,25-18,25-21)

(現地2/15)

 延期されていた第11節が実施された。レギュラーシーズン2位以上に食い込みたいカザンは年明けからの4連敗も何のその、今節でオーブラスチを一蹴し、これで3連勝。OHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)がチーム最多15得点で牽引、MBアレクサンダル・ボルコフ(ロシア)が11得点と続いた。カザンはこのままラストスパートをかけたいところだ。

 

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位round22終了時)》

1 ディナモ・モスクワ 17勝2敗(勝ち点49)-

2 クズバス・ケメロヴォ 16勝4敗(勝ち点45)-

3 ゼニト・カザン 16勝7敗(勝ち点45)-

4 ゼニト・サンクトペテルブルク 15勝7敗(勝ち点45)-

5 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 14勝8敗(勝ち点43)-

6 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 12勝8敗(勝ち点37)-

7 ウラル・ウファ 12勝11敗(勝ち点34)-

8 ASKニジニ・ノヴゴロド 10勝11敗(勝ち点27)-

9 ウグラサモトロル・ニジネヴァルトフスク 8勝13敗(勝ち点29)▲

10 エニセイ・クラスノヤルスク 8勝11敗(勝ち点24)▼

11 ガスプロムウグラ・スルグト 6勝16敗(勝ち点20)-

12 ディナモロ・レニングラード・オーブラスチ 5勝17敗(勝ち点19)-

13 ベロゴリエ・ベルゴロド 5勝17敗(勝ち点17)-

14 オイルマン・オレンブルク 5勝17敗(勝ち点13)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

 

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