斎田杏インタビュー【前編】楽しいバレーボールを自分のために
- 海外
- 2021.02.19
選手がビール配達員に!?
――現在所属しているチームやスイスリーグについて聞かせてください。まずチーム名は何と読むんですか?(Sm’AeschPfeffingen)
チームのある場所がエッシュで、頭についたSとMを続けて読むので、スマッシュ・プフェッフィンゲンです。ドイツ語みたいな発音で、ちょっと鼻に空気が抜けるような言い方でふがふがする感じです(笑)
――チームのロゴがデザインされたビールをホームページで発売していますね
スポンサーにビールメーカーがあるので、一度チームのみんなで工場に行ってビールを作りました。本来であればホームゲームの時に販売するのですが、今シーズンは無観客なので、注文が入ると選手がお届けするサービスをしていました。私も一度届けたことがあります。
――選手が届けるのですか。すごいですね
でも、その分高いです。こちらではビールは基本的に安いのですが、このビールは6本で3〜4000円します。
――選手お届けプレミア価格なのですね
たぶんそうです(笑)
――現在(1月25日時点)のチームの順位は?
1位です。昨シーズンもレギュラーシーズンは1位でしたが、新型コロナウイルスの影響でプレーオフはありませんでした。女子の1部リーグは10チームあり、ホーム&アウェーで2試合ずつ戦うレギュラーシーズンを消化して、通常でしたらその後プレーオフを行います。今のところ今季はプレーオフも開催予定です。3戦先勝で勝ち上がる形式なのですが、今シーズンは短縮されて2戦先勝形式になるかもしれません。勝ち上がったとしたら、シーズンは4月の後半まで続きます。
所属チームの監督アンドレアス・フォルマーとの一枚(写真:本人提供)
――チームに外国籍選手は何人くらいいるのですか?
スイス人の選手は4人しかいなくて。アメリカ人が5人、ロシア人とオーストリア人が1人、あと日本人の私が外国籍です。
――試合に出る際のルールはあるのですか?
コートの中にスイス人の選手が2人以上入っていないといけません。リベロは自由に交代できるので、リベロとしてスイス人の選手が出る場合はリベロ登録の選手が2人ともスイス人でないとダメです。普段は私がリベロで出ているのですが、弱いチームと戦った時に1試合だけスイス人の選手がリベロで出場して、私は普通のユニフォームを着てプレーしました。
――試合はどのようなペースで行われていますか?
毎週土日のどちらかが試合です。(リーグ戦以外に)CEVカップやチャレンジカップが入ってくると、水曜日にも試合をするのですが、今季は新型コロナウイルスの影響で全部キャンセルになったので、国内のリーグ戦だけが行われており、それらも無観客試合です。
――リーグのレベルはいかがでしょうか?
例えばVリーグのトップチームには勝てないかもしれませんが、いい試合はできるのではないかと思います。