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春高2025

4強入りできなかった悔しさをバネに埼玉上尾と岡山が5位決定戦へ

  • SV女子
  • 2021.02.21

V・ファイナルステージ女子5-8位最終順位決定戦(上尾会場)では2月20日(土)、埼玉上尾対日立と岡山対久光の試合が行われた。各試合の模様はこちら。


■埼玉上尾メディックス 3-1 日立リヴァーレ
(25-23, 21-25, 26-24, 25-14)


 セット率の差で5-8位決定戦に進むことになった埼玉上尾は、レギュラーラウンド8位の日立と対戦し勝利した。

 第1セット、埼玉上尾が一歩リードはしているものの、点差が広がらない拮抗した展開が続いた。中盤には日立の3連続得点で追いつかれ、そこからはサイドアウトの取り合いに。22-22の場面で日立がブレイクし22-23とリードを許すと、すかさず埼玉上尾がタイムアウトを要求した。タイムアウト明け、吉野優理とシャイナ・ジョセフのスパイクが決まり、3連続得点で逆転し、セットを先取する。

 

 しかし、第2セットは終始日立のペースで、序盤に5点差をつけられる。終盤に追いつき、19-20と先に20点台に乗ったものの、そこから4連続得点を許しセットを奪われた。セットカウント1-1で迎えた第3セット、シャイナのスパイクがブロックされ、20-24となり、先にセットポイントを掴んだのは日立だった。しかしそこから日立のサイドアタッカーを徹底マークし5連続得点。またも逆転でセットを奪うと勢いをそのままに、第4セットは埼玉上尾が終始リード。セットカウント3-1で埼玉上尾の勝利となった。

 日立は敗れたものの、レギュラーラウンドではストレートで負けていた相手から1セット奪取。オクム大庭冬美ハウィの強烈なインナースパイクや、長内美和子、窪田美侑の2枚替えなどの戦略もハマり、武器であるサーブも炸裂。取られた第1、3セットも20点台でリードしていただけに勝ちきれなかったことに悔しさは残るが、収穫も多い試合となった。

 

吉野(埼玉上尾)
「自分たちのリズムがくるまで、我慢の続く試合でしたが、リードされている場面でもコート内での声かけを切らさず、乗り越えて勝利することができました。」


■岡山シーガルズ 3-0 久光スプリングス
(25-17, 25-19, 25-19)

 

 レギュラーラウンド6位の岡山が、7位の久光にストレートで勝利した。

 

 レギュラーラウンドでは1勝1敗だったため、拮抗した試合展開が予想されたが、この試合では終始岡山ペースで進んだ。第1セット、金田修佳の巧みなコース打ちや、吉岡美晴の緩急をつけた攻撃でセットを先取する。続く第2セットは、久光のフォルケ・アキンラデウォの素早いブロード攻撃や、井上愛里沙の鋭い攻撃で得点するが、岡山の攻撃を防ぐことができない。拮抗した展開の中での些細なミスや、終盤でのコンビミスが響き、第2セットも岡山が手にし、勝利に王手をかけた。第3セットは、序盤から及川真夢のサーブで久光のサーブレシーブを崩し、5連続得点で一気にリード。その後も宇賀神みずきが多彩なアタッカー陣を操り、久光のブロッカーを翻弄し続けて勝利した。金田は両チーム最多の23得点を上げてVOMを受賞。

 

 久光は相手のサイドアタッカーの攻撃に対応しきれず、「コート内での迷いや不安がブロックとレシーブの連係ミスとなってあらわれた」とチームキャプテンを務めるリベロ戸江真奈は悔やんだ。


 両試合の結果から、21日の5-6位決定戦には埼玉上尾と岡山、7-8位決定戦には日立と久光が出場する。

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