V・ファイナルステージ女子セミファイナルは2月20日(土)、東レ対デンソーとJT対NECの試合が行われた。各試合の模様はこちら。
■東レアローズ 3-0 デンソーエアリービーズ
(25-16, 25-23, 25-20)
V・レギュラーラウンドを無敗でクリアした東レと、4位で通過したデンソーとのセミファイナル第1試合。序盤から試合を優位に進めたのは、東レだった。第1セット、6-6-の場面から石川真佑のバックアタックや黒後愛のサービスエースを含む4連続得点でリードを奪うと、以降もサーブで攻め立て、終盤は石川のアタックが決まり先取する。
第2セットはデンソーがプラマー・キャサリンにボールを集め、またルーキー横田真未のサービスエースで終盤まで競り合う展開となった、最後は23-23の場面から東レが小川愛里奈のクイック、石川のアタックでこのセットを奪い取る。
第3セット、デンソーはセッターを田代佳奈美から松井珠己にチェンジ。奥村麻依のアタックなどで点数を重ねたが、対する東レも小川のクイックを絡めるなど相手に的を絞らせない。16-15から東レは関菜々巳のサービスエースと黒後のアタックでリードを広げると、終盤では二枚替えで投入された白井美沙紀のサービスエースが決まり、ムードも最高潮に達する。24-20から最後は石川のアタックが決まり、ストレートで勝利を収めた。
黒後「今日の試合は決勝につながる大事な一戦でしたが、“氣迫”を1点目から出せたので、勝ち切れたと思います。ここにくるまで多くの方々に支えてもらいました。バレーボールで勝つことが恩返しになると思います。決勝では、しっかりと戦いたいです」
■JT 3-2 NEC
(29-27, 25-21, 23-25, 15-25, 15-12)
皇后杯に続く国内二冠を目指すJTと、V・レギュラーラウンド3位通過のNECによるセミファイナル第2試合。JTは主砲アンドレア・ドルーズを中心に攻撃を展開。対するNECもエース古賀紗理那が攻守でチームをリードする。第1セットは終盤でNECが追い上げ、ジュースにもつれ込むもJTが先取。続く第2セットもJTが序盤からリードする展開で連取する。
NECは第2セット中盤でネリマン・オズソイが負傷退場するアクシデントもあったが、代わりに入った廣瀬七海が高さを生かしたアタックで躍動。第3セット以降、JTがミスから流れを手放す一方、駆けつけた応援団の後押しを受けて、NECが第3、第4セットを奪い取り、セットカウントをタイに戻す。
最終第5セットはJTのドルーズ、NECの古賀が打ち合いを演じ、8-6とJTリードでコートチェンジ。そこからJTは巧みに選手交代を繰り出し、リードを保ったままマッチポイントへ。最後は田中瑞稀のアタックが決まり、JTがフルセットを制した。
小幡「フルセットで勝つことできたのはよかったですが、足元をすくわれるようなゲーム展開でした。自分たちがやるべきことをやれば、負けることはない。応援していただいているたくさんの方々のために戦う、その思いをしっかりと持つことで勝ちにつながる戦い方ができると思います」
この結果、明日はデンソーとNECが3位決定戦に臨む。JTと東レがブランデージトロフィーを懸けて、決勝で激突する。
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